和尚のちょっといい話
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常高寺様の花しょうぶ園 満開の様子 / 2018年6月
福井県小浜市の常高寺(じょうこうじ)は、浅井三姉妹の次女で若狭小浜藩の藩主・京極高次の正室、お初(お市の方の娘)の祈願により1630年に建立された臨済宗妙心寺派の寺院ですが、住職と奥様の尽力で「小浜の花しょうぶの寺」として多くの観光客を迎えています。あまりにも美しい品種の菖蒲を揃えているため、今回住職様にお願いして花菖蒲の株を分けてもらいました。
本日早朝、常高寺様にて 花後のお手入れがなされた園内
大安禅寺の花菖蒲園は約36年ほど経っており、近年は連作障害で花も小さく品種も少なくなって来ていましたが、来年は「常高寺菖蒲」として是非とも立派な花を咲かせたいと昨日より斎藤公一氏を伴って1泊2日で苗を頂きに参上しました。本日の早朝に常高寺様へ出向き、苗を頂き、直ぐに大安禅寺に戻って苗床の作業を開始しました。坂村真民の言葉「念ずれば花開く」では有りませんが、愛情をもって大切に育てていきたいと思います。
常高寺御住職 澤口輝禅師とともに
お手伝いくださった 斎藤公一氏とともに
常高寺 住職と奥様とともに
午前10時 一路 大安禅寺へ戻りました
大安禅寺にて さっそく株割りと植え替え作業
立派な苗を 沢山いただきました
花しょうぶ園の整備中
それにしても小浜の澄み切った海の景色には圧倒されました。昨晩は打ち寄せるさざ波の音を聞きながら心地よい眠りにつくことができたようです。夏の海っていいですね。友峰和尚より
一般社団法人・全日本司厨士協会北陸地方本部主催 物故者法要
7月3日土曜日に発生した熱海市伊豆山の集中豪雨により被害にあわれた皆様に心からお見舞いを申し上げます。本日は午後1時より、大安禅寺枯木堂において「一般社団法人・全日本司厨士協会北陸地方本部主催 物故者法要」が修業されるため一路自坊に戻りましたが、卑山・花園霊苑の一角に今から26年前、レストランジャルダン(福井市文京)シェフで現代の名工・黒味傳氏ならびに欧風料理モンシェルトントン(福井市中央)の加藤祥師氏が発起人となり司厨士協会慰霊塔が造立され、以来今日まで毎年欠かさず物故者総供養が修業されてきました。現在はコロナ禍のため協会幹部の方のみが参詣されての慰霊祭となりましたが、これまでは東京を始め全国から幹部の方々が多数ご出席され厳粛に法要が執り行われてきました。
幹部の方々とともに / 愈好亭にて
法要終了後には小浜・常高寺様に所用で出向きましたが、降りしきる雨の中での走行となりました。ニュースでは線状降水帯が長時間停滞し各地で土砂災害警報が発令されているとの事、最近頻発する自然災害には本当に心を痛めます。常日頃から油断は大敵で十分な備えが大切かと思いますが、どうやら近年は「備うれども憂い有り」の状況下にあるようです。防災には更なる注意喚起が求められているようです。友峰和尚より
大谷翔平選手が「一球一打入魂」ならば、和尚は「一経一読入魂」です。それぞれに進む「道」は違いますが、仕事を遂行する時の精神集中は同じだと思います。お盆月に入り連日読経三昧となっていますが、今日などは大雨注意報が発令されていたにも関わらず、墓前供養が始まる頃にはお日様が差し涼しい風が吹き抜けていく風情には不可思議な法悦を感ぜざるを得ません。
また昨日まで蕾だった玄関前の蓮の花も朝方には花弁を開き、色鮮やかな可憐な花を咲かせました。なんでもない事柄ですが、和尚にとっては大きな意義を成すものです。一日に生じるどのような小さな事象も我が心と無関係ではなく、常に自分の心の働きと捉えています。
ふれあいパーク霊苑にて 御供養の一日となりました
「一即一切(いっそくいっさい)」とは無心無我の境地を言いますが、無我の究極が一切なのだと思います。禅語に「一華五葉を開き 結果自然に成る」とあり、自然の現象は有るがままの姿を現じていきます。祖霊供養はそのまま自分の心の精進と成っていくようです。友峰和尚より
曹洞宗寺院 桂岩寺様にて (寺町1丁目)
