和尚のちょっといい話
大安禅寺駐車場にて 凍り付いた路面
「大寒(たいかん)」は厳寒期で1年の中で一番寒い時期を言いますが、今年はまさに暦通りとなり、朝方の気温はマイナス5℃で参拝用の車道はパリパリに凍り付き、そろりそろりと慎重に運転しながら境内から山門まで下りました。
昨日は業者の方が駐車場の全面除雪をしましたが、氷山の如くに約4メートル程も積み上げられており、ようやく大雪から解放されアスファルト舗装の黒い表面を見るとどこか安心するものです。
氷山のように 積み上げられた残雪
本日は金沢に入りましたが、小松市周辺はまったく雪もなく羨ましい限りでした。明日からは寳勝寺での法務遂行となり、これまでに依頼されている多くの宿題に腰を据えて取り組んでいきたいと思っています。
寳勝寺玄関にて 雪解けの水たまりに 野鳥が来ています
それにしても高齢者にとって除雪ほど辛い作業は有りません! 時間が経つほど残雪をスコップで割るのは大変な重労働となります。昔は毎日のように多くの方々が雪割する姿を見かけましたが、近年は労働力不足からか各家の前にはまだまだ山のような積雪がそのままの状態です。「少子高齢化社会」の進む現状を残雪の状況からも知る今日この頃です。
さて寳勝寺境内の融雪も順調に進んでいるようで一安心です!春よこい!早く来い! 元気を出して頑張って参りましょう!友峰和尚より
大安禅寺 花しょうぶ園の雪景色
素晴らしい快晴のお天気となりました! 氷点下5℃と昨日よりさらに1℃低く部屋の中でも吐く息が白くなるほどで、屋外では雪がカチカチに凍りつき軒下には太いつららが出来ていました。少々寒くても雪が降るよりはましですが、とても外に出て雪かきをする気にはなれません。
藤田通麿総代様です
午前中には藤田通麿総代様が来寺下さり、新年の御挨拶をした後は蕎麦談議となりました。まもなく副住職が蕎麦打ちを勉強するそうで藤田総代様に師範として教示して下さるようお願いしました。
愈好亭にて 藤田総代様とともに
文建協 の 高木裕雄樹氏 とともに
しばらくして文化財建造物保存技術協会主任の高木裕雄樹氏がご挨拶に来られ、副住職とともに新年茶礼をしました。次の豪雪に対応するための修復工事の進め方や完成後の防災に関する融雪装置の設置等についてもお話させて頂きました。
この月の25日が和尚73歳の誕生日ということで、20日以降には金沢での法務も予定されているため、妻を始め息子夫婦が本日夕刻よりお誕生会を開いてくれるとの事で有り難く思うものです。孫の永峰曰く「じいじもお誕生会するの?」。どうやらお誕生会は孫達の特権と思っているようでした。コロナウイルス禍の中、家族の団欒ほど心が癒されるひとときは他に無いようです。感謝!感謝!南無観世音菩薩。友峰和尚より
朝方の気温がなんと−4℃と今年一番の冷え込みとなりました。二十四節気の最終節、一年で最も気温の低い時期の「大寒」の暦通りの気温となりましたが、明日はさらに気温が下がるそうです。室内に居ても息が白く、昨晩は何度も目が覚めトイレに行く始末!きっとあまりの寒さに目が覚めたのだと思います。さすがに境内の融雪装置も効果が薄く、期待したほど融けていませんでした。
庫裡玄関の融雪 ようやく車1台が入れるようになりました
午前中には副住職と共に上田総代様宅へ年頭回礼諷経に出向きましたが、道路はパリパリに凍りつきスリップを用心しながらの運転でした。上田家では御長男も加わり御家族で年頭諷経を修業した後、ご主人の手打ち御蕎麦と奥様の心の篭った麹香る甘酒にかぶら寿司などを頂きながら、久しぶりの歓談の席となりました。
上田総代様とともに 蕎麦出汁談義中です
今年の福井市は豪雪に見舞われたため檀信徒年頭回礼も多くが中止となり、コロナウイルス感染防止もあって今後の法務遂行が大変心配されます。リモートでの法務活動を視野に入れながらも、やはり限界を感じるものです。コロナ発症以前には当たり前だった三密生活も、今では誰もが口々に「如何に幸せな状況だったか」と羨む毎日となっています。「しわとしわを合わせて幸せと言う」などと笑い合っていた昔を懐かしく想う今日この頃です。友峰和尚より
大安禅寺 境内の雪
檀信徒の年頭回礼諷経のため自坊に戻りましたが、先般の北陸豪雪による残雪のものすごさに驚きました! 境内を一周して被害状況を確認してみるとやはり屋根の痛みが激しく、庫裏の煙突は折れ曲がり、雪囲いも支えが折れ、ガラス窓がギリギリのところで難を逃れていました。 幸いに現在諸堂修理保存工事を担当している松浦建設㈱の現場監督はじめ建設作業員方々が通路や屋根雪の除雪をして下さり、本当に助かっています。
