和尚のちょっといい話
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チェリーセージ / 寳勝寺境内
今月21日(日)に「寳勝寺本堂全面修復工事並びにふれあいパーク霊苑工事」落慶法要より一周年を迎えるに当たり、卑山総代始め㈱ココ・プランニング役員そして関係者による一周年記念法要が営まれる事になっています。この1年間、墓地にご縁を頂いた多くの方々とご厚誼を重ねて参りましたが、本当に素晴らしいご家族との新しい御法縁には心から有り難く感謝申し上げております。最近では卑山本堂での年忌法要も行われるようになっており、仏教本来の姿に戻って、ご供養が出来ることを嬉しく感じています。
㈱鹿島建設 南部様とともに
今日は、霊苑改葬工事で大変お世話を頂いた㈱鹿島建設北陸支店の南部様が来寺され、久しぶりに懐かしく歓談致しました。大安禅寺青少年育成坐禅道場「枯木堂」建設の際、㈱鹿島建設様には本当にお世話になりました。あれから23年の月日が流れましたが、今尚、当時の建設監督 岡安様、南部様とはご厚誼を頂いて参りました。金沢にあっても霊苑改葬工事で再びご縁を頂いたものです。多くの方々との仏縁が更なる広がりを見せていく事に感謝し、一周年記念法要を挙行したいと願っています。友峰和尚より
松虫草 / 寳勝寺境内
三連休の最終日も秋風の吹く爽やかな好天気に恵まれ、終日観光客の方々で賑わいを見せた寺カフェでした。久しぶりに副住職家族が休日を利用して寳勝寺を訪れたため、さっそく一緒に、野町・少林寺で開催中の「金沢2018東アジア文化都市展覧会」の中国人芸術家 ソン・ドンさんの作品見学に行きました。孫達にとっても大変面白くて楽しめる作品となっており、とても喜んでいました。
今日はスタッフも少なかった為、和尚は午後から寺カフェ手伝いに入り、副住職家族は金沢市内観光を楽しんだようでした。最近は法務多忙で孫達と一緒に過ごす時間もめっきり少なくなっていただけに、金沢へ来てくれるのは本当に嬉しいものです。福井から近いようでチョットが遠い金沢ですが、一日も早く北陸新幹線が敦賀まで開業することを今から楽しみにして待っています。
このところ風邪で不調気味だった体もようやく元の状態になりつつあり、つくづく日頃からの体調管理の大切さを思いました。住職としての法務役割を確実に遂行する為に、先ずは健康管理が求められているようです。さて孫達との楽しい時間もあっという間に過ぎ、夕刻には副住職家族も帰路に就きましたが、只管無事の帰宅を祈りました。友峰和尚より
本日は午前午後とも法務遂行に集中した一日となりました。昨日まで「ゼイゼイ、ガーガー」だった咽喉の調子も今日は「ゼイゼイ、ハーハー」まで戻り、なんとか読経を終えたものの、途中で痰が絡んだときは絶息状況に追いやられ、寺の住職が如何に日頃からの健康管理を求められているか、しみじみ思ったものです。「坊主はお経じゃ!」と師匠から耳にタコが出来るほど、発声の薫陶を受けたものですが、流石に加齢と共に咽喉の調子も衰え始めて来たようです。
年忌御法要のようす / 寳勝寺本堂にて
午前中の年忌法要は和尚一人で遂行しましたが、午後からの葬送の儀には体調不良のため桂岩寺様(寺町一丁目)に出頭頂き、本当に助かりました。なにはともあれ、無事に法務を円成出来たことに安堵しました。法務の会場間は車での移動でしたが、三連休の中日とあって、金沢市内は観光客で列をなしていました。特に、ひがし茶屋街から兼六園に至る歩道は人・人・人のまるで大名行列のようにカラフルな様相で、外国人観光客も多く見受けられ延々と続いていました。
先日、飛騨高山市を訪れた時もそうでしたが、金沢市内の名所も最近では観光客の人気度が急上昇しているようです。さて、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 季節の変わり目はどうも体調不良になりがちですね。どうかくれぐれも御身ご自愛ください。友峰和尚より
色づき始めた ニシキギ / 寳勝寺境内
心配された台風の影響もなく、このまま無事に通過する事を祈るばかりです。この時期によく使われる「女心と秋の空」の故事はもともと「男心と秋の空」が正しいそうで、江戸時代の男はよく気が変わるところからそのような諺が出来たそうです。それがいつの頃からか「女心と秋の空」に変わっていったと言いますから面白いですね。言ってみれば、人間は「ころころ」と心の変わる動物だということです。「ころころ」変わるから「こころ・ころ・ころ」と読んだとも! それほど、秋の天気は変わりやすく、今日なども晴れていたと思ったら小雨が降って来る始末! 赤毛氈の床几(しょうぎ)を出したり片づけたりで大忙しの「日曜寺カフェ」でした。
