和尚のちょっといい話
![]() |

穏やかな太陽が差し込む 冬のふれあいパーク霊苑
「真実を行ずる者には必ず佛天の加護が有る。所謂、御利益は真実を行ずる者全てに還元されるのである」とは中国唐時代の禅僧・法冲の言葉で、真実とは「感謝の心」であり父母の恩、祖先の恩、大自然を始めとする宇宙の恩に日々感謝の念とともに実践する事を意味します。

午前10時半より 杉中家 墳墓開眼納骨供養を修業いたしました

本日は午前中に杉中家墳墓開眼納骨供養が修業されましたが、故人の御徳を表すかのようにこの時季には珍しく快晴でしかも暖かく穏やかな気候となりました。思うに御子息の両親並びに祖霊を偲ぶ真心の表れだと感得したものです。

午後1時より 満中陰忌法要を修業いたしました
また午後からは故・鳥尻様の満中陰忌法要が施主の御兄妹皆様が御参詣のもと本堂で修業されました。和尚にとって一年の終わりでもある師走月の法要には格別な気持ちを以て法務に当たっています。祖霊供養は自分の心の供養でも有り、この一年の無事に深く感謝しながら法務遂行に専念している次第です。

源平小菊

名鉄観光(株)北陸支店の若松様、中部営業本部の成田様と宇山様が来寺くださいました
ブログをご覧いただいている皆様には心より感謝申し上げますと共に、御無事と御安心を心よりご祈念申し上げております。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より


来年の干支は「午」ですが、父の話では大安禅寺で馬を飼っていたそうで、耕作のための馬ではなく軍隊で乗馬していたため寺で飼育していたとの事。終戦後は馬ではなく耕作用の牛を飼っており、和尚の幼少の頃に餌を毎日与えていたものでした。

和尚の父 實道和尚 寺で耕作用の牛を飼育していました
もちろん牛の乳は重要な栄養源でしたので、搾りたての乳を飲んだおかげで丈夫な身体に成長したものと思っています。和尚の一つの夢としていちど馬を飼って駆け巡ってみたいと願っていましたが、どうやらその夢はもはや“夢”で終わりそうです。



本日は仕事の合間を縫ってリアルな馬を描いてみましたがどうも「上手」く描けません。要するにあまり馬と接する機会が無いことが原因で、本物の馬をじかに見れば随分と絵力が出るのですが、なんだかんだと呟きながら数枚描いてみました。今後は更にリアルな馬の図に挑戦したいと願っています。

さてとうとう師走月も後半に突入してしまいました!「為せば成る 為さねばならね 何事も」の格言通りアクションを起こさないかぎり何事も進みませんね。あれも、これも、どれもと頑張って参りましょう! 最近の和尚の座右の銘「ぶれない!ぶらない!ぶちぎれない!」くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より


地元 福井テレビ放送の担当者の方と特集の打ち合わせをする 新命副住職
師走月も早や後半に入り一層気忙しさが増す感じですが、皆様にはご健勝にてお過ごしのこととお喜び申し上げます。先般新命玄峰副住職が全国各宗派の若手僧侶が出場する法話大会でグランプリを受賞し、その影響がその後も続いており県外や地元マスメディアから取材攻勢を受けているとのことで大変有難く感謝しております。

福井新聞社からの取材中のようす
大会では約10分間の法話時間制限の中でそのテーマが「心時間を生きる」でした。日常での時間の使い方についての問いかけでしたが、流石に和尚も加齢と共に時間の使い方にも工夫が不可欠となって来ているようで、最近では時間に使われる事が多くなっているように思います。78歳にもなりますと残された健康時間にも限りが見え始め、なおさらのこと寸暇を惜しんでの努力が大切の思う今日この頃です。

さて本日は休寺日でしたが、高齢者には休息も大切ですから「こころ時間」に重きを置いてゆっくりとした時間を過ごしました。本当に「光陰矢の如し 時人を待たず」の格言が今では身に染みて感得する毎日です。気候不順のおりくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

