和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3113話 】
2022年 02月 24日 談
ようやく晴れ間の見えるお天気となりましたが気温は依然低く、今朝方も氷点下1℃としばらくは厳しい寒さが続くようです。毎日除雪からの話では「ちょっといい話」も盛り上がりを欠き本当に「いい話」は何であろうかと反問するのですが、やはり今日は「除雪作業」は「いい話」だと思いました。本日も早朝より少林寺境内の除雪の為、道中通学路の除雪をしながら向かいました。作業を終えての帰り道、いつも御挨拶して下さるお菓子屋さんの老奥様の除雪作業が大変そうでしたので、お店の前の除雪をお手伝いしたところ、御礼にと温かい缶ジュースを下さいました。 あまりに嬉しかったので早速ジュースを頂き、さらに帰り道、これまで何度かお世話になった御寺院様境内が沢山の雪で埋もれていたため山門より庫裡玄関まで丁寧に除雪をして寺に戻りました。いつも出来る行為では有りませんが、ちょつと気持ちが良かったのでブログに書いてみました。今日は少し心の余裕があったのかも知れません。これまでは自坊の除雪をするだけで一杯一杯で、何度か作業している内に全体が見え始め、気持ちの余裕が生まれたのだと思います。さて和尚の気持ちが神仏に届いたのか明日からは穏やかなお天気が続くとのこと。なるほど!「一即一切」とはこの事なのですね。少し悟りました! 人間、心の余裕を失うと即怒りに変わるものです。他人を当てにしていた自分を情けなく思いました。やはり俺がやらねば誰も出来んという事なのでしょう。老体に鞭打って孤軍奮闘有るのみ! 友峰和尚より
友峰和尚のちょっといい話 【 第3112話 】
2022年 02月 23日 談

本来なら大安禅寺お檀家様の年忌法要に出頭の予定をしていましたが、新命副住職に法務遂行を依頼し金沢兼務寺院の雪対策に当たりました。石川県内に出されていた大雪警報も解除となり一安心ですが、今年の雪の降り方は例年と異なり突然強く降り出すため、何度も何度も除雪しなければ寺町のような密集した寺院では屋根雪の排除が難しくなります。

今日も 除雪に追われています

落ちて固くなった 屋根雪の塊

連日除雪作業の話で面白くも無いのですが、面白いと言えば除雪中に屋根雪が怒涛の如くなだれ落ちるのを見ている時ぐらいです。下手をすれば雪の重みを直接受けて下敷きになるわけですから、落下のタイミングを計りながらのスリルな作業を味わっています。持病の椎間板ヘルニアにも注意が必要で、咄嗟に動けないため本当に神経を使います。

 

澤本さん と 長尾さんとともに

除雪作業の合間には澤本和美さんと長尾華奈さんが来寺されましたが、お二人は姉妹だそうで、先般より澤本さんに相談していた野町・少林寺を会場に「囲碁体験教室」を開催するお話について懇談しました。長尾さんは、県内はもとより全国的に有名な囲碁棋士で、石川県津幡町で囲碁サロン「シトラス」を運営されているそうです。

 

囲碁について 色々なお話を伺いました

寳勝寺檀信徒の額様から御寄進頂いた 碁石

日本の伝統的文化でもある茶道・華道や囲碁道、将棋道など、今日その継承者が減少傾向にあるそうですから寺院の新たな活用も踏まえ色々なアイデアを出しながら老若男女に参加して頂けるような囲碁体験教室が開催出来ればと思っています。さて本日は除雪の応援に鹿島建設㈱金沢支店の南部様が来てくださり本当に助かりました。心から感謝申し上げます。友峰和尚より

南部様が 除雪の御加担に来てくださいました

 

南部様とともに 誠にありがとうございました

友峰和尚のちょっといい話 【 第3111話 】
2022年 02月 22日 談

寳勝寺 今日の境内のようす

朝方より短時間に21センチの降雪となった金沢市内ですが、その後も降り続き明日までに50センチの大雪となるそうで除雪に終始しました。昨日は大安禅寺に所用で戻っていましたが、金沢が大雪になるという天気予報を心配して午前中に電車で寳勝寺に戻りました。