今日も「しょうへーい!お・お・た・に・さ~ん!」2打席連続ホームランの“ショータイム”から一日が始まりました! コンスタンスに大活躍を続ける大谷翔平選手には脱帽です! 彼にはスランプという言葉は見当たりません。本当に並外れた精神力と努力家なのだと思います。「ローマは一日にしてならず」の言葉の如くに、普段からの精進努力が優れた結果を生んでいくものと信じます。
先代住職様 一周忌 の お参りに伺いました
霊苑にて 寳勝寺先々々代住職 平野家の墓前法要が修業されました
お盆月に入り連日ご供養が続いていますが、本日も午前中に墓前供養が営まれました。盂蘭盆会を目前に、苑内の薔薇や色々な季節の草花が咲き誇り本当に心が癒されます。それにしても草花はそれぞれに花を咲かせるタイミングを知っているのでしょうか? お盆参りの参詣者を慰めるかのように、次々と花弁を大きく開いていきます。まもなく新盆を迎えますが、日々心を込めてご供養したいと念じています。友峰和尚より
京都清水焼窯元「土淵陶葊(どぶちとうあん)」の陶器
寳勝寺の寺カフェで使用している抹茶碗は京都清水焼窯元「土淵陶葊(どぶちとうあん)」の陶器で、約40年以上に渡って大切に使用しています。陶葊店・会長の土淵善英氏とは和尚が花園大学に通っていた頃からのお付き合いで、よくお店を訪ねては彼の作品を鑑賞していました。現在は御子息の善亜貴氏が当主をされていますが、斬新な作品を次々に発表して人気を博しているようです。
長く愛用してきた器には愛着が有るもので少々のひび割れぐらいで廃棄するには偲びず、欠けた物もこれまで大切に保存していましたが、今回、若手工芸作家が金沢駅構内で展開しているお店「ワンダースペース」で茶碗の金継ぎをしてもらえることを知り、さっそく修復に出しました。ご覧の通り、まるで中国最古の甲骨文字のような文様に仕上がり、面白みも増して大変気に入っています。
中国最古の甲骨文字
今から約40年ほど前から少しずつ購入してきた茶碗達ですが、再び息を吹き返し、今後も大切に使用していきたいと思います。友峰和尚より
檀信徒の 北條直敬様 が来寺くださいました
少林寺 境内の菩提樹
愈々お盆月に入りました! 新盆と旧盆とそれぞれ御国によって盂蘭盆会供養の月も違いますが、金沢市は古来より新盆の7月に盂蘭盆供養が行われています。昨日に引き続き午前中より少林寺本堂の設えに出向きましたが、今年も盂蘭盆施餓鬼会の御案内状を檀信徒皆様に発送したところ、多くの方々から御出席のお返事を頂いており昨年とは幾分コロナ禍に対する感染予防にも余裕を感じました。
大掃除 と 盂蘭盆会の準備をしました
お掃除の途中にはお檀家様が墓参に来ておられましたが、丁寧な堂内の設えをして当日の御来寺をお待ちしたいと願っています。盂蘭盆会は年に一度の合同祖霊法要であり、また檀信徒皆様の消息を知る大切な機会でも有ります。翌11日は寺町・寳勝寺の盂蘭盆会が修業予定となっており、ここしばらくはお掃除の日々となりそうです。さて今日も30℃を超える真夏日となり全身汗びっしょりの作業となりましたが、気持ちの良い汗となったようです。「ふき掃除 掃き掃除して 盆に入る」遊歩
くちなし / ふれあいパーク霊苑にて
とうとう今年も半分が過ぎようとしています。明日から7月「文月(ふみつき)」に入りますが、73歳にもなるとひと月ひと月の過ごし方が意味を成していきます。1月の睦月(むつき)から一年が始まり、12月の師走(しわす)で一年が終わるのですが、ひと月ひと月を惜しむかのように日々暦の呼称に沿って充実させながら生活を送っています。今月は「文月」でも有るので、日頃ご無沙汰している方々に暑中見舞い状を書いたり、お盆月ということで今は亡き父母や師匠、友人たちの霊供養をねんごろに修したいと願っています。
少林寺墓地の整備をしました
本日は野町・少林寺に出向き、7月10日厳修予定の「盂蘭盆施餓鬼会」の下見をしましたが、65歳以上の方のワクチン接種も殆ど終了していることから、今年は行事を本来の姿に戻してしっかり執り行いたいと思っています。この2年間、年中行事はじめ法務に関する事柄が縮小または中止を余儀なくされてきただけに、より丁寧に祖霊供養を修したいと思うものです。「楽あれば苦あり 苦あれば楽あり」で、困難な時にこそ知恵を出して乗り切っていく覚悟と精進と努力が求められていると感じるコロナ禍の今日この頃です。友峰和尚より
