和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1663話 】
2018年 03月 08日 談

3月11日(日)午前10時半より、金沢・寳勝寺の春季彼岸会が厳修されます。昨年はふれあいパーク霊苑改葬工事の真っ最中でしたが、今年は山門より霊苑に至る参道も見違えるほどに整備され、霊苑に至ってはすっかり改葬されて元の姿を思い出せないほど未来志向型の庭園が広がる墓地となり、春の日差しを浴びて植栽された木々に新芽が一斉に吹き始めています。5月になればバラを始めとする季節の草花に囲まれた色彩豊かな霊苑となる事を今から心待ちしています。

古稀を迎えた自分の年齢と共に、黄泉の国を創造する「ふれあいパーク霊苑」は人生の終焉を迎えるうえでの理想的浄土思想境地を達成させるに相応しい場所なのかも知れません。人生は死して終わりではなく、魂(霊魂)はエンドレスゆえの想いなのかもしれませんね。

雪解けと共に霊苑をお参りされる方も増えて来たように思います。お盆とお彼岸にのみ墓参するだけでなく、一年を通して幾度もお参り出来る「ふれあいパーク霊苑」、そして家族の団欒が「寺カフェ」を利用して故人を偲ぶ語らいの場所となって欲しいものだと願っています。

核家族化が進み家族の絆が薄れていく現代の風潮は、やがては祖先を忘れ、究極、自分の存在感すら失われ、自己喪失状態に至っては虚しいばかりです。先祖の恩、父母の恩、社会の恩、自己の恩を忘れない為にも、来る彼岸会には家族揃ってお参り頂きたいと願っています。本日は兼務寺院・瑞光寺に出向き、先代住職の奥様との豪雪談議となりました。無住寺院の今後の対策も不可欠急務となっているようです。友峰和尚より

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