和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2818話 】
2021年 05月 05日 談

寳勝寺御用達の大工師・岩内工建の岩内さんが自分の山で採った蕨(わらび)に筍、ウドを持参下さり、大型連休最後の本日は山菜料理をしてみました。筍の皮剝きから始めましたが、皮を剝きながら遠い昔を思い出していました。

大工師の岩内さんとともに (2017年9月撮影)

和尚の幼少の頃に父(先代住職)が寺で雌牛を飼っており、この時期になると掘って来た筍の皮を餌として与えるのが自分の仕事でした。口元からよだれを垂らしながらクシャクシャと音を立てて美味しそうに食べる姿が思い出されます。

父 (大安禅寺先代住職) と 寺で飼っていた牛

当時父とは常に一緒に裏山に登り、ワラビはもとよりウドやゼンマイ、筍、タラの芽などをよく採りに行ったものです。また野草に詳しい父は山登りの際、色々な食べられる野草の名を教えてくれましたが、今ではさっぱり忘れてしまい情けないかぎりです。

ウド と ワラビ 

さっそくスマートフォンで食べられる野草の検索が出来るアプリを探しインストールしましたので、時間が出来たら自坊の裏山に入って探してみたいと思っています。さて今日は「子供の日」ですが、和尚ホームメイドの夕食を子供の頃に戻って今は亡き両親と頂きたいと思います。友峰和尚より

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