和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4514話 】
2025年 12月 26日 談

今朝 ひと晩で雪景色

 

「開けてびっくり玉手箱!」ではありませんが北陸地方は本格的な雪模様となりました! クリスマス明けに雪模様の荒れた天気になると聞いてはいましたが昨日は比較的暖かく雪が降るなど予想だにしませんでした。天気予報は「ドンピシャリ」で、今朝方は境内が一面真っ白の雪景色となりさっそくに除雪機を稼働しました。

 

 

今冬初めての 除雪作業

機械の具合を確かめながら

 

雪国に住む者としてはこの時期に雪模様となるのは十分承知の事ですが、いきなり大雪になるのも困ったものです。また水分をたっぷりと含んだ雪のため除雪機のノズルがすぐに詰まってしまい除雪が上手く捗らず、この先が思いやられます。

 

 

 

昨日は須弥壇奥の仏像群を徹底して掃除したこともあり、今年の大掃除を終えた気分となってしまいました。本日は職員とお手伝いの学生さんが一所懸命に各場所の大掃除をしている姿を横目にしながら休息させてもらいました。

 

本堂後方の位牌壇 や 玄関、台所を掃除しました

 

短冊の馬の図を書きながら

 

午後からは新年に差し上げる干支色紙描きをしながら掛軸用の馬の図柄の下書きしてみました。気分は次第に大晦日に向かっており、今年は早めの正月飾りをして三賀日はゆっくり過ごしたいと願っています。今年一年の締めくくり月としてやり残した事が無いよう願うばかりの今日この頃です。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4513話 】
2025年 12月 25日 談

 

宝勝寺本尊 聖十一面観世音菩薩坐像

 

ブログをご覧頂いている御方にはあまり関心が無いかも知れませんが和尚にとっては一大事の大掃除です。本日も昨日に引き続き本堂須弥壇の仏間に祀られている十六羅漢像の掃除を午前6時より開始し、夕刻にどうやら全ての作業を終えることが出来ました。

 

 

一体ずつ降ろし、新品のマイクロファイバータオルでお身拭いしているところ

 

十六羅漢と言っても皆様には馴染みが薄い仏様だと思いますが所謂(いわゆる)釈尊の弟子でお悟りを開かれた実在の方々を言い、羅漢仏にはお一人おひとりに名前があります。また十六人の羅漢にはそれぞれ眷属(けんぞく・弟子)がおられるため、五百羅漢とも八百羅漢とも言われています。寺町の曹洞宗寺院・桂岩寺様には五百羅漢像が祀られており、お堂は荘厳な佇まいを見せています。

 

迦諾迦伐蹉(かなかばっさ)尊者

 

戎博迦(じゅばか)尊者

 

 

それほど大切な仏像ゆえに2日間に渡って慎重丁寧に一体ずつお身拭いをしたわけですが、なにしろ約400年が経過していると見られる各御像には剥離した箇所もあり、接着剤で修復しながらの作業となり本日はまるで文化財修復職員の如きでした。

 

壊れた光背(こうはい・背中の輪)を直しているところ

周辺に落ちているパーツを探し集め 修復しながら掃除を進めていきます

 

剥がれ落ちた部分を 接着しているところ

 

摩訶迦葉尊者のお身拭い中

 

写真でもおわかり頂けるかと思いますが本尊佛は聖十一面観世音菩薩で、前立ちに摩訶迦葉尊者と阿難尊者が祀られています。いずれの仏像も実に立派で、掃除を終えた仏間は神々しさを増した雰囲気となりました。

 

割りばしに巻いた小さなクロスで 埃を落としています

阿難尊者

 

掃除を終えた 須弥壇上の仏間

 

 

 

寺内各所 年末大掃除が進んでいます

 

さて年末大掃除はまだまだ続きますが、日本古来よりの伝統的行事とも言える年末大掃除はやはり仏教の教えから来ているものと思います。「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」と皆さん頑張って掃除しましょう!! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4512話 】
2025年 12月 24日 談

