和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3095話 】
2022年 02月 06日 談

早朝6時から 少林寺境内の除雪をしました

 

先代・實道和尚(父)が口癖のように言っていた言葉が思い出されます。大きな溜息を一つついて、「お前も70歳になってみんと分からんな~…」ただその一言! その70歳を4歳越えた自分ですが、最近しみじみと父の言葉が身に染みて感じます。

 

 

 

午前8時より 寳勝寺境内の除雪

昨日今日で 30センチほどの雪が積もりました

 

ふれあいパーク霊苑のようす

 

「禅宗坊主はなんでも黙ってやらんと値打ちが無い!」とも言われましたが、最近の世の有様を具に見ていると「不言実行」などという言葉も風化しつつあるように感じますし、「有言実行」なる言葉もしかりです。

 

午前中より 霊苑スタッフも除雪に奮闘

 

仏教の根本は「慈悲心」所謂「思いやりの心」の実践なのですが、加齢に比例するかのようにこの実践力の低下を痛感します。その自分の不甲斐なさを打破するため、最近は黙々と体力強化に努力を続けています。

 

晴れ間には 怒涛のように屋根雪が降り注ぎます

ふたたび 除雪します

雪除けに終始する一日です

 

 

午後 ガラス工芸作家 髙橋ナオミさんが来寺されました

薔薇美子様と ご友人の水橋様とともに

「気力!体力!決断力!」 この3つの力を有している人を「魅力(3力)のある人」とは和尚の持論ですから、頑張って「体力!」の復帰をはかりたいと願っています。禅語に「人人具足 個個円成(にんにんぐそく ここえんじょう)」と有りますように、努力心こそ仏性なり! 本当に「愚痴」ほど悍ましいものは無いですね。孤軍奮闘の禅魂こそ和尚のポリシーなのですから。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3094話 】
2022年 02月 05日 談

サンダーバートの車窓から / あわら市付近

テレビ朝日の「世界の車窓から」という番組を好んで見ていますが、世界各地の鉄道の車窓から見える風光明媚な景色や乗客たちとの出会いなど、鉄道を巡る色々な物語を素敵な音楽と共に楽しませてくれます。実際にその国を訪ねたような気分にもなり、特に車窓から眺める景色の変化や特徴的な建物の文化にも興味をそそられるものです。

 

 

2022年2月5日 福井駅から金沢へ向かう車窓から < ~音楽が流れます♪~ >

 

今日は寳勝寺に戻る途中の福井駅から金沢駅に至るまでの車窓を録画してみました。普段それほど気にも留めなかった車窓ですが、改めて車窓の番組を制作する気分で眺めてみると結構新しい発見と新鮮な感覚を覚えたものです。雪景色もさることながら、それぞれの家々や田園風景が愛おしく感じられました。年齢を重ねるということは心が自然に帰る旅路なのかも知れません。

 

JR金沢駅 ショッピングモールの中にある 箱庭


さて北陸新幹線も2024年春に敦賀駅までの開通予定となっていますが、車窓からは延々と伸びる新幹線高架橋が人間の生命のように頼もしくも感じます。どこまでもつづく線路のようにずっとずっと長生きして世界中を旅してみたいと思った金沢駅までの車窓鑑賞となったようです。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3093話 】
2022年 02月 04日 談

 

令和4年立春の朝を迎えました。昨日夕刻には節分会諸願御祈祷を修し動画にてアップしましたが、本年厄年を迎える方ならびに招福を願う方は動画に向かって合掌し無事を念じて頂ければご利益を受けられますので是非実行してください。和尚の74年に渡る人生は常に念ずることから一日が始まります。「念ずれば花開く」では有りませんが、御祈祷修業による「無心無我」の境地にこそご利益が与えられるというものですから、先ずは念ずることから始めましょう!

 

大安禅寺修理保存工事 山門  本日のようす

さて本日は修理保存工事の現場視察を兼ねて自坊に戻りましたが、着々と進められている重文鐘楼、本堂、山門の現状を文建協の高木氏の案内で見て回りました。本堂建物全体を持ち上げる為の基礎土台設置・掘削作業が続けられていましたが、かなり大掛かりな土木工事となっていました。

 

鐘楼屋根にて

 

文化財建造物保存技術協会 高木氏

棟梁の ㈱松浦建設 直江氏

高木氏の案内で 本堂内の現場を視察しました

 

諸堂修復保存工事も着工から早3年が過ぎました。昨日書きしたためた鐘楼の棟札も近日中に屋根裏に取り付けられるとか。次回修復工事が行われるのは数百年後なのでしようか? 創建当初の棟札と共に、今回の棟札が後世に伝えられていくことを誇りに思った現場視察となったようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3092話 】
2022年 02月 03日 談

