和尚のちょっといい話
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野町 少林寺にて 盂蘭盆会が修業されました

本日は大雨になるとの予報でしたが、幸いに大した事も無く午前10時半より野町・少林寺盂蘭盆会が厳修されました。今年のお盆法要はコロナウイルス禍の影響を受け全国的に中止する寺院も多く見受けられる中、金沢市内は現在感染者も無く平穏を保っている為、盂蘭盆会を挙行する事となりました。


檀信徒参詣者の参加が心配されましたが、昨年と同じくらいの参加者数があり本当に有り難く思いました。今年は盂蘭盆会修行の後に、コロナウイルス疾病退散祈祷も合わせて厳修させて頂きました。法要終了後には、今後の寺院運営方法について檀信徒皆様に説明をさせて頂きました。

臨済宗国泰寺派 宝光寺御住職 (富山県氷見市)

コロナウイルス疾病退散・身体健全の祈祷会


法要終了後、檀信徒会議にて

(右から) 少林寺総代の 宮崎様と中山様
その後、13時半からは本多町・瑞光寺の盂蘭盆会に臨み、無事に修業する事が出来ました。本日は富山県氷見市、宝光寺住職に加担して頂き滞りなく終了出来た事に感謝申し上げました。

宝光寺様、㈱エムエムシー・大竹社長と㈱ココ・プランニング、中本社長とともに

明日は寺町・寳勝寺の盂蘭盆会が午前10時半より厳修予定となっています。7月はお盆月です。報恩謝徳の心で祖霊供養を修したいと念じています。友峰和尚より

野町・少林寺にて 盂蘭盆会法要の準備
寺町・桂岩寺三十二世蒲田俊亮先代住職が7月7日「七夕」の日に遷化され、本葬が本日午前11時より桂岩寺本堂にて厳修されました。今年の2月29日に奥様が亡くなられてからまだ3カ月ほどしか経っておらず大変驚きました。

奥様のお葬儀の際にはお元気な姿で焼香されていただけに真に残念に思います。御葬儀に出頭させて頂きましたが、現住職・蒲田敬章氏とは寳勝寺に住職して以来今日まで大変ご厚誼を頂いています。茲に謹んで哀悼の意を表します。

明日は野町・少林寺並びに本多町・瑞光寺で盂蘭盆会が厳修されるため、最終の準備に入りました。少林寺は午前10時半より、瑞光寺は午後1時半より法要を執り行う予定となっています。

少林寺 先々代住職の奥様と 茶礼をしました
このところの梅雨前線の長雨で少林寺霊苑にはいつの間にか雑草が沢山生えておりがっかりしましたが、梅雨明けを待って再び頑張って草引きしたいと念じています。友峰和尚より

臨時宗務所長会議の帰路、京都駅にて
臨時宗務所長会議を無事に終え、今朝方は沖縄県那覇市・安国寺住職と朝食を共にしながら霊苑運営についての 色々な件で話が盛り上がりました。安国寺住職は、寺院再興のため沖縄で新しい墓地経営を目指しており、宝勝寺ふれあいパーク霊苑の管理会社、ココ・プランニングの中本会長とも親しくされているとか、不思議なご縁を感じたものです。

また昨晩は宮城県塩釜市・慈雲寺住職と夕食を交えながら中国茶についての談義となりました。 全国27教区から大本山妙心寺に集合しての宗務所長会議だけに、参加されている各住職の話題は実に豊富でした。

今日は帰路につきましたが、京都駅は近年見たことも無いほど閑散としていて、グループ旅行中の若者の姿や外国人観光客も皆無でコロナウイルス禍の影響を実感する事となりました。携帯電話には豪雨で電車の運行が取りやめになるなどの通知が入り、豪雨による災害被害復興やコロナウイルス感染予防対策などまだまだ普段の生活に戻るにはほど遠い社会情勢にあります。一日一日が無事であるように祈る毎日が続いています。友峰和尚より

臨済宗妙心寺派 小倉管長猊下 御挨拶
「臨時宗務所長会議」が本日午後1時半より妙心寺・花園会館教化ホールで開催されました。コロナウイルス禍の中にあって教区によってはリモートで参加された方も有りましたが、今回は新任の宗務所長が14名、2期目の方が10名、3期の方が3名おられ、ほとんどの方が出席されての会議となりました。