本堂須弥壇上の 大掃除に取り掛かりました

 

今年こそは今年こそはと毎年思いながら本格的な掃除が充分出来ていなかった本堂須弥壇奥の十六羅漢像の掃除に取り掛かりました。凡そ創建当初に祀られたと思われる羅漢像で、全身に実に見事な彩色が施されています。

 

 

これまでに何度か掃除をされた形跡はあるものの、須弥壇の一番高い位置の奥に祀られている事から掃除が難しくまた極彩色の像は色が剥離するため長い間そのままにしていたものと思われます。

 

 

今回は一体一体を壇から降ろして慎重にしかも丁寧に埃を拭いながらの作業で、剥離して落ちている部分はジグソーパズルでもするかのように接着剤で復元しながら進めています。それにしても歴史ある随分と立派な羅漢像で、お身拭いを終えた羅漢様が喜んでいるように感じました。明日も引き続き作業を進めたいと思いますが、元旦にお参りするのを楽しみにしています。

 

 

 

中越様御夫妻が 年の瀬のご挨拶に来寺くださいました

 

 

霊苑管理事務所スタッフの皆様と 年末の慰労茶礼をいたしました

 

 

 

須弥壇上の御位牌や什器を 丁寧に拭いています

 

さてようやく本格的な大掃除に取り掛かり今年の終わりを意識したものです。やはり大掃除は良いですね!気分が爽快になります!「総持(そうじ)はなお妙薬の如し よく諸々の悪病を療治す」と回向にあるように、掃除は“真言”と感得しながら精進して参りましょう!! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4511話 】
2025年 12月 23日 談

 

今年一番の冷え込んだ金沢の朝を迎え気分も良好!頭もすっっきり!天気も良く清々しい一日の出だしとなりました。今年の残された時間も少なくなり懸案の干支色紙描きを先行し、午前中より年内発送分を集中して頑張りましたが描けば描くほど絵の吟味に時間を掛けていくためどうしても枚数が進みません。

 

 

 

 

 

水墨画に於いても「シンプルイズベスト」がモットーである事は十分に承知しているつもりでも、後世に色紙が残ることを考えるとついつい力が入り、また全ての制作過程を自分で行うときは落款押しにも吟味が必要で一枚一枚丁寧に気持ちを込めて押しています。

 

一枚一枚、丁寧に落款を捺しました

 

 

福邦銀行金沢中央支店の堀口さん 年末のご挨拶に来寺くださいました

 

午後からも引き続き色紙描きに専念したおかげでどうにか送付枚数を達成出来ました。万歳!と叫びたいところですが、年末大掃除も未だ未完成の状況でどうやら今年も大晦日まで大掃除が続けられていくような気配です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4510話 】
2025年 12月 22日 談

 

今年もあと1週間ほどを残すのみとなり、大晦日を迎える準備を進めながらテレビのニュースにも耳を傾けています。日本政府が高市首相になって約2ヶ月が過ぎましたが、ある有力新聞社の世論調査では支持率が73パーセントと高い水準を維持しているとのことでした。特に若者からの支持率が高いそうで、政治に興味をもってもらうには何よりの結果だと思うものです。

 

日本で初めての女性首相ということもその理由に挙げられますが、国会答弁を聞いていても大変滑舌が良く、とても聞き取りやすくまた分かり易い言葉で丁寧に話されているのが印象的です。かと言って首相が属する自民党がそれほど支持率が上がらないのは党にとっては悩ましい問題のようです。いずれにしましても日本丸を力強く導き、来年の干支「丙午(ひのえうま)」の60年に一度の強運気に乗って日本経済を活性化し子供達の将来に希望を持てる国造りを願って止まないものです。

 

冬の「墨田の花火」

 

