和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1583話 】
2017年 12月 18日 談

金沢市の大雪が全国ニュースになったほどよく降ったものです。師走月の大雪は本当に久しぶりですからどこも雪対策が十分でなく、観光地のパーキングも使えず、車で訪れた観光客にとっては最悪の状況だったようでした。一夜明け、心配された雪も止んでホッとしたものです。

来年に予定される 外壁修復工事 の打ち合わせ

今日の寺カフェは臨時休業して年末の事務の整理に当たりました。午前中には卑山・木曜坐禅会員の古田さんがお客様と共に来寺されご紹介を頂きました。寳勝寺の今後の寺院運営になにかとご指南を頂く為、前々より古田さんにお願いしていたお客様でした。古田さんは月例の坐禅会に毎回出席し自己研鑽に励んでおられるプラス思考の素晴らしいマドンナさんです。本日はご紹介を頂き心から御礼申し上げます。

木曜坐禅会にて 来年は1月11日より開会します

師走月は、日頃ご厚誼を頂いている多くの方々に対して御礼のご挨拶をさせて頂く大切な月でも有ります。午前に引き続き午後には卑山総代の須貝様ご夫妻が年末の挨拶に来寺下さいましたが、この一年間の謝意を述べると共に、ふれあいパーク霊苑職員の方々と一緒に「茶礼(されい)」をしました。

須貝総代様御夫妻とともに

禅宗寺院ではこの「茶礼」を「和合の茶礼」と位置づけており、事あるごとに茶礼を行いお互いの慰労としています。須貝総代様からは本日、和尚の好物で加賀名物でもある自然薯(じねんじょ)を頂きました。思えば昔々、父に連れだって山の急激な斜面で天然の自然薯掘りをした時の事を思い出しました。父は実に器用に鍬と鎌を使って長い長い自然薯を先っちょまで掘り起こしたものでした。当時の親父の元気な姿を思い浮かべながら御馳走になりたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1582話 】
2017年 12月 17日 談

開けてビックリ玉手箱! ならぬドカ雪! 久しぶりに師走大雪に見舞われた金沢市内、寳勝寺も早朝から雪除けに追われました。日曜日の今日は午前も午後も法要の予定があり、駐車場を確保しようとしましたがあまりの降雪に途中であきらめるほどでした。

和尚です しなる竹を揺すり 雪 を落としているところ

 

境内も 車も 雪に埋もれました

霊苑スタッフ の 皆さんです

ふれあいパーク霊苑スタッフ皆さんも総出で除雪作業をされましたが、職員の皆さんは関東や中京から来られているので、北陸の大雪にはさすがに驚かれた事と思います。ニュースでは、今年は「ラニーニャ現象」が起きておりまだまだ寒気状況が続くという報道ですから、やれやれ今後が思いやられます。ふれあいパーク霊苑もすっかり雪に包まれてしまい、昨日までの風景とは一変してしまいました。

屋根雪割り の 三角屋根 が 活躍

除けても 除けても 雪

 

本日 午前十時半より 霊苑御墓所の開眼納骨供養  雪の為、本堂にて厳修されました

午後一時より 檀信徒様の年忌供養が執り行われました

檀信徒御家族との 歓談 の ひととき

さて、今年もあと半月を残すのみとなりましたが、皆様に於かれましてはいかがお過ごしでしょうか? 大掃除などはこれからでしょうか? 大安禅寺の大掃除は全てが終了したとか。寳勝寺はこれからが大掃除本番!とはいっても毎日が大掃除状態の寳勝寺。改めて掃除する必要も無いくらい綺麗です。寺カフェ利用の観光客も次第に少なくなって来ており、年の瀬を感じる今日この頃です。夕刻には、野町・現代写真スタジオの加茂氏が落慶法要記念アルバム作成の件で来寺くださり、今後に向けた創作活動についての話で盛り上がりました。和尚もいつの日か、墨蹟と写真を融合させた記念本を作成してみたいと新たな夢が膨らんだものです。大雪に見舞われた金沢!身も心も洗われた一日となったようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1581話 】
2017年 12月 16日 談