臨済宗妙心寺派 栗原宗務総長ご挨拶
例年ですと2泊3日で開催される宗務所長会議ですが、今回は1日のみで時間的にかなりハードな会議でした。全体会議終了後には引き続き「新任宗務所長研修会」が開催され、午後5時に終了となりました。

臨時宗務所長会議にて
昨日は大雨を考慮して急遽夕刻に京都へ向かいましたが、予想通り早朝には避難指示を知らせる携帯電話の緊急速報がけたたましく何度も鳴り響きました。情報によればJR湖西線もストップしたとか、和尚は宗務所長会会長職にあり、会議出席の為にも昨日の判断は良かったと胸を撫で下ろした次第です。さて久しぶりに全国の所長仲間に会う事が出来ました。三密を守っての歓談は何より楽しいひとときとなったようです。友峰和尚より

兵庫県丹波市・霊雲寺住職、林学道和尚と妙心寺塔頭・金牛院副住職、小倉大岳和尚が午前中に来寺下さり久しく歓談しました。霊雲寺住職は花園大学の後輩で、金牛院副住職は和尚の親戚でも有ります。

霊雲寺住職 林学道和尚

妙心寺塔頭・金牛院副住職 小倉大岳和尚


明日は大本山妙心寺宗務本所で「臨時宗務所長会」が開催される為、本日夕刻には京都に向かい、明日の会議に臨みたく思っています。滋賀北陸教区宗務所長の職務も3期目に入り向こう4年間の任期を務める事となりましたが、新型コロナウイルス禍に有って例年3月に開催される会議が中止になり、今回臨時の所長会が急遽開催されることとなったわけです。

ふれあいパーク霊苑を視察されているようす
会議も日数が短縮され1日のみの会議ですが、今回は新しく教区宗務所長に就任された方が14名おられ、初参加会議ということもあって重要な開催となっています。ウイルス感染拡大で宗教界にも激震が走り、今後は感染予防対策を徹底しながら葬儀や法要、諷経など新しい方法での修業が求められていくようです。友峰和尚より

九州地方は依然大雨洪水警報が発令されており、線状梅雨前線の影響が心配されます。石川県も所によっては大雨洪水警報が出され、明日の午前3時頃に梅雨前線が北上して北陸地方は大雨になるとの予報ですから、今晩は十分な注意が必要のようです。

寳勝寺檀信徒 松川様ご夫妻が御参詣下さいました
昨日に引き続き盂蘭盆会の準備をしていますが、本日も地元並びに東京のお檀家様がお盆供養の事前依頼に来寺され、時間のご都合等を聞いた上で本堂にて祖霊供養を修業致しました。

お盆の ご先祖供養を修業いたしました
お盆が近づくに連れ、人の動きも活発になって来たように思います。今年8月のお盆里帰りはこのところのコロナウイルス感染拡大の影響を受けて移動が微妙な状況なだけに、何かと心配が絶えません。祖霊供養の大切さは勿論ですが、何より家族の無事を分かち合う里帰りの慣習だけにウイルス感染の終息を願って止まないものです。

高倉様ご夫妻が ご挨拶に来寺されました
さて、お盆を前にお掃除しましょう!お正月とお盆前は年に2回の大掃除です。お掃除ほど気持ちの良いもは有りませんから頑張ってやりましょう。友峰和尚より

盂蘭盆会を前に金沢・野田山霊苑には多くの方が墳墓のお掃除に来ていました。寳勝寺お檀家様のお盆祖霊供養と納骨諷経のために久しぶりに野田山墓地を訪れましたが、近年では危険野生動物が出没するとのことで墓参も減少傾向に有り、墓じまいをするご家族も増えてきているように思いました。

野田山と言えば加賀藩主・前田利家公代々墓はじめ多くの御家来衆の墳墓が有り、史跡ともなっています。お檀家様の隣には、禅宗哲学で有名な鈴木大拙博士の墳墓があり、実に綺麗に掃除が成されていました。お盆には金沢市民の多くの方が墓参に訪れる為、毎年のように自家用車で大混雑となっています。


