和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1317話 】
2017年 03月 27日 談

新横綱・稀勢の里、大阪場所優勝のニュースでもちきりの一日でしたが、勝負の世界の厳しさを垣間見た千秋楽での決戦でした。優勝インタビューで稀勢の里が「何か別の力が働いた!」とのコメントでしたが、それこそ「無我無心の働き」だったと思います。それは奇跡ではなく、稀勢の里の気迫でありまた実力でも有ったと思います。「真理を行ずる者には必ず仏天の加護が有る」とは法沖禅師の言葉です。ある意味において無我無心の闘いであった結果だろうと思いました。兎に角素晴らしい闘いを見て感動したものでした。

さて本日は東京からお檀家、津田様の御来寺でした。ふれあいパーク霊苑「奥の院」に御先祖のお墓が改葬されましたが、この度の工事で、清々しい聖地と成りました。津田様はこれまでも「盂蘭盆会」や「春季彼岸会」など卑山行事に必ず御参詣下さっており、一層お寺とのご法縁が深まっています。人生には色々な人との出会いが有りますが、どの出会いも不可思議な縁で結ばれているようです。

午前中には本多町の兼務寺院、瑞光寺にも法務で出掛けましたが、それとても仏縁あっての事と思います。和尚のこれまでの人生を振り返ってみると、なにもかもが「あるがまま」に肯って来たように思います。与えられた仕事を一所懸命に遂行していくのも、また風流なのかも知れませんね。大安禅寺の桜の開花が待ち遠しい昨今です。友峰和尚より

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