和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1303話 】
2017年 03月 13日 談

傳燈寺 参道の白梅

終日暖かい一日となりましたが、「暑さ寒さも彼岸まで」とは昔の人は上手く言ったものです。昨日は寳勝寺の春季彼岸会法要が厳修されました。檀信徒墳墓改葬移転がほぼ完了し、その安堵感からか今日は疲れが一辺に押し寄せて午前中は敢え無くダウンしてしまいました。もはや激務には耐えられない程、疲労が蓄積してきているようです。とはいえ、今年から新たに兼務住職となった傳燈寺視察予定が入っており、無理を承知で訪ねました。

既に依頼しておいた畳替えの床板張り替え工事も進んでおりホッとしました。人の住まなくなった建物はみるみる傷んでいきますから、早めの修復が求められています。特に傳燈寺は山を背にした建物で湿気の影響もあり、排水工事なども今後必要になってくると思います。就任してまだ一か月ですが、任命を受けた以上は責任をもって復興にあたりたいと思っています。

傳燈寺町会長 西川様と

和尚にとってはどの寺院も大切で、復興と共に後継者育成にも力を注いでいかなければなりません。和尚の本寺である大安禅寺では文化庁指導のもと大掛かりな全面修復工事が始まろうとしていますが、現在、金沢市内の兼務住職寺院を一か寺ずつ修復に当たっていることも、本寺の修復工事を進める上での重要な経験と勉強になると思います。どの建物にも多くの宮大工師が関わってるだけに、その気持ちを感じ取ることが出来ます。さてそれぞれの兼務寺院の修復を終えた際には皆様是非ご来寺下さい。昔から「家風」という事を言われますが、お寺にも「寺風」というものが有ります。人々に個性があるように、歴史を有する趣ある「寺風」を感じ取って頂けたらと思います。友峰和尚より

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