和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2782話 】
2021年 03月 30日 談

黄砂の大安禅寺

昨日からの黄砂の影響で全山が霞に包まれたような、薄ぼんやりした光景が広がっていました。黄砂のせいかノドもどことなくひりひりとして違和感を感じたものです。

境内の桜と こぶしの木々

本日は所用で急遽自坊に戻りましたが、今年の豪雪で傷んだ庫裡屋根の補修工事が行われていました。現在本堂・山門修復保存工事が進められておりどこもかしこも工事中で、金沢から戻って来ると異次元の世界に入った気がします。

豪雪被害を受けた 庫裡屋根 の修復工事

和尚の人生は常に大工職人さんの槌の音が聞こえる工事の日々を過ごして来ましたが、今なおその現象は続いているようです。10年前に金沢・寳勝寺に兼務住職として就任して以来、今日までずっと建物や霊苑改葬の普請を続けて来ましたが、寳勝寺の普請が大方終了すると同時に大安禅寺の全棟修復保存工事が始まり、工事終了予定が約10年後ですから恐らく和尚の住職としての生涯は普請に始まり普請で終わる一生の気配です。

本堂内にて

本堂室中 の 年代欅 の 床

いずれにしても後継者や檀信徒皆様には寺院護持の負担を強いられる事の無いようにとの思いで一杯です。今やらねばいつ出来る、俺がやらねば誰がやるの心情を以って更に邁進して参りましょう。友峰和尚より

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