この時期、北陸の気候は激しく変化するため少しの油断も出来ません。朝方は良く晴れていましたが、午後からは突風を伴ったみぞれ混じりの雨となり、金沢観光を楽しんでいた旅行客にとっては驚きと戸惑いの気候の変化だったに違い有りません。昨日は妙心寺派宗務所長有志会が集まって福井で交流会を開催し、本日は和尚が金沢に移動日という事で、メンバーのうち2名が車に同乗して金沢市内を案内しました。勿論寳勝寺にも来寺頂き「寺カフェ」並びに「ふれあいパーク霊苑」の視察と説明をさせて頂きました。先般東京で開催された宗務所長意見交換会に引き続いての交流会、ますます寺院間の懇親が深まった感じでした。全国の臨済宗妙心寺派寺院は約3400ヶ寺ありますが、それぞれに法務の有り方や運営方法が異なるだけに、情報の交換ほど勉強になるものは有りません。

昨日、大安禅寺にて

 

本日、寳勝寺にて ふれあいパーク霊苑が話題に

いまや金沢と言えば「近江町市場」が観光名所となっており、買い物を兼ねて見学に行きましたが、それはそれは年末商戦も重なって人・人・人の波でごった返していました。買い物をするどころか心太(ところてん)のように前へ前へと押し出されていく感じで、人気度の高さを思い知った次第です。金沢駅までお二人を無事に御見送りし、二日間の日程を終了しました。交流が深まれば深まるほど、諸問題解決の糸口が見えた有意義な懇親となったようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1580話 】
2017年 12月 15日 談

久しぶりにお日様が顔を出してくれました。境内は先日の大風で辺り一面杉葉だらけ、午前中は雪解けを見計らって外掃除に専念! 御仏が和尚の命を卑山に授けてくれた理由がよく納得できます。身長181センチ体重90キロの頑丈な身体でなければ大安禅寺など守れるものでは有りません。成る程!父親も専門道場の歴史に名を残すほどの力持ちだったとか。寺を維持していく為には一秒とて休んでいる暇など無いのです。歴代の住職が頭を使い身体を使いこなしての約四百年に渡る寺院維持なのかも知れません。「なにくそ!負けてたまるか!」の精神は日々の修行の中から生まれて来るのだと思います。

外掃除終了後は、再び来年の干支色紙描きに集中して頑張りました。すでに二百枚近く描いたものの、まだまだ足りません。和尚の干支色紙が御法縁を頂いている方々の手元に届くまで頑張りましょう。少しずつですが犬の絵にも動きが出てきたようです。

本当に、人間の神経細胞の素晴らしさを感じ取っています。描けば描くほど指先が自由に動いて犬の姿を形成していきます。いったい誰がそのような指令をしているのでしょうか? 自分の心だと言っても掴みようが有りませんから、「無心の心」とでも言っておきましょうか。職員が手伝いながら「和尚さん、この絵はスヌーピーに似ていますね。」と言われました! 正確には「ビーグル風」です。さあさあ頑張って描き続けましょう!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1579話 】
2017年 12月 14日 談

大安禅寺の駐車場にて

午前10時半より「生き生き法話」が催行されるのに合わせて地元の業者に駐車場の除雪をお願いしました。師走月の除雪は久しぶりでここ数年は雪の少ない年越しであったために、年明けはどうやら大雪になるような予感がしたものです。和尚も境内除雪のため、まだ夜も明けやらぬ気温の低い時間を見計らって除雪車を稼働させましたが、実に骨の折れる作業でした。スコップなども使って念入りに通路の除雪をしたのですが、ニュースなどで北海道や東北の限界集落での高齢者による除雪作業風景を見るにつけ、しみじみその苦労と除雪の大変さを感じ取っています。

山水を利用し 融雪しています

午後からはお檀家様の諷経に出掛けましたが、九頭竜川沿いの道路ではスリップが原因とみられる大きな交通事故が発生しており、特に気忙しい月でも有るので皆様に於かれましても十分に車の運転に気を付けて頂きたいと思います。「注意一秒・怪我一生」という交通標語が有りますが、雪道での運転はハンドルのコントロールも思うようにならず、特に注意が必要です。まずはくれぐれも交通安全、そして家内安全、健康安心を願いたいものですね。

本日の生き生き法話

さて、明日は妙心寺派宗務所長会の数名のメンバーが来寺予定となっており、午後からはその準備に入りました。こちらもまた中京や関西方面から来られるので雪が心配されましたが、どうやら向こう2日間は好い天気になるとの予報でホッとしています。今年もあと半月となりました。皆様!和尚のブログはまだまだ続きますよ! 面白くても、面白くなくても、ひたすら書き続ける心境は「無事是れ貴人」の一点に有ります。無事!無事!無事!無事が一番有り難いですね。今日も明日も明後日も無事にお過ごしください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1578話 】
2017年 12月 13日 談