クリスマスローズのつぼみ
本日は穏やかな日和になり安堵しました。師走月は何かと多忙を極めるためその日その日の気候が気になりますが、一日でも穏やかな天気を望んでいます。午前中に卑山総代の須貝様ご夫妻が年末の御挨拶に来寺くださり、午後からは卑山檀信徒・前田様が横浜より年末のご挨拶に御来寺くださり、応接間にて茶礼を介しながらこの一年を振り返り心より感謝を申し上げました。

午前10時半より 宝勝寺総代の須貝様御夫妻が来寺くださいました
宝勝寺にご法縁を得て約14年の月日が過ぎましたが、年中行事や法要など、檀信徒各家皆様の御法愛と御協力のもと今日まで滞りなく修業出来ていることに深く感謝申し上げる次第です。来年5月には正式に宝勝寺の住職として就任しますが、金沢兼務寺院を含め寺院護持運営と法務遂行により一層精進して参りたく願っております。

午後1時より 宝勝寺檀信徒の前田様と
さて刻々と大晦日が近づいて参りました! 年末大掃除や干支色紙描きなどまだまだ不十分な状況に有りますが寸暇を惜しんで更に進めて参りましょう!来年は60年にいちどの「丙午(ひのえうま)」の年廻りで決断と行動の年でもありラッキーカラーは「赤」で、赤色には災厄や邪気を払う力が宿るとも言われているだけに皆様方の大いなる飛躍を念じたいと思います。「刻苦光明必ず盛大なり」頑張って参りましょう!友峰和尚より 


午前中に西村家御仏壇抜魂諷経に出向きましたが、冬型の気圧配置が強まり北日本を中心に北陸地方にかけて大荒れの天気模様となり傘が吹き飛ぶほどでした。今晩からは雪混じりの強風が吹き荒れるとの予報で大変心配しています。日曜日ということでカフェを開業しましたが、強風を避けるかのように観光客の方々が利用されていました。

寺の玄関に飾っている シクラメンの鉢植え

本日もカフェ手伝いの合間をぬってアルバイト学生さんに補佐をしてもらいながら昨日に引き続き干支色紙描きを続行しましたが、昨年よりずいぶん遅れてスタートしたため御送付分が年内に完成するか心配したものの、意外や「午」の図もリズムよく描き慣れ一安心したものです。

色紙を包む多当紙 の 表書き 「令和八丙午図」

金沢美術工芸大学2年生の瀧さん が お手伝いくださいました

午後には卑山檀信徒の安田様ご夫妻が年末ご挨拶に来寺くださり、応接間にて茶礼をしながら歓談しました。安田様御主人とは新年に大相撲初場所見学の予定をしており、その日程の説明を受けましたが今から観戦を楽しみにしています。

寳勝寺檀信徒 の 安田様御夫妻とともに
さて本日は毎週楽しみにしていたNHK大河ドラマ「べらぼう」の最終回放送を心待ちしていますが、主役の横浜流星さんの見事な演技に見入った者の一人かと思います。初回から今日まで欠かさず見ており、江戸時代の書籍屋「蔦屋重三郎」の生涯とその時代背景を詳しく学ぶことが出来たように思います。久しぶりに和尚も「べらぼう」ロスになりそうな大河ドラマの展開で、心から「ありがた山」でした! 友峰和尚より


絶妙な色合いで変化していく 境内の紅葉

日曜日の本日は寺カフェを開業しましたが、師走月ということもありカフェ利用のお客様もどことなしか一年の終わりを意識してのんびりとひとときを楽しんでいる風景が印象的でした。

本日も手伝いに来ている大学生の方に補佐をお願いして干支色紙描きを続けました。干支色紙描き今年で最後にしようと念じつつ一枚一枚丁寧に心を込めて描いていますが、今冬はどういう風の吹き回しか馬の図を描く速さもここにきてスムーズになって来たようです。

寺カフェお客様応対の合間に 色紙を乾かしてもらっています

一枚、一枚 落款を捺しているところ
来年は60年に一度の「丙午(ひのえうま)」の歳に当たりラッキーカラーは赤色だそうで、干支の字を赤い和紙を貼った上に書き「家運隆盛」を願いました。馬の図の画賛は「一燈照隅」(いっとうしょうぐう)で、ひとつの灯火が隅々を照らしやがて全体に大きく広がっていくの意味です。

