和尚のちょっといい話
寳勝寺境内にて ジャスミンが満開です
急に寒くなり朝方などは15℃前後とかなり冷え込むため風邪には十分注意が必要です。北陸地方はまだ梅雨入り宣言は出されていませんが、まるで梅雨寒のような気候が続いています。今年の梅雨入りは11日頃と予想されておりもうまもなくかと思われます。大安禅寺の花菖蒲は今週の土・日曜日あたりが見頃になりそうで、是非皆様にはお出掛け頂きご観賞頂きたいと願っています。
本堂南側にて 修復工事予定現場の視察
和尚は依然金沢での法務遂行が続いていますが、本日は金沢市文化スポーツ局・都市歴史推進課の職員の方に御来寺頂き、本堂南側の茶室ローカと引き戸修復工事予定の現場を視察して頂きました。ふれあいパーク霊苑からも参詣者方々に寺カフェを利用して頂く為の工夫でも有りますが、卑山は伝統的建造物群の指定を受けているため当局からの指導を受けながら進めていきたいと思います。
建物内からも視察していただきました
金沢市文化スポーツ局・都市歴史推進課の方々と 高倉さんとともに
紫陽花 「筑紫」が色づき始めました
午後には寺町1丁目の桂岩寺御住職が来寺され、6月11日に厳修される大祥忌法要の説明を受けました。6月に入り、日めくりカレンダーをめくる早さも増していくように感じますが、7月のお盆月を前にして盂蘭盆会案内状の準備も急がれます。「狭い日本、そんなに急いで何処へ行く」の交通標語では有りませんが、いつまでたっても時間との戦いが続いていく昨今となっています。願わくば「時間よ止まれ!!」って叫んでも止まるわけ無いね。頑張って参りましょう! 友峰和尚より
桂岩寺ご住職とともに
寺町の 西方寺御住職・承証寺御住職とともに
金沢市寺町には約72の寺院が有り、平成24年12月28日に「国選定・金沢市寺町台伝統的建造物群」として保存地区となっています。本日は日頃「寺町台 寺活協議会」の活動をされておられる寳勝寺に隣接する承証寺並びに西方寺のご住職が来寺され、10月に開催予定の「寺町寺院宝物展」についての説明を受けました。今後の寺院運営や活用方法等については各宗各派の大きな課題として常に議題に挙がる項目となっています。
ふれあいパーク霊苑にて 年忌諷経供養を修業いたしました
午前中には墓前での年忌諷経供養が修業されましたが、ご供養の始まると同時にそれまで降っていた雨が上がり読経中には薄日が差し、ご供養が終了すると再び雨が降ってくるという実に不可思議な自然現象が起こりました。富山からのご親戚参詣者でしたが、御親族と故人の御徳の高さを感じ取ったものでした。「何者の おわしますかは知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」と御歌にあるように、霊供養の大切さをしみじみ感得した一周忌墓前供養となりました。
河野秀一氏とともに
午後からは少林寺の御子息・河野秀一氏が来寺され現在の活動状況の報告などを受けましたが、本当に御法縁の不思議さを感じ取る一日となりました。「蛙の子は蛙」という諺が有りますが、仏飯を頂いた徒弟に於いては少なからずお釈迦様の弟子として「報恩菩提」の行を実践する事の大切さを思う今日この頃です。友峰和尚より
いま大安禅寺 枯木堂で「華展」が開催されていますが、中でもひときわ豪華絢爛で初夏の風情とともに清楚さを感じさせる文房流晴心会野口翆智先生並びに御社中の生け花の大作が訪れた多くの鑑賞者の眼を引いているそうです。
文房流晴心会野口支部 華展 「花開きて世界に香し」
お花のブルーとイエローはウクライナ国旗をイメージしていると思われ、扇形に広がりを見せる緑の葉は平和を意味し、戦争の終結と世界平和を願ってのこの度の華展テーマでもある「花開きて世界に香し」となっているのだろうと思うものです。また御社中皆様の生け花も見事で、約3年ぶりの卑山の華展開催に如何に作品に全力を注がれているか思い知ることが出来ます。
