和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2749話 】
2021年 02月 25日 談

床の間に妻が生けた桃の花の香りが薄っすらと室内に漂う気がする穏やかな日和となりましたが、皆様に於かれましてはお元気にて恙なくお過ごしの事と御慶び申し上げます。

久しぶりの自坊での休息時間ですが、本日は妻のお友達をお招きして和合の茶話会の席となり、ゆっくりと流れる時間を贅沢に過ごす事が出来ました。暫らく留守をしていた愈好亭の部屋も今日だけは歓談する楽しい声の中に有って面目躍如の居間となったようです。

和尚のアトリエもリフォームされ、やがて住居として使用する予定のため、使いやすいように部屋の模様替えをしています。と言うのも、最近は自坊に戻る時間が急減しており5年後には庫裡修復工事が始まるのに合わせて部屋の設え替えを急いでいます。和尚の人生の最後の締めくくりでも有る「重文諸堂修理保存工事」をなんとしても成就させたいと願いつつ努力を続けていますが、新型コロナウイルスの発症もあってこの難局を乗り越える為に日々の精進が更に強く求められています。そのような緊張感の中での僅かの休息時間は値千金で、本当に有り難く心より癒されるものです。

「窮して変じ変じて通ず」の禅語の如くに、世界規模でのコロナウイルス感染の問題もどうやら人間が本来有する「般若の智慧」を以って収束に向かいつつある今日。いま暫らくお互いに協力して感染拡大防止に尽力して参りましょう!「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」上杉鷹山 友峰和尚より

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