雪囲いの内側 支えの貫が折れました
上から見た様子 ギリギリで持ち堪えました
庫裡中庭の残雪 煙突が崩壊
書院の屋根 雪と共に瓦がずり落ち
建物内での 雨漏り
松浦建設㈱の現場監督と作業員の方
この度の北陸豪雪では、金沢と比較すると福井は約2倍ほどの積雪が有り、大安禅寺周辺でもいまだに除雪されていないエリアが至る所に有ります。年頭諷経から帰寺した後はさっそく次の大雪に備え融雪パイプを移動する作業をしました。
孫から 手作りクッキーをもらいました
さて自坊に戻れば孫達が手作りのクッキーを持って挨拶に来てくれましたが、元気いっぱいの孫達の姿に接するとこれまでの疲れも癒されますね。核家族化が進む現代社会ですが、頼りになるのはいつの時代も若者達のマンパワーのようです。友峰和尚より
大安禅寺駐車場 の 雪の山
新型コロナウイルス感染が次第に地方都市にも広がりを見せています。日々ウイルスの収束を願っているのですが、その願いとは反対に感染拡大が続く一番の原因は人々の頻繁な流動にあるようです。期間を限定して経済の流通と人の流動を止め、感染経路の消滅を図るしか手立ては無いように思うものです。
さて昔むかし子供の頃、よく「だるまさんが転んだ」をして遊んだものです。鬼さんが後ろを振り向いた時にちょっとでも動いた者は即アウトで場外に出ますが、動かなければ確実にゴールに向かって前に進んでいけるゲームです。要するに、ルールに従っての動と不動の行為がウイルス感染問題解決の糸口になるのではと思います。GOとストップを使い分けながらウイルス感染の収束を切に願うものです。友峰和尚より
クリスマスローズ / 寳勝寺玄関にて
法務活動を開始しましたが、除雪作業の後遺症からか普段のリズムに復帰するには少々時間の必要性を感じます。昨日の快晴の暖かい天気から一変して本日は冷たい雨模様の一日となりましたが、午前中には本堂にて年忌法要が営まれ、午後にも墓前での年忌法要が修業されました。
寺内と違ってこの時期、屋外での読経は流石に寒さが身に染みますが、昔と違って近年は防寒着の進化が著しく、ヒートテックの下着などは特に重宝です。週明けには再び寒波が本土を通過するとの予報ですが、今回は長続きはしないようで安堵しています。
夕刻 桂岩寺ご住職とともに
さて皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか? 連日の除雪から解放されつつあることと思いますが、どうか安全安心をモットーにくれぐれも御身お大事にお過ごしくださいますよう心より祈念申し上げます。まもなく和尚も73歳の誕生日を迎えようとしています。無事であることに深く感謝する毎日です。友峰和尚より
姫観音図 「 今日無事 」
久々の快晴 / 寳勝寺にて
ここ数日間は大雪の話ばかりで、自分で読み返しても辛くなります。今日は久しぶりに快晴の天気となり、朝方は地面が凍結していて歩くのに注意が必要でした。ふれあいパーク霊苑にもお参りの方が訪れるようになり、ようやく普段の生活リズムになって来ました。どんよりとしたこの季節特有の北陸の天気から解放されるのは本当に嬉しいものです。
ふれあいパーク霊苑の雪も融け始めました
馬酔木のつぼみ
長らくの外での作業から寺内でのデスクワークに変わり、本日は事務書類の整理整頓と掃除を徹底し綺麗になった自室に籠って再び自坊より依頼された干支色紙描きをしました。ずいぶん長いあいだ筆を持たなかったような気がしましたが、持つものがスコップから筆に替わりなんとも不思議な感覚です。
干支色紙を描きました
両親から頂いた健康な体をふと愛おしく思い、どのような困難にあっても五体が自分の意志に準じてくれることに感謝するものです。この世の中で何が有難いかと言って健康ほど有難いものはありません。「元気があれば、なんでも出来る!」とはプロレスラー猪木さんのキャッチフレーズですが誠に同感です。コロナウイルス禍の中に有りますが、どうか皆様、三密を避けて感染予防を徹底し大切な体をお守り頂きたいと思うものです。