ひとつの灯りとは自分の心の灯火で、一人一人の努力の積み重ねが社会全体に大きな影響を及ぼし、禅の世界では心の中にある悩みや苦しみを仏心で照らし出し悟りの道へ導くと説かれています。今しばらくは干支色紙描きが続いていきますが「うまく」描けるようになるまで頑張って参りましょう!「ヒヒ~ン」。

夕方 パトリックさんと懇談いたしました
夕刻には金沢大学助教授でドイツ哲学を教えておられるパトリックさんが来寺くださり、和合茶礼をしながら歓談しました。パトリックさんも希望されている坐禅会を来年は復活出来ればと願っています。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

12月12日は「いちにいちに」と調子良く年末大掃除の開始日と段取りをしていましたが終日御来訪者の対応となりました。午前中には(株)ココ・プランニングスタッフの清野家御尊父様の追善供養を修した後、茶礼をしながら応接間で故人を偲びつつ懇談いたしました。

午前9時より 清野家 御尊父様の追善供養を修業いたしました

(株)ココ・プランニングスタッフの清野さんと


石川特殊特急製本(株)の石川氏 が 来寺されました
近年大安禅寺では切り絵の御朱印が人気を博しておりますが、本日は新命玄峰和尚の紹介で大阪よりオリジナル御朱印の切り絵を専門に全国に展開されている石川特殊特急製本(株)社員の石川氏が訪ねて来られ、オリジナルの御朱印帳やカタログを見せて頂きながら商品の説明を受けました。

カタログで紹介されている 大安禅寺独自デザイン の 切り絵御朱印


色々な寺社仏閣の御朱印が紹介されていました
金沢市内の有名観光地の神社や寺院にも色々な御朱印帳が所狭しと出されており、その人気度が伺えるものです。卑山でも観光客の多くが御朱印を求められるため、御朱印帳に於いては手漉き越前和紙の長田製紙所の製品をメインに志納所に並べておりなかなか人気があります。

最近では伝統的なシンプルものから若者向きのカラフルな朱印帳に人気が移行しつつあるようで、金沢駅構内の商品販売店にも沢山置かれていました。御朱印帳も今ではスタンプラリー的要素を持ちつつ趣味として集める方も増えているようです。

午後より 干支色紙描き

学生アルバイトの 金沢美大2年生 佐藤さんです


福井市より 辻岡さんが来寺くださいました
夕刻には福井市より、長年お世話になっているアール保険企画の辻岡さんが自家製のお野菜を沢山持参くださいました。本当にこの時期に野菜を頂くのは新鮮で美味しく、日々自炊をしている和尚にとっては何より助かり有難く思っています。さて年末大掃除が気掛かりですが、明日から一つ一つ丁寧に進めて参りましょう。皆様のお家の大掃除はこれからでしょうか? 健康の為にも頑張って参りましょう!友峰和尚より


スーパーマーケットにはすでに正月用縁起物が入り口にずらりと並べられていますが、年々早くなっているように思います。昔は大晦日近くにならないと縁起物の登場は無かったように思います。あれこれ言っているうちに餅つきの日がやって来ますから気忙しさは増すばかりです。

午前中のうちに 融雪パイプの点検をしました
北陸地方は明日から雪模様に変わるというので境内の融雪パイプやポンプの点検作業と設備の補足など降雪に対する備えをしながら、先般頂いた大根を長期保存しておくための作業も進めました。




午後1時すぎ 泉小学校2年生の皆さんと

午後には地元泉小学校2年生の生徒さん達が担任の先生に引率されて来寺くださり、10月に行われた卑山寺カフェ体験学習の感想文を頂きました。新聞や感想文などかなり詳しく丁寧に書かれており、その完成度には驚きました。

