和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1298話 】
2017年 03月 08日 談

大安禅寺に再び雪景色が戻りました。暦は3月も半ば、12月頃の初雪とは違ってもはや余裕をもって景色を眺めることが出来ます。北陸人にとって、この時期はスノータイヤを外そうか外すまいかと悩ましいのですが、やはり4月の声を聴くまではそのままの方がよさそうです。それにしても春の雪には温もりさえ感じられますから不思議なものです。時折お日様が顔を出しますとみるみる雪が溶けて行き、その情景もまた春が来たことを証明しています。

さて金沢での日々のハードな法務から離れて今日は自坊にあってゆっくり休息しています。70歳近くになって日々無性に、亡き父(先代住職)と話がしたいと思う念を強くしています。今なら何でも話せるという心境なのでしょうか? いや別に理由も無くただ会話がしたいのかも知れません。親父の懐かしい言葉「おい、一杯やらんか!」本当に今こそ父と杯を交わしたいものです。人生とはそういうものなのかも知れません。こんな言葉が有りました「親孝行 したいときには 親は無し」全くにごもっとも、ごもっとも。雪解けと共に心までが緩んでいくような心境です。友峰和尚より

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