 

 

 

断続的に 雪が降り続いています

雪は直ぐに除雪しないと凍りついて塊となってしまうため、常時の除雪が不可欠です。寳勝寺お檀家の安田様より和尚の腰痛悪化を心配し除雪御見舞いの労りのメールが届き、本当に嬉しく思いました。

 

 

「俺がやらねば誰がやる 今やらねばいつ出来る」の言葉は現代の若き世代の皆様にも是非座右の銘にしてほしいと思います。頑張ろうにも頑張れない時がいずれ必ずやって来ます。雪は和尚の都合で降ってはくれませんから、常に臨戦態勢にあってこその安全安心なのです。「いつでも来い!どっからでもかかって来い!」最早和尚の昔々の姿です。今では風前の灯状態ながら「一即一切」の禅心あるのみです。年寄りには年寄りに適したやり方が有るもので、日々創意工夫の老僧一路の毎日です。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3110話 】
2022年 02月 21日 談

これが最後!これが最後!と言い続けながら、今朝は昨晩から降り続いた雪の除雪から一日が始まりました。春の雪ですから幾分気持ちは楽ですが、それでも老体に負荷が掛かり厳しい作業となっています。

 

除雪機がフル稼働の今年の大雪ですが、機械の操作は相当神経を使うもので除雪が終わる頃にはどっと疲れが襲ってきます。禅宗坊主に愚痴は禁物ですが、流石に身体の疲弊には愚痴が出るのも仕方のない事です。

 

少林寺にて

大日本帝国海軍連合艦隊司令長官だった山本五十六が残した言葉に「やってみせて 言って聞かせて やらせてみて 褒めてやらねば 人は動かじ」というのがあり、この言葉は出羽国米沢藩第9代藩主・上杉鷹山の「してみせて 言って聞かせて させてみる」を引用したものと思われますが、冒頭の「してみせて」が困難になれば最早「言って聞かせて」は説得力を失いますからそろそろ老兵は去らねばならない時期を迎えたのかも知れません。いつの世に於いても「有言実行」の精神は社会生活の基本中の基本だと自覚する今日この頃です。さて北陸の大雪もどうやら今回で最後のように思います。いよいよ暖かい春に向かって心機一転して頑張って参りましょう!負けてたまるか! 友峰和尚より

「 関 」

友峰和尚のちょっといい話 【 第3109話 】
2022年 02月 20日 談

 

日本カーリング女子、ロコ・ソラーレが日本カーリング史上初の銀メダルを獲得して北京オリンピック大会も今夜終焉を迎えます。冬季オリンピック最多のメダルを日本人アスリートが獲得しましたが、出場した全ての選手皆様におつかれ様の拍手を送りたいと思います。

八重白梅のつぼみ

世界で1位になるというのは地球人口約79億人分の1ですから途方もないほどすごい事で、オリンピックに出場するだけでも立派なものです。この2週間あまりは北京オリンピック観戦で十分に感動を頂き元気が出ました。猪木さんのキャッチフレーズでは有りませんが「元気があれば、何でもできる!」で、やはり「元気」が戦いのキーワードのようです。

髙橋ナオミさんが 御挨拶に来寺くださいました

さて毎日楽しめた北京オリンピックも無事終了し、なんだか空虚な気持ちになりました。まだまだ北陸地方は寒い寒い日が続いており春が来るのを待ちどおしく思います。和尚にとって今は休息月間ゆえに、健康体への身体のメンテナンスに集中して参りましょう! 元気・根気・やる気の「三気一体」こそ向上心への原動力です。皆さん!!元気に頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3108話 】
2022年 02月 19日 談