枯木堂に展示された いけばな作品
文房流晴心会野口支部 野口翠智先生 と 御社中の黒川翠江先生
新型コロナ感染拡大でここ数年色々な催事が軒並み中止されてきましたが、ようやく収束の兆しが見え始めこの度の華展開催決定となりました。開催期間が7日までと短いだけに、より多くの皆様にご鑑賞頂けたらと願うものです。
本日の 花しょうぶ園のようす
さて7月のお盆月に向けて目下金沢兼務寺院の掃除とその準備に当たっています。和尚も70歳を越え寺院護持について後継者を模索していますが、今はひたすら全力で法務遂行に集中しています。寺院後継者問題はこれからも宗派にとって大きな課題となっていくように思う今日この頃です。友峰和尚より
今朝の宝勝寺 門前のようす
「子供提灯太鼓行列」が 地区内を練り歩きました
昨日は金沢百万石まつりが3年ぶりに開催され約20万人以上の見物客で賑わったそうですが、一夜明けて今朝は門前を「子供提灯太鼓行列」が連なって歩いていました。本日は伝燈寺に出向き害虫駆除剤散布と草刈りに加え、引き続き本多町瑞光寺墓域の草刈り作業をしました。
伝燈寺境内にて 草刈りをしました
境内に突き出した 竹の子
庫裡側の土手
伝燈寺は山中に建てられているため最近はイノシシ・熊・ハクビシンなどの害獣被害が増え、先般、地元の西川久行氏がイノシシ除け電気柵を設置して下さり今のところ被害は出ていないようで安堵しています。しかし野ネズミが寺の天井裏に入りハクビシンと共に巣作りをするため、駆除剤を至る所に設置しました。効果がどれほど有るかは暫く様子を見てみなければ分かりませんが、実に頭の痛い話です。
天井裏に 害獣忌避剤を設置しているところ
建物の周囲に 害虫忌避剤を散布しました
引き続き前々より気になっていた本多町・瑞光寺墓域の草刈りに出向きましたが、本日は草刈り機の調子が快調だったため約1時間ほどで作業を終えることが出来ました。いずれにしても今や和尚の体力は限界に近く、(これが最後これが最後・・・)と唱えながら老体に鞭打っての作業となっています。
瑞光寺墓苑にて 伸びた草を刈りました
本堂前 の 落葉掃除
ただご褒美も有ります! なんと言っても伝燈寺の境内は初夏の様相を色濃くし、実に清々しく爽やかで時折強く吹き抜ける涼しい風は「値千金」です。「六月清風を聴かば人間恐らく値なからん」とは正に今日のような伝燈寺の風情を詠んだ禅語であろうと思いました。「ありがとう!お陰様!」とても心地よい言葉ですね。今日も一日感謝の作業となったようです。友峰和尚より
本日の 大安禅寺のようす
寳勝寺檀信徒 津田家年忌法要を修業致しました
本日は午後より津田家一周忌法要が営まれましたが、故人とは寳勝寺に入寺以来長らくご厚誼を頂いて来ただけに万感の想いがあります。寳勝寺のお檀家様は加賀藩前田家に仕えた武家の方々で、津田家も織田信長公の縁戚でも有り、御子孫は現在東京に在住されています。法要後にはご家族皆様と墓前諷経を修業した後、応接間にて故人を偲びつつ歓談致しました。
澄み渡る初夏の青空のもと お墓参りをされました
大安禅寺 愈好亭の茶庭
文房流晴心会野口支部 茶会 / 大安禅寺 愈好亭
さて大安禅寺からお茶会と華展の様子の画像が送信されてきました。華展に於いては実に約3年ぶりと有って、上品にして豪華絢爛を極めた生け花が展示され実に「天晴れ!天晴れ!」、お茶席も愈好亭を使用しての厳かな煎茶の席となったようです。
文房流晴心会野口支部 華展「花開きて世界に香し」 / 枯木堂
