和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2394話 】
2020年 03月 08日 談

「親に似ぬ子は鬼子」ということわざが有りますが、加齢とともに実に納得しています。姿かたちのみならず、言葉遣いや所作に至るまでますます父親に似て来たと実感します。若い頃には「親にだけは似たくない」と威勢を張っていましたが、今では親に似て来たことに誇りさえ感じています。自分の一挙手一投足が父親の在りし日の姿と被ることが多く、懐かしく想うものです。最近では両親への思慕の念が深まるとともに、自省の念に駆られる毎日です。「親孝行したいときには親は無し」とはいつの時代でも通用する不滅のことわざなのかも知れません。

「 心 今日無事 」 大安友峰 書

さて午前中にはお檀家様の中陰法要に出掛けましたが、金沢市内は通行する人も車も極端に少なく、閑散として不気味さを感じるくらいでした。新型肺炎拡散の問題を身近に感じる事象でも有ります。「安閑無事」の心境がどれほど有り難くまたどれほど難しい事であるか、身に染みる今日この頃です。友峰和尚より

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