境内の 排水溝 が詰まりました

毎日お天気予報との睨めっこが続いていますが、そろそろ雪マークも終焉かと思いきや気温が氷点下と低く今しばらくは我慢の日々となりそうです。常日頃寳勝寺境内周辺の点検をしていますが、先日から排水溝が詰まって水が溢れだし、玄関脇が床下浸水状態になっていました。

 

側溝から溢れ 溜まった水

髙倉さんが駆けつけてくれました

いつもお世話になっている高倉さんにお願いしたところ、布を巻きつけた棒を排水管の下方の穴にグイグイと押し込み、ポンプ式に幾度も出し入れされた途端に詰まっていた水がいっき流れ出し一件落着となりました。

 

いっきに流れ出した排水溝

 

それにしてもどうして手押しのポンプなのかと考えてみれば「なるほど!」トイレが詰まった時に使うあのポンプ式棒を思い出しました。「餅屋は餅屋」という諺が有りますが実にお見事でした! 和尚には考えもつかなかったアイデアでした。

 

すっかり水が抜け 安心しました

たかが排水管の詰まり、されど排水管の詰まりの解消でした。本当にすべての事に於いて日々のメンテナンスの重要さを思います。先送りすればするほど困難になるのは心の世界も同じだと思います。「今という 今こそ今が 大事なり 大事の今が 生涯の今」の言葉を心に刻み、今を大切に過ごして参りたいものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3107話 】
2022年 02月 18日 談

寳勝寺 境内のしだれ梅

北京オリンピックも閉会式まで残すところあと2日となりましたが、普段は目にすることのない冬季に於ける色々な競技を観戦することが出来大満足でした。日本人アスリート達の競技に対するマナーやインタビューを受ける際の素晴らしいコメントなど、本当に誇らしく思ったものです。  

霊苑事務所スタッフ 木村さんとともに

競技は勝負の世界とは言え、敗者とてオリンピック代表選手になる為には並々ならぬ努力と精進の日々を過ごして来たに違いありません。勝っても負けてもスポーツは人々に多くの感動と勇気を与えてくれますから、今がコロナ禍の困難な時代に有って大いに意義ある大会であったとアスリート達に惜しみない賞賛の拍手を送りたいと思います。色々な問題も浮上した北京オリンピックでしたが、五輪のマークの如くに世界中の人々が和合の精神を拡大して「助け合いの輪」を広げて欲しいと願うばかりです。  

髙倉さん御夫妻とともに

さて本日は掛かりつけの病院で診療してもらいましたが<異常なし>との診断で安堵しました。若者達とは違って日々老化現象が顕わになる年頃だと自覚するものです。人生は2度ないのですから、若い時こそ大いに自己に鞭打って頑張って欲しいと思います。しかしながら近くに病院が有る事がいかに有難いことか本当に感謝するものです。「一病息災」なる言葉があるように、「病みてこそ道心の起こる候 不幸はこれ道の幸いなり」との花園法皇様のお言葉が身に染みる昨今です。「善は急げ」「急がば回れ」どちらも味わいの有る言葉です。頑張って参りましょう!! 友峰和尚より  
友峰和尚のちょっといい話 【 第3106話 】
2022年 02月 17日 談

JRの車窓から望む雪景色

再び北陸地方は大雪となりました。心配された目まいの病状も回復し一路金沢に向かいましたが、車窓からは銀世界が広がって真冬に逆戻りといった感じです。車内はこのところの新型コロナ・オミクロン株感染拡大の影響からか空席が目立ちました。石川県内にはまん延防止等重点措置が発令されたままですが金沢駅構内は以前より多くの人が見受けられ、コロナ禍の中でも少しずつ活動を再開しているようです。

 

ほとんど空席の列車内

立春を過ぎて 再び銀世界となりました

このところの気温の急激な変化は高齢者にとっては鬼門で、暖房を効かせた自室での養生が大切のようです。和尚も例外ではなく、金沢の気候と自坊の気候では湿度や寒さの面で大きな差が有り油断すると体に直接影響を受けるため、この時期の往来は本当に気配りが必要だと感じました。