大安禅寺鐘楼の 棟札 を書きました

愈々明日が立春です! 本日は夕刻より節分会御祈祷諷経をしましたが、今がコロナ禍にある事を承知し災難消除・疾病退散・健康安心・家内安全を祈願しました。「鬼は外~!」なんですが、鬼が外に出回るのも考えものですから「福は内~!福は内~!」のみの掛け声で“福の神”を呼び込みました。

 

「恐ろしき 心の底の鬼とても 己が吹き出す ものと知らずや」という道歌が有りますから油断は大敵です! 一番恐ろしい鬼は自分の心の「貪・瞋・痴(とんじんち)」ゆえに、御祈祷諷経を申して最後に「降伏一切大魔最勝成就」と唱えました。どうかご家族皆様が無事で有る事を念じております。

 

さて重要文化財 大安禅寺鐘楼並びに山門の修復保存工事が順調に進められています。まもなく両棟の完成が予定されているため本日は棟札書きをしました。山門の棟札は既に祀られており、この棟札は今後再び修復工事が為される時まで鐘楼屋根裏に祀られます。

 

大安禅寺山門 修復工事のようす

笏谷石の 鬼板

 

鐘楼にて 鐘を吊具に戻すようす

 

本堂内部のようす

先代・二十一代實道和尚の悲願でもありました諸堂復興も、コロナ禍の困難な時世に着々と進められている事を大変嬉しく思っています。報恩菩提の禅心を基に今後も精進努力して参りたく気持ちを新たにしています。南無観世音菩薩  友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3091話 】
2022年 02月 02日 談

明日午後7時より、大安禅寺枯木堂に於いて自由参詣での「節分御祈祷会」が修業されます。現在コロナ禍に有る為、ソーシャルディスタンスと感染予防の消毒を徹底して行う予定ですので、御祈祷ご希望の方は是非お申し出ください。当日の午前中と午後は個人御祈祷を受け付けていますので、今年が厄年に当たる方ならびに諸願御祈祷を希望される方はお早めにお申し込みください。詳しくは大安禅寺ホームページをご覧頂きたく思います。萬松山 大安禅寺 【新着情報】 (daianzenji.jp)

大安禅寺にて 節分から立春にかけて 個別での御祈祷が修業されています

新命副住職 が 御祈祷中のようす

本日午後 高倉さん御夫妻が来寺くださいました

寳勝寺でも3日夕刻に節分御祈祷予定ですが、こちらは住職のみでの御祈祷諷経修業となっています。さてその厄年ですが、和尚も先月25日に満74歳になりました! ようやく71歳から3年間の厄年から解放されつつありますが油断は出来ません! 今は腰痛治療の真っただ中で、ストレッチ体操に加え御祈祷三昧の毎日となっています。治るか治らないかは日々の養心に掛かっているようです。頑張って腰痛平愈の御祈祷を続けて参りましょう! 友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3090話 】
2022年 02月 01日 談

 

月初の祖霊供養諷経を致しました

 

今日から2月「如月(きさらぎ)」に入りました。まもなく大寒が明け立春を迎えますが、依然として気温は低く朝方は氷点下の日々が続いています。雪マークがずらりと並んだ寒い1週間となりそうですが、それでも春到来の気配を感じさせてくれる寳勝寺境内の草花です。

 

寳勝寺中庭の 素心蝋梅

 

朝一番に少林寺総代様の宮﨑家へ月参り諷経に出掛けましたが、床の間には和尚の描いた干支色紙が掛軸にして飾られており大変嬉しく思いました。凡そ約500枚ほど描きましたでしょうか? お檀家様を始め御法縁を頂いている方また御来寺くださった縁者の皆様に差し上げている干支色紙ですが、やはり丁寧にお飾り頂いているのを見ると今年も頑張って描こうという気持ちになります。

 

 

「和気豊年の兆し」を虎図の画賛としましたが、和尚の色紙はご家族皆様の幸福そして安心の願いを込めて一枚一枚描いているので、是非玄関や居間に掛けて欲しいと思います。所謂「御祈祷札」と同じ意味を有していますので必ずやお守りくださる事と念じています。月初めの祖霊御供養と御祈祷を申し上げこの1ヶ月の無事を祈願しました。須らく「念ずる」事でのご利益の大きさを知る今日この頃です。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3089話 】
2022年 01月 31日 談

「 嬉しい事は 元気です 」 友峰

瞬く間に1ヶ月が過ぎ明日から2月に入りますが、天気予報では明後日あたりからずらりと雪マークとなっています。このところ2月に大雪になるケースが増えている為、まだまだ降雪に対する準備を怠ってはいけません。それにしても雪国に有って1月に降雪が少ないのは本当に不思議に思います。和尚の子供の頃は12月から1月にかけて大雪になったような記憶が有ります。今はまだ大寒ですから雪模様が続くのも仕方の無い事です。

