和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1518話 】
2017年 10月 14日 談

昔、地元福井のテレビ番組に「いやはや何とも金曜日」というのが有りましたが、今日はまったくに「いやはや何とも土曜日」といった感じで、内孫の「七五三祝い」で急遽大安禅寺に戻りました。本来なら十一月が御祝い月なのですが、新命副住職の都合で前倒しのお祝いと成りました。落慶法要まで余り時間が無い中での移動となった為、早朝から精力的に寳勝寺の後片付けをし、来賓者を迎えるための部屋の設え準備に専念しました。この度、九月より野町・少林寺も兼務住職として赴任したため、落慶法要時には寺院関係者の駐車場として利用することとしました。少林寺は現在、前住職の奥様が留守番をして下さっていますが、大変ご高齢のため寳勝寺の落慶法要が終わり次第、寺院運営の計画を立てたいと思っています。

それにしましても孫達のはしゃぐ姿を見ていますと心が休まるものですね。七五三の衣装がよほど気に入ったのか、おどけてみせる変顔が愛らしく「孫は眼に入れても痛くない」とは実に上手く言ったものだと感心します。家族愛を意識する瞬間でも有ります。故郷に戻ると流石に疲れがどっと出て来ます。現在は金沢・寳勝寺が宗教活動の中心になっていますが、丸六年を経た今も緊張感を持って法務に当たっているだけに、普段の疲れも意識出来ないほど集中した状態なのかも知れません。自坊に戻る時は決まって自己を省みる大切な時間のようです。

さて、落慶法要の成就を願って更に吟味をしていきたいと念じていますが、昨日の地元新聞に新命玄峰副住職の布教活動が大きな写真と共に掲載されていました。父として師匠としてそんなに嬉しいことは有りません。「天知る 地知る 我知る」の格言をあらためて自覚する毎日です。友峰和尚より

 

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