来年度の法話のテーマは「一燈、隅(ぐう)を照らす」で、和尚も老骨に鞭打って「百尺竿頭一歩を進む」の禅語に習い仏教伝道に微力ながら精進して参りたく念じています。さて宝勝寺玄関の紫陽花「墨田の花火」も見事に黄金色に染め、ひときわ威厳を放っています!刻苦光明必ず盛大なり!頑張って参りましょう。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4509話 】
2025年 12月 21日 談

大晦日に近づくに連れ気忙しさが増していく感があります。本日は午前10時より小嶋家御母堂様の墳墓納骨之儀が墓前にて修業されましたが、小雨模様ながらこの時季としては気温も12℃と暖かく感じたものでした。

 

ふれあいパーク霊苑にて 小嶋家御母堂様の納骨之儀が修業されました

 

 

本堂にて 山﨑家満中陰忌法要を修業

 

午後1時からは本堂にて山﨑家満中陰忌法要が営まれ、和尚が故人の葬儀導師を務めさせて頂き御法名も併せて授与し、新しくご法縁を頂いた御家で、心から故人のご冥福をお祈り申し上げた次第です。

 

松浦建設(株)様が ご挨拶に来寺くださいました

 

今日も引き続き 干支色紙描き

 

法務遂行の合間を見ながら自室の大掃除と干支色紙描きを続けているのですが、どうもタイムスケジュール通りには物事は進まず何が原因で毎年同じような状況になるのか実に不思議に思います。昔から「段取り八分 仕事二分」という諺があり、どうやら和尚の加齢が原因となれば段取り通りに終えるにはかなり前倒しして予定を遂行する必要があるようです。

 

「 雪月花 」 渓仙

 

さて本日をもって今年の年中行事と全ての法務を無事に円成することが出来ました。報恩菩提と愛山護法の大切さを日々念じつつ健康で過せたことに感謝する今日この頃です。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4508話 】
2025年 12月 20日 談

ありえないほどの快晴で 裏庭の倉庫整理

 

この時季にあってまさかの気温20℃を超え、汗ばむほどの気候となりさっそく午前中より庭掃除と倉庫の整理整頓の作業に入り、おかげさまで順調に作業が捗りました。年末大掃除は既に開始されていますが、今日も職員とカフェお手伝いの学生さんと仕事の合間をぬいながら志納所周辺の掃除に取り掛かっています。

 

 

 

まもなくすっぽりと雪に埋まるであろう 茶室の中庭

 

年末大掃除の意義を感じ取りながらの整理整頓ですが、大切に保管されている什器の中でお正月に使う器などを出すときは気持ちも新たになるものです。常日頃の整理整頓が不可欠ですが、それでも仕舞い忘れた品物を発見するとなんだか嬉しくまた懐かしく感じながらついつい時間の経つのを忘れて見入ってしまいました。自坊で正月を迎えるときは屠蘇器や年代物の重箱などを使って御節料理を入れ家族全員で新年を迎えたものですが、近年では随分と簡素化しています。

 

檀信徒の安田様が 自家製の採りたて野菜を届けてくださいました

本日の干支色紙描きにて

 

皆様のお家ではどのようにお正月を迎えられていますでしょうか。時々は昔を回顧しながら、伝統的な日本古来の形で「自分正月」を迎えたいものですね。さて、年末大掃除も本格的に始まりました!明日からも頑張って掃除を徹底して参りたいと思います。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4507話 】
2025年 12月 19日 談

丙午の新年に向けて 志納所の干支色紙 と 干支飾り

 

日中気温が16℃とこの時季としては実に温かく快晴の天気となりましたが、皆様に於かれましてはご健勝にてお過ごしの事と大慶に存じ上げます。今年も残すところあと一週間ばかりとなり、一年の締めくくりとしての整理整頓が進められていますがどうも時間が足りません! 残された仕事としては各兼務寺院の大掃除がありますが、最近ではそれぞれに年中行事や法務を遂行していることもあり全体的に掃除は行き届いています。

 

あらたに修理保存工事が始まっている 大安禅寺 開基堂

 

現在の庫裡内部のようす

 

