和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2014話 】
2019年 02月 22日 談

乙女椿 / 宝勝寺玄関にて

昨晩は今年最初の木曜坐禅会が開かれ5名が参加されました。1月には寳勝寺で坐禅会員主催の炉開きを兼ねたお茶会を開く予定でしたが和尚の急用で中止となったため、昨晩が今年初めての坐禅会となりました。

 

平成31年2月度 木曜坐禅会

昨年は大雪の中での坐禅会でしたが、今年は雪も無く比較的暖かい堂中での坐禅でした。初めて参加された地元大学生の前田君でしたが、なかなかどうして坐禅体験が初めてとは思えないほど堂々とした座りっぷりには感心しました。おまけに「結跏趺坐(けっかふざ)」で両足をしっかり組んでの坐相は立派なものでした。

 

近年、禅ブームとはいえ実際に坐禅を希望する若者は減少傾向にあり、誠に残念に思うものです。日本古来の伝統文化である茶道や華道に於いても若年層の入門が激減している原因が正座(せいざ)に有ると言いますから、坐禅ともなれば尚更の事です。もちろん椅子を使っての坐禅方法も有りますが、やはりしっかり座布団の上で坐相を整えて座る方がベストです。幸い「ヨガ」による健康法が若者に人気が有る為、今後はヨガと坐禅をコラボしながら参加者を増やしていくのも一つの手段かも知れません。

坐禅後の新年茶礼にて

坐禅終了後に全員で新年茶話会をしましたが、会員皆様の生き生きとした姿が印象に残った初坐禅会でした。人生道に楽の道などひとつも有りません! 忍の一字こそ一生安寧の道だと思います。皆様には是非坐禅にトライして欲しいと願っています。坐禅に来たれ!! 友峰和尚より

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