和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第3336話 】
2022年 10月 05日 談
今日10月5日は禅宗の祖 菩提達磨大師(ぼだいだるまだいし)の命日「達磨忌」ですが、一般的には達磨と言えば七転八起の「起き上がり小法師(こぼし)達磨」として古来より親しまれています。お釈迦様の法を中国に伝えた高僧ですが、達磨大師の有名な禅語に「直指人心 見性成仏 不立文字 教外別伝」(じきしにんしん けんしょうじょうぶつ ふりゅうもんじ きょうげべつでん)とあります。
「 直指人心 」
分かり易く申せば、「自分の心の中にこそ仏心が有るがままに存在しており、この事実は言葉を以て伝えられるものでは無い」とでも言いましょうか。そこで達磨大師の絵を描いてみました。八方睨みの達磨図です!どこから見ても自分の方を見ている達磨図です。「無心の達磨」の姿であり、眼光鋭く叱咤激励しておられる慈悲の形相でもあります。
「 山色清浄心 」
誰の人生も山あり谷ありの日々ですが“七転八起”の心構えが大切で、“七転八倒”となっては如何とも仕方が有りません。たった一字違いで人生が真逆となるのも不可思議な事ゆえに、常に「艱難(かんなん)汝を玉とす」の格言を心に置いて精進努力あるのみです。今日は達磨さんの命日忌! 達磨さんが転んだ!達磨さんが転んだ! って子供の頃に遊んだ時のことが懐かしく思い出されました。友峰和尚より