自坊の諸堂修復工事も順調のようでまもなく今年の工事を終えるとのことですが、来年5月には新命和尚の晋山式を予定している関係でなおさらやり残しの無いよう念じています。

 

大安禅寺クラウドファンディングに参加した職員から 返礼品の記念御朱印を見せてもらいました

多くの皆様方のご協力を賜り、誠にありがとうございました <大安禅寺 記念御朱印について>

 

大安禅寺本堂の古材を使用した念珠です

 

 

本日は買い出しのため白山イオンに出向き、新年を迎えるための必需品を買い求めました。クリスマスならびに年の瀬を目前にしモール内は流石に買い物客で賑わいを見せ、普段の雰囲気とはまったく違い活気に溢れ特に家族連れの親子や子供達の姿が多いように感じたものです。和尚も孫達へのプレゼントを探しながら久しぶりに買い物を楽しめた一日となりました。さて明日からは寺内の本格的な大掃除に入る予定をしています。頑張って参りましょう! 友峰和尚より

 

今年最後の 霊苑のなごりのバラを 本堂各所に飾りました

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4506話 】
2025年 12月 18日 談

 

穏やかな太陽が差し込む 冬のふれあいパーク霊苑

 

「真実を行ずる者には必ず佛天の加護が有る。所謂、御利益は真実を行ずる者全てに還元されるのである」とは中国唐時代の禅僧・法冲の言葉で、真実とは「感謝の心」であり父母の恩、祖先の恩、大自然を始めとする宇宙の恩に日々感謝の念とともに実践する事を意味します。

 

午前10時半より 杉中家 墳墓開眼納骨供養を修業いたしました

 

本日は午前中に杉中家墳墓開眼納骨供養が修業されましたが、故人の御徳を表すかのようにこの時季には珍しく快晴でしかも暖かく穏やかな気候となりました。思うに御子息の両親並びに祖霊を偲ぶ真心の表れだと感得したものです。

 

午後1時より 満中陰忌法要を修業いたしました

 

また午後からは故・鳥尻様の満中陰忌法要が施主の御兄妹皆様が御参詣のもと本堂で修業されました。和尚にとって一年の終わりでもある師走月の法要には格別な気持ちを以て法務に当たっています。祖霊供養は自分の心の供養でも有り、この一年の無事に深く感謝しながら法務遂行に専念している次第です。

 

源平小菊

 

 

名鉄観光(株)北陸支店の若松様、中部営業本部の成田様と宇山様が来寺くださいました

 

ブログをご覧いただいている皆様には心より感謝申し上げますと共に、御無事と御安心を心よりご祈念申し上げております。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4505話 】
2025年 12月 17日 談

 

 

来年の干支は「午」ですが、父の話では大安禅寺で馬を飼っていたそうで、耕作のための馬ではなく軍隊で乗馬していたため寺で飼育していたとの事。終戦後は馬ではなく耕作用の牛を飼っており、和尚の幼少の頃に餌を毎日与えていたものでした。

 

和尚の父 實道和尚 寺で耕作用の牛を飼育していました

 

もちろん牛の乳は重要な栄養源でしたので、搾りたての乳を飲んだおかげで丈夫な身体に成長したものと思っています。和尚の一つの夢としていちど馬を飼って駆け巡ってみたいと願っていましたが、どうやらその夢はもはや“夢”で終わりそうです。

 

 

 

 

本日は仕事の合間を縫ってリアルな馬を描いてみましたがどうも「上手」く描けません。要するにあまり馬と接する機会が無いことが原因で、本物の馬をじかに見れば随分と絵力が出るのですが、なんだかんだと呟きながら数枚描いてみました。今後は更にリアルな馬の図に挑戦したいと願っています。

 

 

さてとうとう師走月も後半に突入してしまいました!「為せば成る 為さねばならね 何事も」の格言通りアクションを起こさないかぎり何事も進みませんね。あれも、これも、どれもと頑張って参りましょう! 最近の和尚の座右の銘「ぶれない!ぶらない!ぶちぎれない!」くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

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