八重咲きの酔芙蓉 が 咲き始めました
その気候の変化が、見事な紅葉の景色を生んでいきます。全国各地から紅葉の便りが届くようになりましたが、四季折々の風情が楽しめる日本は本当に素晴らしい国だと思います。大安禅寺の樹齢二百年を経た紅葉木も、まもなく見事な風景を見せてくれることと思います。身も心も真っ赤に染めながら、新たな闘志を生んで行きたいものですね。友峰和尚より
2017年11月 大安禅寺の紅葉
秋明菊 / 寳勝寺境内にて
台風25号の北陸地方の通過は6日(土曜日)の深夜だそうで、大した影響はないとの事ですが油断はできません。このところ防災用具の準備に関する番組が急増しているだけに、最小限度の防災グッズは確保しておきたいものです。昨日は日帰りで京都に行きましたが、今日は再び金沢に入り終日休息しました。と言うのも、ここ数年、風邪とは無縁でしたが、さすがに激務遂行からか身体が重だるく、微熱とともに咳き込み始め敢え無くダウン! お経を唱えるのもままならずゼイゼイ・ガーガーの状況が続いたため、臨時に休息しました。ブログを振り返ってみると、真夏日が続いた7月に熱中症でダウンして以来の強制休息ですから、どうやら「慢性疲労」から来る風邪だと自己判断致しました。もとより強靭な健康体を自負する和尚ですから、妻には「風邪ぐらい、どうって事も無い!」と強がって見せましたが、もはや言葉に説得力もなく、巨体を横たえながら無気力状態で過ごす始末! 少しでも典座のお手伝いをしようと寳勝寺に入ってみたものの、却って「おじゃま僧」となってしまったようです。明日から三連休となりますが、健康の回復を待って法務に集中したいと思っています。
大安禅寺 創建当初の図(18世紀頃)
さて、来年度から始まる「重要文化財・大安禅寺諸堂保存修理工事」に関する勧募の趣意書が出来上がり、一挙に緊張感が増して来ました。全国に向けて、重要文化財保護の重要性を訴えながら勧募のご協力をお願いして参りたく頑張ります。皆様の暖かいご支援とご協力を切にお願い申し上げます。友峰和尚より
雑華院様にて 華隠窟老大師様とともに
この時期の小雨模様の京都は、言葉では言い尽くせないほどのロマンを感じさせてくれます。まして大本山妙心寺山内となれば尚更の事で、塔頭寺院には幾百年の歴史の重厚さが伝わって来るように感じます。来たる12日に雑華院様の晋山式が挙行される為、本日は卑山責任役員総代の藤田通麿氏・蒔田城助氏と共に華隠窟老大師様にご挨拶に行きました。和尚が大学在学中から今日まで、華隠窟老大師様にはあらゆる面でご指導とご支援を頂いて参りました。御歳八十八歳を迎えられた今日も矍鑠(かくしゃく)として法務に現役で当たっておられ、その御姿は敬服の至りです。大安禅寺のこれまでの復興にも常に御協力、御支援を賜って参りました。また、記念式典には必ず出席して下さいました。この度、新しい住職を迎えられる事になり、卑山総代と共に心からお祝い申し上げるとともに、感謝と御礼のご挨拶をさせて頂きました。「有難や 師の恩思う 如意のあと」という世語が有りますが、和尚の現在唯一の師匠で有ります。半世紀に渡り御指導を頂いて来たおかげで今の自分が有ると思っています。
ご挨拶を終えて京都を後にしましたが、涙の止まらない帰路となりました。師匠の言葉を胸に、不退転の覚悟で頑張って参りたいと念じました。華隠窟老大師猊下! 本日は本当に有難う御座いました。 秋雨に 敷石清し 妙心寺
丸々とした 日中友好の朝顔の種
雲ひとつなく快晴のお天気となりましたが、ニュースでは台風25号が今週末に再び日本を縦断するとかで、本当に心配です。最近ではあまりの災害の多さに各地の被害状況も詳しくは報じない為、あとになって大きな被害が出た事がわかるといった状態です。特に各寺院の災害被害などは殆んど報道されておらず、後日、宗教の専門雑誌を見て、被害の大きさに驚くばかりです。また被災された方々が寺院に緊急避難して色々な面で助かったとも記事に載っています。どのような災害にも対応できるように、日頃からの修学と備えが大切のようです。
川面さんとの打ち合わせのようす
色づきはじめた 霊苑の樹々
