和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1906話 】
2018年 11月 06日 談

紅葉する 沙羅双樹の木 / 宝勝寺玄関にて

このところの寒さも和らぎ、今日は穏やかな一日となりました。寺カフェは火曜日でお休みという事で、寺内に篭ってしばしテレビの報道番組を見ていましたが、「裏アカウント」なるSNS即ちソーシャル・ネットワーク・サービス、「人と人とのつながりを促進する会員制のサービス」の裏アカウントについての特番でした。

青森県の市会議員の発信した裏アカウントの言葉が問題視されていましたが、近未来には、裏で自分の不満や意見をブッチャケなくても、普通に人と話していながら、自分の裏のこころが読み取れてしまうという末恐ろしいAI機能「裏こころ読み取り機」なるものが出現するとか? 口に出しては絶対いけない裏の言葉が総べてお見通しと言いますから「あな恐ろしや!」、禅語に「両鏡相照らして中心に影像なし」と有るように、「言葉と思いは一つ」でなければ信用を失います。情報過多社会の進む今日、便利電子機器の普及によって最早自分の心すらコントロールが出来なくなっていく傾向にあるようです。友峰和尚より

少林寺の南天

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