6月は水無月(みなづき)、水面の美しい月でもあり開催されている華展のテーマも「花開きて世界に香し」となっています。明日からも引き続き華展が開催中です。皆様には是非御来寺をお待ち申し上げております。「花開く 水面に照らし 初夏の堂」友峰
大安禅寺のバラ園(令和4年5月30日のようす) 6月中旬まで見頃がつづきます、ぜひ御来園ください! ~音楽が流れます♪~
少林寺にて 墓苑内に除草剤を撒きました
このところ暑さも少し和らいでいますが、それでも日中気温は23℃前後あり蒸し暑い感じがします。北陸地方にはいまだ梅雨入り宣言が出されていませんが明後日あたりから雨模様のお天気が続くそうですから、本日は急きょ少林寺墓域の除草剤散布に出向きました。つい先日散布したばかりなのに墓域のあちこちに夏草が生えており、雑草とのイタチごっことなっているようです。梅雨入り宣言がなされると除草作業はお手上げ状態となるため油断が出来ません。
数日、水に漬けておいた 日中友好の朝顔の種
本日、プランターに植えました
さて、寳勝寺最後の普請箇所でもある茶室縁側の現状をいつもお世話になっているPREの高倉さんと大工師の方に現場視察して頂きました。寳勝寺は金沢市寺町台伝統的建造物に指定されているため、工事の際には現状変更届出申請書類などが必要となっています。
本堂うしろ側の修繕工事 現場視察
古いアルミサッシ と 波板の外壁を修繕する準備を進めています
さて大安禅寺の重文諸堂修復工事も順調に進められているようでありがたし、引き続き各寺院の護持護法に努めて参りたいと念じています。友峰和尚より
大安禅寺 「華展」 のご案内
大安禅寺では今年も6月「花菖蒲祭」は中止となっていますが、これまで長年ご厚誼を頂いている文房流晴心会・野口翆智社中皆様の「華展」がこの6月4日(土)から7日(火)午後3時まで開催され、また4日(土)午前10時より愈好亭に於いて煎茶の「お茶会」が開かれますので皆様には是非ご参加いただければ幸いです。「華展」「お茶会」ともコロナ禍の影響で3年ぶりの開催となっているだけに今から楽しみにしています。
以前の「花菖蒲祭」にて披露されました 文房流晴心会野口支部 いけばなの大作
文房流晴心会野口支部 お茶会にて
野口支部の皆様とともに / 昨年11月 慈雲寺様の中国茶講座にて
今回茶会が開かれる「愈好亭(ゆこうてい)」は幕末の歌人・橘曙覧(たちばなのあけみ)が好んで歌を詠んだ場所でもあり、歴代の越前福井藩主をおもてなしした由緒ある場所でも有りますので、この機会に是非お茶席に入ってゆっくりお寛ぎ頂ければと思っています。
本日の大安禅寺 花菖蒲園
花菖蒲園横に咲く やまぼうし
悠々と泳ぐ メダカ
紫陽花、花菖蒲、薔薇、ヤマボウシ、スイレンなど今が見ごろの大安禅寺に6月は是非ご参詣ください。皆様の御来寺を心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より
紫陽花 筑紫
今日から6月 水無月(みなづき)に入りましたが、午前中に少林寺檀家総代 宮崎幽斎家の月参りに出掛け、帰山後は今日が月初めということで総供養諷経を修業しました。やはり気持ちの中では今年も後半という感覚があり身の引き締まる思いでした。
午前中、月初めの総供養諷経をいたしました
高橋ナオミさんとともに
先日から宮城に里帰りしていたガラス工芸作家の高橋ナオミさんが金沢に戻ったとの事でご挨拶に来寺され、職員と共にしばし歓談しました。彼女の作品は応接間に展示されていますが、今後は精力的に作品制作に挑んでいきたいとの報告を受け益々の御活躍を願うものです。
「 一に掃除 」の色紙描きをしました