寺カフェ体験学習の御礼状と新聞を頂きました



皆さんの前で 頂いた御礼状と新聞を読んでいるところです



ごあいさつが終わり、学校へ戻る皆さんをお見送り

和尚の幼少時の頃とは随分と学習の仕方や子供達の雰囲気も違い、実に自由奔放で明るくのびのびとしている姿を大変嬉しく思ったものです。和尚の小学2年生頃と言えば「鼻たれ小僧」の姿しか思い出せません!いつの間にか子供達を称して「新人類」から「超人類」に変わり、いまでは「エイリアン」とでも言うのでしょうか? なるほど今では「バーチャルリアリティ」に「メタバース」「アバター」など画像も仮想現実世界が主流となって来ているだけに最早「宇宙人」と言ってもいいのかも知れませんね。

「 今日無事 」
さて現実に戻りましょう!本日も干支色紙描きに精進しながら現実世界での新年を迎える準備を更に進めて参りたく頑張って参りましょう。お元気にお過ごしください!ピコ!ピコ!ピコ! 友峰和尚より


午の年賀カード / 荒木画伯による制作
近年SNSの急激な発展によって年賀状の枚数が激減しているとの事ですが、そう言えば和尚なども年賀状とLINE通信の両方で年賀の御挨拶をすることが増えているように思います。とは言え、やはりお正月の元旦に届く年賀状は大変嬉しいもので新しい年を迎えた気分になりますから、年賀状が減少していくのは実に残念ですが今後も悩ましい状況は続いていくようです。

午前中に少林寺お檀家総代・中山家の月参りに出向き昨日描いた干支色紙を持参し御当主に差し上げましたが、床の間には今年の干支「巳」の色紙が額に入れられ飾られており大変嬉しく思ったものです。

午後より 干支色紙描きに集中
自坊からは年賀状の絵柄に使用する来年の干支「午」の図を依頼されており、本日は午後より干支色紙描きに専念しました。長年続けてきた干支色紙描きも今年は取りやめにしようと思っていましたが、来年5月に副住職・玄峰和尚の晋山式を迎えると同時に和尚は退山するため今年を限りに干支色紙制作を終了したいと思います。これまでにおおよそ3廻りした和尚の干支色紙ですが、今年は例年よりかなり描く枚数は少ないながら出来る範囲で頑張って参りましょう。



さてどんどん月日が過ぎて行きますが、「待った!」無しの人生故に1年間を振り返りやり残した事が無いように師走月を歩んでいきたいと願っています。「朝打三千 暮打八百」お元気にお過ごしください! 友峰和尚より


12月4日頃 初雪の大安禅寺本堂
本日は休寺日で午前中に所用で買い物に出かけた後は寺内にてゆっくり静養しましたが、自坊からは保存修理工事の現場の様子がリアルタイムで送信されてきました。和尚が長年住み慣れた自室や庫裡の内部や外壁の解体作業が進んでいますが、なんとも複雑な心境を覚えるものです。

解体が始まった 庫裡の建物

庫裡後方の解体
と言いますのも、西宮市・海清僧堂での修行を終え昭和51年に大安禅寺に帰山した当初は寺院も荒廃の一途の中にあり、どこから手を付けていこうかと日々思案したものでした。以後約40年に渡り諸堂の修復に専念して参りましたが特に住まいとした庫裡建物に於いては大方の修復を終えたのは約15年前で、今回の庫裡全面保存修理工事では修復したすべてのものが解体されるに至ってなんとも複雑な気持ちを覚えるものです。


担当者の話では創建当初の姿に戻すとのことで、それはそれで大変有難く嬉しい事なのですが、住み慣れた部屋が解体されていく姿を見るのは実に寂しいかぎりです。庫裡の修復が完了するのは今後約7年から8年かかるそうで、和尚もより一層健康に留意しながら全てのお堂が完成した姿をこの眼でしっかり見てみたいと念願しています。

庫裡玄関にあった靴箱 本堂式台に臨時移転されました
さて今朝方は青森地方での震度6強の地震のニュースで目が覚めましたが、被害が少ないことを祈るばかりです。近年は世界中で大きな自然災害が多発しているだけに、防災用具だけは怠りなく備えておきたいものです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より


