和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2733話 】
2021年 02月 09日 談

和尚のアトリエから望む 春の光

春雪です! 柔らかく真綿のようでフワフワ感が漂う淡雪は実に心が和むものです。いつまでもいつまでも見入ってしまい、春の訪れを待ち遠しく思うものです。

愈好亭の春雪

季節はまだ2月、北陸地方の降雪はまだまだ続きますがそれでも春の到来を待ち望む気持ちには変わりありません。午前中には卑山女性部の花園流ご詠歌の練習が妻の指導のもと枯木堂で行われていましたが、コロナウイルス禍の中に有る事を忘れてしまうくらい爽やかで美しい詠歌を奏でる御婦人皆様の声が堂内に響き渡り、こちらでも春の訪れを告げるかのようでした。

庫裡玄関にて

和尚の日課は掃除から始まりますが庫裡玄関の掃除は特に大切で、現在は修理保存工事中のため使用されていないだけにより丁寧に行っています。仏教の教理を示す言葉は沢山ありますが「脚下照顧(きゃくかしょうこ)」もその一つで、「自灯明 法灯明」の如くに常に自分の心と対象物が一つになるところに真理が自覚出来るものです。

掃除がひと通り終了し玄関全体を眺めて見れば衝立の達磨図が古びてあまりにも悲しげな顔をしているように思ったものです。達磨図は今から約30年ほど前、庫裡玄関を修復した記念に描いたものですから仕方のない事ですが、5年後に現在の庫裡が全面解体修復されるのを機に新たな七転八起達磨図を制作しようと思いました。

それしても庫裡玄関には厳として「韋駄天神」が卑山をお守り下さっている事に感謝したお掃除となりました。人生は一に掃除 二に掃除です!皆様!掃除を日々徹底してコロナウイルスを消滅退散させましょう!オンイタテイタモコテイタソワカ! 友峰和尚より

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