大雪警報が発令された北陸地方でしたが、一夜明けてみればそれほど大した積雪も無く、午前中は駐車場の融雪装置の整備をしました。少しでも油断をすると手の施しようがなくなるため、今ある雪はせっせと融かし次の降雪に備えなければなりません。ここ何十年も繰り返されて来た作業なれど、加齢とともに雪除けがずっしりと腰に来ます。明日は観光団体客も来寺予定のため、駐車場の除雪と境内の雪はねに時間がとられてしまいました。

妻が師走月のお茶席を催し次々にお客様が来られる中、昨日に引き続き片岡経営会計務所・片岡正明会長によって会計監査が行われました。今年最後の監査の為、始めに卑山・愈好亭(ゆこうてい)でお茶を頂きながら一年の労を謝しました。片岡会長とのご縁は約40年に及び、その間ずっと徹底した指導と監査を受けながら寺院運営をしてきたわけですが、会長の懇切丁寧なる寺院経営指導のお蔭で今日の大安禅寺の復興が成されて来ました。

経営とはまさにお経の「経」で経糸(たていと)が経営の主で有る為、TKC㈱ 創業者の故・飯塚毅(いいづかたけし)氏の禅思想の理念に基づき極めて綿密な経理を実施してきました。31年度から始める「重要文化財・大安禅寺諸堂修復工事」には大きな国家の修復補助金助成がなされる予定となっているだけに、より一層厳しい会計監査が今後も求められています。昔から「持つべきものは友」と言われるように、素晴らしい友と出会いながら復興事業を成就したいと念じています。

本日の妻からの師走茶席招待は、孫や妻のお友達との穏やかな心のひと時でした。辻保恵さんの奏でるオカリナの澄み切った音色がお茶席に花を添えていたようでした。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1577話 】
2017年 12月 12日 談

辺り一面、銀世界の朝を迎えました。今年初めてのまとまった積雪となり、早朝から通路融雪の為の作業をしたもののいきなり腰を痛めてしまう始末。大安禅寺の冬の厳しさを否応なく感じ取るものです。山門より境内に至るまでには急な車道を約300メートルほど登らねばならず、ひとたび雪となると道路の除雪を余儀なくされています。

午前9時半より、昨日に引き続き文建協技術主任・佐藤武王氏と今後の修復の進め方などについて綿密な打ち合わせをさせて頂きました。年明けには檀信徒総会が開かれ、諸堂復興工事計画についての調査報告が予定されている為、詳しく説明を受けました。深々と冷え込む堂内は約400年に渡って受け継がれて来た歴史の重みを感じさせてくれます。これまでもそうであったように、大安禅寺を守る為には寸暇を惜しんでメンテナンスの努力が求められて行きます。久しぶりに自坊に戻ってみれば諸堂のあちこちで雨漏りを見せており、宿主の不在を恨むかのように容赦なく建物が傷んで行くようです。してみればさしあたって住職は医者のような役目も有ると合点するものです。さっそくに上田工務店社長が直々に参上して下さり、傷の手当てならぬ雨漏り個所を視察し近々に補修工事に入るとか。お寺を守っていく為には多くの方々の助けが必要です。本日は片岡経営会計事務所職員による厳しい年末会計監査も有り、午後からは寸暇を惜しんで干支色紙のたとう紙書きに専念。嗚呼!めっちゃクルシミマス!されど冬景色の境内も和尚にとってはなかなか風流なものと筆を走らせながら悦に入っています。

さて文建協技術主任・佐藤武王氏は午後からも黙々と建物の調査を続行しておられましたが、厳冬の禅寺の冷え込みはさぞかし御身体に応えた事と思います。本当にご苦労様でした。今日は和尚の意見に耳を傾けて下さった事、心から感謝申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1576話 】
2017年 12月 11日 談

みぞれ混じりの冷たい雨と強風に見舞われた一日となりました。境内は辺り一面に杉葉が落ち、足の踏み場も無いほどでお掃除が思いやられます。金沢では外掃除を楽している分、自坊に有っては身体にどっしりと負担が強いられます。そんな愚痴を言っている場合では有りません。本日は午後1時より「重要文化財・大安禅寺諸堂保存修理事業」に関して文化庁調査官来場指導が行われ、文化庁より黒坂貴裕調査官出席のもと、文建協並びに福井県と福井市文化課職員、卑山より吉岡泰英顧問、責任役員総代2名が出席して今年最後の打ち合わせが行われました。

