和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1080話 】
2016年 08月 02日 談

街中に有って聞く蝉しぐれはまさに酷暑をいっそう増長するようで、とても風流なんていう心境にはなれないものです。部屋の中に居ても汗が額から滴り落ちる始末。流石に今日の暑さには閉口したものです。今日は東京から㈱ココ・プランニング社長の中本様と関係者の方が卑山に来られ、現在進行中の霊苑改葬工事に伴う家屋解体現場視察と業者間での今後の打ち合わせをしました。

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ここ数年間の和尚のブログに最も多く登場した話題と言えば「寳勝寺霊苑改葬工事計画について」でした。それほど卑山にとって極めて重要かつ今後の無住寺院再建の有り方を問う事業計画でした。これまでに多くの方々との会合を重ね、お盆明けより本格的な改葬工事が始まろうとしています。蝉しぐれの鳴き声さえも故人の声に聞こえて来るほどです。

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家屋解体工事現場視察の様子 / 広小路の大通りにて

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解体が完了しました。奥のブロック塀の向こうは寳勝寺霊苑です。

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禅語に「法法本来法」というのが有ります。この言葉の意味は、「真実は何もかも現れている」という事です。言い換えれば、「一つの無駄も無く、有るがままに、存在しているものは究極自分の姿でも有る」という事になるでしょうか。難しい話はここまでにしましょう。要するに自然体が一番ですね。

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「 心 」

今日の現場視察でもつくづく思いましたが、やはり人間、多くの方々の縁と知恵を頂きながら和合専一に生きて行くのが一番幸せであるという事でした。夕刻の寺カフェは御近所方々の会話がいつまでも続いていました。笑い声の中に深い安堵感を覚えたものでした。友峰和尚より

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