さて、午前中にはふれあいパーク霊苑関係の打ち合わせや、フランス・サンリス市「アート・サクレ」展覧会の準備に関する打ち合わせをした後、福井に戻りました。気候の具合とその日の気分とは実に比例するもので、今日のような爽やかな日には当然ながら仕事もスムーズに運んでいくものです。おまけに故郷の空気は別格で、境内に到着する頃には思わずクンクンと匂いを嗅いでほほ笑んでいます。自坊に到着した途端に法務が待っていました。来年から開始される重要文化財・諸堂修復保存工事に関する「浄財勧募」の趣意文パンフレットの校正でした。何事も一つ一つ、丁寧に心を込めて仕事を進めて行きたいと思います。頑張りましょう!頑張りましょう! 友峰和尚より
爽やかな青空がどこまでも広がり、気持ちの良い秋風が境内を通り抜けていく一日となりました。火曜日の寺カフェは本来休業なのですが、午後一時から地元・諸江町の「地域サロンもろえ」の皆様に「楽く楽く法話」を催行しました。
本日の 法話 にて
久しぶりの法話でしたが、「気楽に・気さくに・気分よく」楽しくお話しが出来たようです。布教活動の一環として、法話は大切です。仏教を分かりやすく説く為にと和尚が長年に渡って培ってきた、お年寄りから子供まで誰にでも理解できるお話しの内容となっています。皆様おなじみの「落語」は、お寺の住職の説法から生まれたとも言われており、笑いの説法の中にひとときの安らぎを得ることが出来るようです。まさに「笑う門には福来る」ですね。
法話の最後に 延命十句観音経 をお唱えしました
お帰り際 ふれあいパーク霊苑 を見学されているようす
一日を通して、和尚のブログでは到底書き切れないほどの来客者との楽しい会話が弾んでいきます。いいですね! 秋の夜長は人間にとって、こころの癒しの時間なのかも知れません。夜ぐらいはのんびりと過ごしたいと願う今日この頃です。友峰和尚より
オータムリリー / 寳勝寺中庭にて
台風一過!どうやら北陸地方は無事に通過したようですが、全国的には大きな被害を受けた地域も多数あり心からお見舞い申し上げます。昨晩は深夜に通過すると聞いて、しっかり耳栓をして就寝しました。先般の台風の折、轟音と救急車のサイレンで一睡もできなかったことを踏まえての対策でした。おかげでぐっすり休むことが出来たものです。早朝に被害状況を確認をしましたが、普段と変わらない景色に安堵したものです。
㈱豊蔵組の江川様と香林様が 御挨拶に来て下さいました
ニュースでは次の台風25号が沖縄地方に接近中とか、本当に気の休まらない毎日が続きます。本日は台風の影響で寺カフェは臨時休業となり、このところ溜まっていた事務整理や色紙書きに専念しました。相変わらず次から次へと法務や事務の仕事が舞い込んで来るため、出来るだけ計画的に事を進めるよう努力しているところです。自分がどれくらい仕事処理能力を有しているのか知る由もありませんが、今のところなんとかクリアしています。仕事が嫌になった時には必ずトイレの掃除を励行する事により、リフレッシュを心掛けています。今日から10月「神無月」に入りました。気分を一新して頑張って参りましょう! 友峰和尚より
小菊が咲き始めました / 寳勝寺式台玄関にて
リアルタイムで台風24号の北上が伝えられる中、終日読経三昧の一日となりました。幸いに午前中も午後からの法要にも台風の影響はありませんでしたが、夕刻には風もいっそう強まり今夜半の北陸地方通過が心配されます。
午前9時より 寳勝寺檀信徒 落合家の祥月命日忌御法要を修業しました
前田様とともに いつもありがとうございます
午前11時より 年忌御法要並びに開眼納骨供養を修業しました
ふれあいパーク霊苑にて
それにしましても、午前中の供養は年忌法要の後に霊苑での開眼納骨供養だっただけに、ずいぶんと台風の接近を心配したものでした。しかしながら御親族皆様のご精進と恩徳のおかげで無事に修業出来たことを大変有り難く感じたものです。「災害は忘れたころにやって来る」などの諺はもはや通用しない今日、防災に関する日頃からの備えは必須の事柄となって来ています。
午後より 少林寺檀信徒 青木家の年忌御法要を修業しました
寳勝寺の建造物は耐震補強工事が成されているため本当に安心です。7年前、和尚が着任した当時は少しの風でも本堂が煽られ、天井からはごみがバサバサ落ちてきたものでした。現在、金沢市内の各所で「2018東アジア文化都市」の展覧会が開催中ですが、野外にも多くの作品が展示されているだけに強風が心配されます。何より無事の通過を願って止まないものです。友峰和尚より
寳勝寺 中庭のほととぎす