視察のようす 式台玄関から本堂を臨む

鐘楼にて

開山堂にて

これまでにも幾度も調査と会議を実施してきましたが、平成31年度から開始される予定の工事に対して更に一歩前進する丁寧な報告が文建協技術主任・佐藤武王氏によってなされました。

先般、栃木県日光市の日光東照宮を訪れた際、重要文化財・輪王寺修復現場を視察しましたが、和尚の心配も緊張感も増しています。ニュースではしきりに少子高齢化の加速に対する未来社会への不安を報じているだけに、慎重にも慎重に修復保存事業を進めて行きたいと思っています。

ひとたび市街に出ればジングルベルの響き! 会議の雰囲気とは雲泥の差が有ります。クリスマスももう間近なれど和尚の心中は「苦しみます」「クルシミマス」、サンタのおじさんが果たして和尚の切なる願いを叶えて下さるでしょうか? 真っ赤なお鼻のトナカイさんはいつも皆の笑い者・・・でもその赤いお鼻のおかげで暗い夜道が助かったとはサンタさんの言葉。世の中に無駄なものなど一つも無い! そう感じて頑張って参りましょう! サンタさんが言いました「ここまでさんざん苦労すた」と。うん? サンザンクロウス!って事! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1575話 】
2017年 12月 10日 談

本日の「おとなびプレミアツアー 楽く楽く法話」

金沢市観光協会が企画した「おとなびプレミアツアー・金沢至福のグルメのたび」の初めてのグループが午後1時半に来寺され、「楽く楽く法話」が催行されました。サンダーバード号グリーン車に乗って金沢駅に降り、バスに乗り換え、法話の後には金沢にし料理茶屋でのグルメ体験をされて帰路に就く日帰りツアーということで、ちなみにサンダーバードとは雷鳥ですから日本語で言えば「雷鳥号の緑の車で行く金沢美味のたび」となりましょうか? 少人数でしたが、まずまず皆様にはお寺を喜んで頂けたようでした。

ご家族皆様が参列された 墓前での御法要

さて、今日は好いお天気に恵まれた一日となりました。午前中にはふれあいパーク霊苑での開眼供養並びに納骨の儀が厳粛に執り行われ、諷経終了後は寺カフェにて懇談しながら御家族のことや金沢での御縁などお聞きしましたが、どの御家族も和尚にとっては初対面となり、新鮮な感覚の中での応対となっています。

明後日からは、新命副住職が暫らく留守にするため大安禅寺に戻ることになっています。師走に入っても相変わらず金沢ー福井間を往復する日々が続いています。どこかで一服できる日を念じながら法務活動に集中して参りたいものです。ピコ!ピコ! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1574話 】
2017年 12月 09日 談

「なんにも思わぬが仏の稽古也」江戸初期の禅僧・至道無難禅師の言葉なれど、なかなか実行となると難しい事です。和尚のブログの中で何度も登場する言葉ですが、一年を振り返ってみると「なんにも思わぬ自分」を只管心掛けている事には違い有りません。お間違えないように敢えて申せば、なんにも考えないのではありません、なんにも思わないのです。頭の中は四六時中思考を繰り返していますが、いらざることを思わないようにしているのです。要するに、対立する心を粉砕するのが日課となっています。

今日も終日、干支色紙描きに専念しました。なんにも思わずに頑張りました! 思わないから頑張れました! ここ20年来続けて来た干支の色紙描き。多くの方々とのご法縁を大切にしながら、そのご厚誼に感謝しつつ、御挨拶代わりにこれまで描いてきましたが、まさに[無心の心」の行となっています。すべて手描きですから一つとして同じものは出来ませんね。描きながらいつも思うのですが、絵に「動き」が出てくれば完成です。例えば犬の絵をじっと見つめて「ワン!」と鳴くか鳴かないかが肝心の所です。「ワン!」と鳴くためには「なんにも思わない心」で見つめなければなりません。「なんにも思わぬが仏の稽古也」とはそういうことです。そんなうちかなわんわ!なんてぼやかないように。

師走月も矢の如く過ぎて行き、今年もあと20日ばかり。ブログをご覧いただいている皆様、この一年間は如何でしたでしようか? 無事にお過ごしになられたでしょうか? 和尚の日々のブログから「無事心」が皆様に届く事を願うばかりです。友峰和尚より

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