午後からは大安禅寺から依頼を受けていた志納所用色紙描きに専念しましたが、しばらく筆を持つことが無かったためか新鮮な気持ちを抱きながらの作業となりました。先月くらいからは新命玄峰和尚の「生き生き法話」も再開したようで、そう言えば久しぶりに観光バスが幾台も連ねて高速道路を走っている光景に出会い懐かしく思うほどでした。
日中友好の朝顔 苗床の準備
コロナ禍の中、ここ数年は観光バスの姿も見られなかっただけに、大安禅寺観光再開にも明るい兆しが見え始めたような気がします。しかし「待てば海路の日和あり」とは申せ、世の中はまだまだ苦難の中にあり、このカオス状況から一日も早く抜け出すことを祈るばかりの今日この頃となっています。友峰和尚より
山桃草
大安禅寺 山門
勢いよく流れる 谷川の水
5月も今日で終わり愈々明日から6月水無月(みなづき)を迎えます。今年も半分を過ぎたことになりますが、皆様に於かれましては日々お元気にお過ごしの事とお喜び申し上げます。日頃より和尚のブログをご覧頂き心より有難く感謝申し上げます。
山門から通ずる 旧参道の石段
1にも2にも健康が大切ですが、それに比例して心の無事も併せて願う所です。「無事是貴人(ぶじこれきにん)」とは我が宗派の臨済宗の祖・臨済義玄禅師の言葉ですが、その意味は「ただ造作することなかれ ただこれ平常なれ」で、言い換えれば「あるがままに一所懸命に今を生きよ」ということか! 何もしなければ無事というのでは無く、「何をやるにも全力で無心に事を進めよ」との厳しい言葉でも有ります。
枯木堂 屋根の意匠
「閑坐して松風を聴く」
薔薇園から 本堂を望む
さて半年を振り返り、果たして実際にそうであったかを問う月が6月でも有ると自覚するものです。人生は長いようで実に短く「光陰矢の如し」ですから、今を大切に生きて行かねばと自省の念に駆られる毎日となっています。坂本龍馬の言葉に「世の人は 我をなんとも 言わば言え 我なすことは 我のみぞ知る」と有り、全く同感で最早待った無しの人生! 愚図愚図していては師匠に一喝を浴びかねません!気持ちを新たにして6月を迎えたいと思います。
さて昨日は妻のおかげで本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。和尚にブレーキを掛けてくれる妻に感謝したいと思います。「ちょっと一服」の「おもてなし」のゆとりの無事なる時間も大切にしたいと思うものです。友峰和尚より
大安禅寺 花しょうぶ園
「忙中に閑あり」ということで、本日は妻のお誘いで終日お茶会と妻が整備している薔薇園での茶話会の席となりました。昨晩は滋賀県から車で戻りましたが、高速道路は大工事中で行きも帰りも大渋滞となっていました。
愈好亭にて お茶会が開かれました
幸いにも帰路の時間帯は比較的渋滞も少なかったのですが、それでも通常より約1時間ばかりは多くかかったように思います。その疲れからか今朝方は身体が重く思うように動かないジレンマの中にいましたが、愈好亭にてゆっくりとお茶を頂きましたら随分と楽になったものでした。
日頃より妻と一緒にお茶のお稽古をされている仲間たちとの歓談の席となり、一人一人のお点前でお抹茶を頂きましたが、本当に日本文化のひとつでもある「茶道」の「一服」の意義を感じ取りながらの休息の時間となったようです。午後からは薔薇園での茶話会でしたが、こちらはハーブティーが中心でガーデンパーティならではの清々しい時間を過ごすことが出来ました。
妻の薔薇園にて
見頃を迎えた 花々を観賞しました
薔薇園での ハーブティ
たくさんの薔薇やクレマチスが 見頃を迎えています
さてまもなく6月を迎えますが「水無月(みなづき)」と言うように水面の美しい月に入ります。大安禅寺から望む越前平野には満面に水を湛えた水田の水面がキラキラと夕日に照らし出され実に絶景かな!絶景かな! 心の休まる季節を迎えようとしているようです。友峰和尚より