和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3382話 】
2022年 11月 20日 談

冬支度 落雪除けの三角屋根が組み立てられました

 

高齢者でなくとも月日の過ぎゆく早さに驚くのは若者達も同じ感覚を持ち合わせているようです。その理由は何かと問われれば、現代社会は多様化が進み昔とはずいぶん刺激的で、時の経つのを忘れてしまうほどに熱中する事柄が多くなっているからなのかも知れません。

 

大工師 の 岩内さん

観光客で賑わう 門前のようす

 

この現象は世界全体に共通することで、特に先進国に於いては科学や文化・スポーツ・芸術等々様々な分野で発展すればするほど人々の時間の感覚が短くなっていくように思うものです。またその反面長寿社会にもなっており、楽しみが多ければ多いほど長寿になっていくのも納得出来るような気がします。

 

秋雨の中 年忌の墓前御供養諷経が修業されました

 

和尚も又しかりで、「和尚さんに定年はあるのですか?」という質問をよく受けます。75歳で現役ですから無理からぬ話ですが、その答えは「和尚は終身雇用なんです。」と冗談交じりに応えています。つまりは息を引き取る時が住職としての終焉ということだと思います。

 

午前11時より 満中陰忌の法要を修業いたしました

 

思うに「住職(じゅうしょく)」ではなく「自由職(じゆうしょく)」として最期を迎えたいと願っているのですが、さて本日も法務遂行の一日となりあっという間に過ぎ去った感があります。人生の残り時間が少なくなるに従い「今」の時間を大切に過ごしていきたいと念じる今日この頃です。寒さ厳しくなってまいりましたが、どうか皆様に於かれましてはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 

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