北嶋様ご夫妻とお孫さんとともに

午後からは、福井市より北嶋幹補様ご夫妻が来寺下さり久しく歓談しましたが、これからは次第にお盆参りの御檀家様の来寺も増えるため、その準備に入っています。7月はお盆月、どうか皆様、御先祖のご供養を通し感謝とともに御家族の無事安寧を祈念いたしましょう。友峰和尚より
梅雨前線の影響を受け、豪雨による熊本県球磨川の氾濫は地元に甚大な被害を及ぼしています。人吉市はじめとする多くの市町村に渡って臨済宗妙心寺派の寺院が有り大変心配しています。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

宝勝寺 境内を流れる雨水
石川県内にも大雨洪水警報が一時出され緊張感が走りましたがまだまだ油断できない状況です。最近の豪雨は1時間に300ミリ以上のまるでスコールのような降り方をする為、事前に察知して対応できないほどの災害が突然起こり、本当に気がかりです。

盂蘭盆会を前に 御内陣の掃除をしました
今月の盂蘭盆会を目前にしてその準備に入っており、コロナウイルス感染防止対策にも気配りしています。本日は少林寺お檀家の木村様が盂蘭盆会祖霊供養依頼の件で来寺され、久しく歓談出来た事を嬉しく思っています。

少林寺檀信徒 木村様とともに
行事当日にはなかなか十分なお話が出来ないため、最近では事前に来寺下さる方が増え有難く感じています。祖霊供養を介し檀信徒皆様との懇親も深まりつつある昨今です。友峰和尚より


昨日は文化庁より武内正和文化財保護調査官ならびに福井県生涯学習・文化財課、福井市観光文化局文化振興課の担当職員、そして修理委員会・吉岡泰英会長、文化財建造保存協会より安田氏、高木氏、また卑山副住職が出席し、午前午後に渡って山門と本堂の修理工事状況の綿密な視察が行われました。

本堂 屋根部にて

山門 屋根部にて


山門 地上部にて

本堂 建物内にて


打ち合わせを無事に終え、本日は再び山門を視察したのち盂蘭盆会準備のため金沢に入りました。山門もこれまで幾度か修理が施されてきましたが、写真でご覧の如くかなり破損が進み、今回の大修理保存工事はギリギリのところでの修復時期で有ったように感じました。

今朝 再び山門屋根部に登りました


所々 激しい破損があります
山門修復工事が完成すれば、創建当初の威厳ある姿が復活することと期待しています。本来は真ん中の石段が創建当初の参道で、今後復元が待たれるところです。

山門屋根から 旧参道を望む


旧参道の脇に 独鈷水(とっこすい)公園
山門左側の渓流沿いには、平成5年より7年にかけて、福井県の「せせらぎ渓流保存整備事業」で復活した独鈷水(とっこすい)公園が有り、蛍の生息地ともなっています。山門より大安禅寺に至る参道の整備も合わせて今後も進めていきたいと思います。友峰和尚より

午前9時より文化庁・武内正和文化財保護調査官が来寺され、現在進行中の本堂を始め山門修理保存工事について、関係者会議ならびに現場視察が行われました。





松雲の間で行われた会議では、最初に文化財建造物保存協会現場主任・高木氏による説明がなされ、特に山門に関する今後の修理保存方法について資料などが示されての丁寧な現状報告となりました。



会議終了と同時に、滋賀県東近江市の臨済宗妙心寺派寺院・長勝寺住職が寺用で来寺され、隠寮にて久しく歓談しました。境内には本堂屋根瓦を外す作業の音が木霊していましたが、梅雨の晴れ間のなか小鳥達のさえずりもまた賑々しく、まるで団体拝観者の声かと錯覚するほどでした。


花菖蒲も薔薇もすっかり花を落としましたが、今は紫陽花がひときわ美しく咲いています。庭師の末政幸憲氏がツツジの剪定に励んでおられる姿はとても83歳には思えない程でした。人呼んで「仏の末政さん!」本当にその通りです!

卑山の御用達庭師さんで、御縁を得てすでに40年が過ぎました。大安禅寺のお庭が美しいのは末政さんの恩徳によるものと深く感謝するものです。友峰和尚より