 

寳勝寺檀信徒の額様が キンギョソウ をお届けくださいました

寳勝寺に到着すると時を同じくして、東京在住のお檀家・額様よりキンギョソウが届きました。カラフルで活き活きとしたお花を見ていると本当に心が和むものです。毎年ご恵送頂いていますが、今年もさっそく御仏前にお供えしご供養申し上げました。本当に有難うございました。

 

寳勝寺 玄関にて

さて2月は「にげる」の如く、瞬く間に後半に入っています。今は心身の大休息月と捉え、まだしばらく静養に徹して参りたいと思います。どうか皆様に於かれましてもくれぐれも御身ご自愛くださいますよう御祈念申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3105話 】
2022年 02月 16日 談

大安禅寺 玄関にて

2月も中盤を迎えていますが、ここに来て急激に寒くなり北陸地方は再び雪模様になりました。気温の高低が体にぐっと堪え、ようやく回復の兆しを見せていた腰痛が再発し加えて老人性めまいが突然襲って来て自坊での静養となっています。雪が降るといっぺんに閑かさが増し、まるで陸の孤島に居るように感じます。

 

北京オリンピックもあと5日を残すのみとなりましたが、各競技に於ける日本選手の活躍と競技に対する努力には本当に感動するものです。スピードスケート女子団体追い抜きでは終盤に高木菜那選手が転倒するというアクシデントに見舞われましたが、見事なレース運びに感動を覚えました。優勝を逸し銀メダルということでアスリート達にとっては涙涙の表彰式でしたが、姉妹が抱擁する光景には言葉も有りませんでした。金メダルを獲得するために今日まで並々ならぬ練習と努力を続けて来た事がレースから痛いほど伝わってきました。「人生は苦なり」です。

「 刻苦光明必ず盛大なり 」 大安友峰書

高木菜那、高木美帆、佐藤綾乃選手は素晴らしい闘いを見せてくれ勇気と感動を貰いました!!ありがとうアスリート達!よく頑張った!己に負けるな!人生は自分との闘いなのです。 素晴らしい銀メダル獲得!おめでとう!おめでとう!おめでとう! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3104話 】
2022年 02月 15日 談

 

 

「春は曙 ようよう白くなりゆく山際 少しあかりて 紫だちたる雲の細くたなびきたる」 清少納言 枕草子の巻頭の一説ですが、この時季になると自然に口ずさんでしまいます。と言うのも、大安禅寺から東の方角には白山連峰がそびえ、眼下には越前平野に横たわるかように九頭竜川、日野川が合流しており実に絶景かな!です。昔も今も少しも変わらぬ早春の風情には情緒的にならざるを得ません。

 

「通玄峰頂不是人間 心外無法満目青山」 大安禅寺開山 大愚宗築禅師の書 / 雑華院様にて

 

今日は生憎の雨模様となりましたが、昨日は暖かいお天気に恵まれ思わず白山連峰の雄姿に見とれてしまいました。禅語の「青山元不動 白雲自去来」とあるように、心の“安心(あんじん)”は昔も今も変わらぬ風景の中にあるようです。

 

大本山妙心寺塔頭、雑華院住職 華隠窟老大師 / 2021年3月

 

卑山責任役員総代の藤田通麿氏・蒔田城助氏 と 華隠窟老大師 / 2018年10月

 

さて本日は終日、自坊での休養となりました。現在諸堂の修復工事が進められており、閑けさを打ち破るかのように境内一帯には「カンカン!コンコン!」と宮大工師の軽快な作業の音が響き渡っていました。朝一番に大本山妙心寺塔頭、雑華院住職 華隠窟老大師様より温かい励ましのお電話を頂き心から感謝申し上げた一日となりました。友峰和尚より

 

華隠窟老大師、奥様、雑華院責任役員総代様 と 卑山責任役員総代、新命副住職とともに / 2019年5月

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