寳勝寺檀信徒 安田様とともに

石川県内にまん延防止等重点措置が発令されてから来客の方もピタリと無くなりましたが、本日は和尚の腰痛御見舞いに卑山御檀家の安田さんが来寺くださり、静まり返った堂内に久しぶりの歓談でぬくもりを感じた午後のひと時でした。午前中には腰痛治療のため掛かりつけの病院に行きましたが、どうやらようやく痛みも軽減したため今後はストレッチ体操をしながら腰痛解消に向けて養生していきたいと思います。和尚にとって2月は願っても無い休息月間となりそうです。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3088話 】
2022年 01月 30日 談

犀川大橋から見える風景

この1週間はずっと寺内に引きこもっていましたが、今日は日曜日ということも有り金沢市内の様子を見るため久しぶりにウオーキングに出掛けました。片町や香林坊界隈はご覧の通りでまったくに人影も無いような状況になっています。出掛ける時には雪がちらつき犀川も寒々とした風景でしたが、約5キロに及ぶウオーキングを終える頃にはすっかり晴れ上がり、とても爽やかな春の気分を味わうことが出来ました。

犀川大橋を渡り 香林坊方面へのアーケード街のようす

人影も少なく 閑散としていました

 

 

帰り道 晴れ渡った空のようす

 

iPhoneのヘルスケアデータを見て驚きましたがここ数日間の合計歩行距離は約数千歩で、ほとんど寺に引き籠り状態だったことを示していました。満を持して今日は約9千歩のウオーキングとなり、足の筋力も少しは挽回出来た事と思います。コロナ禍が続くなかで健康管理には気を使いますが、やはりウオーキングは全身の筋力補強とストレス解消にもなり今後も続けていきたいものです。さて皆様は如何お過ごしでしょうか? まもなく節分を迎えますが、どうかお健やかにお過ごしください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3087話 】
2022年 01月 29日 談

「 一鉢千家飯 歩々是道場 」

コロナ禍以前はテレビを見ることも少なかったのですが、最近は外出を控えていることもありテレビやインターネットで情報収集する時間が俄然増えてきています。夜などは静かに仏教書や趣味の本を読むのも楽しみですが、昨晩は偶然、大谷翔平選手の特番がテレビ朝日「タモリステーション」で放送されており最後まで見入ってしまいました。まもなくアメリカ大リーグが開幕すると思いますが、昨年の大谷翔平選手の大活躍は少なからずコロナ禍の日本社会に力を与えてくれたと思います。往年の大スター王貞治さんとタモリさんそして栗山英樹さん(元日本ハム監督)らが出演し、「二刀流・大谷翔平選手」について生い立ちから今日の二刀流になった起点や経緯を詳しくドキュメンタリー的に報じられ、本当に大谷翔平選手の幼少時代からの並々ならぬ精進と努力を伺い知ることが出来たものです。

タモリステーション ~二刀流 大谷翔平の軌跡~

今や世界的大スターの大谷翔平選手ですが、和尚も今年の大リーグ開幕を心から待ち望んでいる一人です。人間の生きざまは人それぞれながら共通点や共感する部分が多ければ多いほど応援したくなるものです。さて現実に戻れば今は新型コロナウイルス、オミクロン株感染拡大の真っ最中! 再び球場の入場制限が求められるのかも知れませんが、大谷翔平選手の活躍が日本国民にとっても大きな励みになる事は必定ですからテレビ中継を通して声援を送りたいと楽しみにしています。友峰和尚より

「 喝 一喝 」

友峰和尚のちょっといい話 【 第3086話 】
2022年 01月 28日 談

昨日より石川県内にまん延防止等重点措置が発令された途端、街中から人影が消えました。寳勝寺近くの有名観光寺院・妙立寺(通称 忍者寺)も拝観停止で、寺町界隈も静まりかえっています。オミクロン株感染拡大が続いている現実がある以上もっと具体的な実例を挙げて詳しい情報が欲しいのですが、ニュースを見ていても誰のコメントが本当なのかさっぱり分からず3回目のワクチン接種に対する評価もまちまちで、まもなく高齢者対象に始まろうとしている3回目接種是非の判断に迷う方が多く出ている気配です。

感染防止のためには外に出ないのが一番の対策ですが、丸2年間にも及ぶ自粛生活で最近では精神的ストレスに関する色々な健康管理の問題が浮上しているようです。さて本当に困ったものですが、「石の上にも3年」と言いますからあと1年間、なんとか頑張って「工夫三昧」コロナ禍での突破口を見出したいと念じています。友峰和尚より

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