音楽ユニット“いきものがかり”の歌に「ありがとう」という曲が有りますが、和尚お気に入りの歌でウオーキングの際によく聞いています。本当に一日を振り返ると「ありがとう」で始まり「ありがとう」で就寝できる時はこの上ない安らぎを覚えます。今朝方もお檀家様の月参りに出掛けましたが、さっそくに昨日桂岩寺住職より頂いた「ファンブレラ」を使用し、実に涼しく「ありがとう」の気持ちで出発しました。
送風ファン付の雨傘を携え、月参りに出掛けました
梅雨空のもと 夏の薔薇が開花 / ふれあいパーク霊苑
安田家 祥月命日忌墓前法要にて
また引き続き寳勝寺で祥月命日忌の霊前供養が修業されましたが、お檀家の安田様とのご厚誼に感謝し「ありがとう」の気持ち込めての読経となり、御供養終了後には応接間にてしばしご家族と歓談する時間を大切にしています。
法要終了後 御家族との懇親のひととき
「ありがとう、おかげさま」、とっても心のこもった言葉でいいですね。仏教は難しいことを説いてはいません! ただ一言「ありがとう」が言える毎日が仏の心だと思います。さてさて光陰は矢の如しで6月も残すところあと1日です。7月は文月(ふみつき)、ご先祖様と文を交わす月ということでお盆月でもあります。7月はご供養三昧の一ヶ月となりそうです。
「 見性成佛 」 大安友峰 書
寳勝寺での穏やかな朝を迎えました。ふれあいパーク霊苑がご縁となって新しい御法愛を頂くお家が増えつつある昨今ですが、本日の午前中には新仏壇の開眼供養並びにお位牌の入魂諷経修業の為、御宅に出向きました。住職として新しい御法縁を結んでいくことはお釈迦様の教えを伝導していく場でもあり、大変感謝しながら法務遂行に当たっています。
髙倉さん御夫妻が来寺されました
また昨日の夕刻には、卑山のお手伝いに来てくださっている高倉さんが霊苑入口にお祀りしてある「六地蔵尊」の帽子とよだれ掛けを手作りで持参下さり、本当に嬉しいかぎりです。寺院の役割には色々ありますが、多くの方々と御法縁を結ぶことが一番大切かと思うものです。
髙倉さんお手製の素敵なよだれかけ と お帽子を頂きました
㈱豊蔵組 江川部長様とともに
本日は午前中に㈱豊蔵組の江川部長がご挨拶に来られ、相次いで桂岩寺住職も先代住職一周忌法要厳修のご報告に来寺下さいました。「威儀即仏法」の言葉どおり“一事が万事”で、本当に皆様には頭の下がる思いでいっぱいです。桂岩寺住職からは「これからの季節、屋外での法務は熱中症になるので」と、送風機能付きの日よけ傘を頂きました。
桂岩寺住職とともに / 扇風機のファンが内蔵された 晴雨兼用の傘を頂きました
傘の内側で、充電式のファンが回転しています
涼しい風が来て 炎天下の法務で活躍しそうです
最近発売されたばかりのアイデア商品とのこと、さっそく充電して試してみましたが、「素晴らしい!」の一言です。まもなく盂蘭盆会ですが、墓諷経の際にはぜひ使用したいと有難く思っています。今日も感謝、感謝、感謝の一日となりました。友峰和尚より
御来寺くださり、誠にありがとうございました
小雨模様の日曜日となりましたが、皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか? 1回目のワクチン接種を終え今日から寳勝寺の法務遂行に入りましたが、まもなく7月お盆月を迎えるため俄かに慌ただしくなって来たようです。7月10日には野町・少林寺と本多町・瑞光寺、11日には寳勝寺の盂蘭盆会が厳修予定となっておりその準備が始まりましたが、65歳以上のワクチン接種者も増えている関係で今年はふれあいパーク霊苑での個別のお盆墓前諷経も予約を受け付けております。合同総供養については昨年同様に関係者のみで修業し、翌日に法要の様子をインターネットを通じて配信する予定です。
本堂にて ご法要を修業致しました
霊苑にて 年忌の御法要を修業致しました
コロナウイルス感染防止の観点から昨年来多くの年中行事や法要が中止となりましたが、最近ようやく復活傾向になり始めました。感染予防対策グッズも増え、より安全な環境が整うようになって来たこともその契機かと思います。常に祖先の恩・父母の恩に感謝し、報恩の真を捧げて参りたいと日々念じています。さて「備えあれば憂いなし」で、自坊の徹底した外掃除と整備をしたおかげで今朝方からの雨も“余裕の雨”となっています。瞼の裏には大安禅寺境内の清々しい風景が広がりを見せる日曜日のひとときとなりました。友峰和尚より