さて昨日は膝関節の痛み止めの注射をして頂き、本日はスムーズに歩けるようになりました。除雪で痛めた膝関節! 注射は良く効きましたが、豪雪の時はくれぐれも路上での駐車禁止を願いたいものですね。注射は嫌いです! 友峰和尚より
本日 の 丑図
金沢の日中気温が10℃にまで上がり降雪が一気に融け始め有難く思いますが、金沢市内の歩道はまだまだ残雪が至る所にあり歩行が困難になっています。所要で久しぶりに繁華街に出ましたが、人通りは実に少なく寂しい限りです。客待ちのタクシーがずらりと並んでいるのが印象的でした。
大安禅寺 の アルペンルート
副住職からの連絡では、境内の雪を工事関係者の方が重機を使って縷々排除しているとの事。屋根からの落雪は背丈ほどにもなっていますが、幸いに大安禅寺は人里離れた山中に有るため雪の捨て場に困ることは有りません。
重機を使って 除雪作業が続いています
本来この17日に新年の行事である「修正大般若御祈祷会」と「檀信徒総会」が修業予定でしたが、新型コロナウイルス感染予防とこの度の豪雪で急遽延期になったとの報告を受けました。福井市内には多くの雪が至る所に残り、檀信徒皆様が本日も除雪に追われているそうで大雪の影響が今でも続いています。
工事関係者の方々総出で 除雪中
さて午前中には膝関節治療のため川北病院を訪ねましたが、こちらは多くの患者さんでいっぱいでした。待ち時間を利用して近くの少林寺の現状を確認しましたが、どうやら大した被害はなかったようで安堵しました。先生に診察して頂き「一進一退」の病状を報告しながら、除雪に耐え抜いた「腰様、膝様」に感謝しつつ痛い痛い注射を4か所受けた次第です。友峰和尚より
大型除雪車が来てくれました / 大安禅寺駐車場にて
待ちに待った大型除雪車が大安禅寺参道を始め駐車場の除雪に入ったとのメールが届き安堵したものです。ここ数日間は豪雪との闘いで心から疲れましたが、急ピッチで境内の除雪に全力を挙げたおかげで寳勝寺山門から境内に至る通路はご覧の通り、参拝者車両の通行が可能なまでに回復出来ました。
寳勝寺 山門前にて
参拝車両が通行出来るくらいに 復旧しました
金沢での大雪の一番の問題は寺の屋根雪の排除が難しいことで、周りが民家や寺院に囲まれているため雪の捨て場が無いのが現状です。また大型の除雪車が通れないのもしかりで、人力を頼りにこまめに融雪するしか手立ては有りません。本来の法務の仕事が手につかないここ1週間でしたが、明日からは少しずつ通常のリズムに復帰できそうです。
大安禅寺では 新命副住職が除雪作業に専心しています
玄関へ続く 雪の回廊
庫裡玄関にて
屋根からの落雪が 建物を覆っています
境内から 修理保存工事中の本堂正面を望む
それにしても除雪仕事で膝も腰もガタガタ、歩くと膝がカックン、カックンとよろめく始末!「よろめきドラマ」ならぬ「よろめき和尚」の不甲斐ない姿などお見せ出来ません!しばし体を整えて元気な姿で登場したいと思います。さて来週から再び寒波が通過するとの予報ですから、健康管理に重点をおいて参りましょう!!
ようやく大雪から解放され、本日は次の寒波に備え雪割り作業をしました。「雪割り」とは残っている雪の塊をスコップで細かく割る作業のことで、そのままにしておくと雪山が凍りつき融けるのに時間が掛かってしまうからです。季節はまだ1月で、北陸の本格的な降雪期はこれからが本番故に、決して油断は出来ません! 油断で思い出し石油の補充もしました。ニュースでは石油とガソリンの間違いから火災も発生しているので要注意です。
大安禅寺 参拝車道の積雪
とにかく豪雪による事故はあらゆる方面で生じています。特に屋根雪降ろしは大変危険で、和尚も大安寺の屋根雪降ろしで何度も落下した経験があります。また屋根からの落雪に巻き込まれる事故も多発しています。屋根瓦は滑るので、積もった雪が突然いっきに落下し、軒下での除雪作業中に下敷きになり窒息死するのです。除雪機も危険で、安全装置が付いていても疲れてくると操作の判断が鈍ってきます。
自坊の状況が気になり副住職と連絡を取りましたが、以前として車道を確保するのに時間が掛かっているとか。除雪作業中の写真が送信されてきましたが、約300メートルの参拝車道の積雪は約1.2メートルほどあり、普段なら福井市や地元業者さんがすぐ除雪に来ますがそれも叶わず、副住職が除雪機を使い、加担下さった職員の方々とようやく1台分の車道を確保したとの事でした。豪雪がもたらす影響は人々の生活に甚大な被害と苦痛を与えているようです。友峰和尚より