和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2040話 】
2019年 03月 20日 談

昨日からの 花団子づくりのようす / 大安禅寺 庫裡にて

大安禅寺春季彼岸会、涅槃会、御像祭の三つの行事を明日に控えその準備に余念が有りませんが、早朝より花団子切りがお手伝い方々の手で行われました。この花団子の意味は、仏法を表す色「青・黄・赤・白・黒」の五色を用いて作り、お供え後は御釈迦様の恩徳を頂く為に檀信徒皆様にお配りします。和尚の幼少の頃は、行事が終了すると多くの子供達が花団子撒きに集まったものでした。

お団子の米は三月上旬から村々を回り托鉢をして得た浄米を使っています。思えば和尚が父と共に托鉢に出たのは高校生のころからで、当然の事乍ら素足に草鞋(わらじ)でした。現在は副住職が総代様を御共に托鉢に出ており、今尚伝統的に続けられている事に感謝しています。明日は同時に御像祭も修行され、報恩菩提の感謝の真を捧ぐ一日となります。

 

 

「感謝」という言葉が風化しつつあるように思われる現代社会、何より両親の恩、先祖の恩、友人の恩、社会の恩、国家の恩、自然の恩・・・・恩と限りなく感謝の念を忘れては心の平安など得るべくも有りません。法要修行とは今ある自分に感謝し、お蔭さまの心を示す「まごころ」の日であると思います。どうかお時間お繰り合わせのうえ、ご家族お揃いでお参りくださいますよう御来寺をお待ちしております。友峰和尚より

 

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