和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2405話 】
2020年 03月 19日 談

大安禅寺 涅槃図

明日の10時半より「大安禅寺春季涅槃彼岸会」並びに「御像祭」が厳修されるのに合わせ今朝福井に戻りましたが、なんと23℃を越える日中の温度に加え強い南風が吹き付ける一日となりました。昨晩遅くには福井市内でも新型肺炎コロナウイルス感染者が発生したとの知事の緊急記者会見が行われ、誠に残念な気持ちを覚えると同時に緊張感が走ったものでした。

一夜明けて自坊に戻りましたが、大安禅寺を取り巻く環境は実に快適でウイルスの拡散問題など全く異次元に感じてしまうほど長閑で、あまりの暖かさに境内は初夏のようでした。午後には、いつもの如くに卑山鎮守自仏堂に篭り、しばし瞑想にはいりコロナウイルス排除の祈願祈祷をしたのち感謝の坐禅をしました。

自仏堂にて

幕末の歌人橘曙覽(たちばなあけみ)先生が大安禅寺で詠まれた歌「いつ来ても 世離れ果てし この寺は 門入るからに 心地異にする」の境地をそのままに、落ち着き払った鎮守堂周辺の趣には感動を覚えるものです。新型コロナウイルスの正体が未だはっきりせず国民皆が不安の生活を余儀なくされているわけですが、人里をいったん離れればまったく無縁に思えるのも不思議な話ですね。明日は感染防止対策を講じながら彼岸会法要を厳修したいと念じています。友峰和尚より

今年も 涅槃団子がお供えされます

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