寶勝寺日誌
式台復元工事と並行して大掃除が始まっています。内陣、広縁、各室間の掃除・設えと窓ふきや調度品のお手入れ掃除などなど、一気に取り掛かっています。
また各所では、漆喰塗りや扉の汚れ止め塗りなど、最後の細かい作業が行われています。
お茶室の壁の修復
式台の工事も続いています
側溝の泥を撤去されています
式台玄関の外側の工事が始まりました。薄くひび割れた外縁の土間のコンクリートを壊し、新しく整備することになっています。午前中、山門の前にコンクリート車が到着し、その作業が行われています。
式台玄関内にて、大工師さんが階段の部材を加工されているところ
お手洗いの扉が設置されました。
今日の気温は13度。もうすぐ4月かと錯覚するような陽気です。今日は工事関係者の方が大勢来られており、大変賑やかになっています。
式台玄関は、青いシートがかかって今だ工事中ですが、日に日に玄関の風格が戻っているように感じます。階段の勾配や、土間のこと、踏み石のことなど、細かい打ち合わせが行われています。
また、お手洗い所では、トイレの扉について建具屋さんとの打合せがなされました。この新しい木の扉に、色を塗るかどうか? というお話しですが・・・。
電気屋さんや大工さん、その場におられた職人さん皆様のご意見を聞き、熟考された結果、せっかくの白木の扉に色を付けるのはもったいないということで、本来の素材の色が生かされることとなりました。まさしくお寺らしい、癒されるトイレになりそうです。
寺内では、大掃除が始まっています。壁や調度品を覆っていたビニールシートが外され、これから更にすす払いと拭き掃除です!
快晴の朝です。屋根がいちだんと光って見え、さっそく写真に収めました。今日は、愛知県から奥村様ご夫妻が御来山下さり、御手製の切干大根や、大きな大根、そして、ご近所にお住まいの木村様からとのことで青々としたほうれん草をお届けくださいました。
「御住職とは、かれこれ二十年来の御縁を頂いております。」とお話しになられた奥村様。今日は金沢への御用事で寳勝寺へも御参拝下さり、本堂内の工事の様子など御覧になって下さいました。
お家の畑から直送下さいました大根とほうれん草です。大きくて瑞瑞しいです!
また、話題は昨年の大安禅寺花菖蒲祭での催事「涅槃図絵解き講座」へと繋がり、「岡澤恭子先生の講座が素晴らしく、今尚思い出しています。」とお話しして下さいました。2月中旬の、このお涅槃の時季の、不思議なご縁を思うひとときでした。御来山を賜り、誠にありがとうございました。
式台復元工事現場です。新しい木の香りがしています…。
本日の工事では、式台屋内の壁の腰板を取り付ける作業が行われています。建物の様々なパーツが、その場で材木から加工され、組み立てられていく様子は圧巻です。
トントントン・・・という金槌の音とともに、ぴっちり重なっていく腰板。日本家屋の建築は、拝見していますと清々しい気持ちになる作業のようすです。
本日は雨の中、御二人の大工師さんが黙々と式台の工事をされています。これまで寺を包んでいた足場が解体され、新しい風景が登場しています。
屋根に飾られ、周囲の輪郭も際立って美しくなりました。
式台玄関にて
削った跡や、釘の穴だらけだった柱の表面は、
薄く加工された板で御化粧されました。
反対側も同様に
大工師の 本(もと)さま です。
寺カフェにと、九谷焼のステキな一輪挿しを頂きました。
春はもうすぐです!
本日の工事では、霊園側御手洗所の漆喰下地塗りが行われています。御手洗所内部と、廊下の壁の老朽化した部位も今回、漆喰で塗り直されることになっています。
こちらは、式台玄関での工事のようすです。
足場の解体もまもなく完了です。
肌寒い中にも、春の乾いた風の香りがします本日は、いよいよ復元された屋根が見え始めています。足場の幕が外れ、3分の2ほどの解体が終わり、ズラリ整然と並んだ瓦が光っています。
足場のシートに隠れていた梅の木。ちょうど一年前の今頃、奥様が、本堂の正面に直植えされた白梅です。枝も太く伸び、つぼみが沢山付きました。
式台では、大工師の岩内さまが、復元の前の修復作業をされています。天井や柱のいたるところに刺さっていた釘を丁寧に取り外し、また、古い柱の補強がなされています。
大きく削られ、そのままになっていた柱を新しい材木で補強