12月, 2018年

第1941話

2018-12-11

加齢と共に身体のあらゆるところの具合が悪くなっていきます。例えば40歳を過ぎると突然肩が上がらなくなる病名を40肩! また50歳では50肩! というように、和尚などは70歳を過ぎてはもう「ガタガタ」といった感じです。来年度より卑山重要文化財建造物修理工事が始まろうとした途端、どういうわけかお寺の建物を始め、あらゆる生活インフラ器具にも不具合が生じ、今日などは妻より緊急の電話で給湯用ボイラーが白い煙を吹き上げ停止してしまったとか。すわ一大事と上田工務店社長と連絡を取ったものの、もはや20年以上経過したボイラーゆえに修理不可能との冷たい御返事!それだけではなく次々と色々な場所に不具合が波及して行く始末!どうやら卑山全面修復工事もその時期が来たという事なのでしょうか?

これまでは和尚がなんとか工夫しながらメンテナンスを施して来ましたが、最近は金沢滞在期間が長くなっている為、きっと皆怒っているに違いないと感じる程です。いやいや皆様!この世の全てのものには耐久年数が有るという事です。そう言えば食品には賞味期限!消費期限!が有りますが、和尚などはそろそろ焼却期限が迫って来たようですよ!だからこそ日々怠らずあらゆる分野でのメンテナンスが必要なのです。来年からは約350年を経た重要建造物の大修復工事が始まろうとしています。しっかり修復して後世に引き継いでいきたいと思っています。友峰和尚より

第1940話

2018-12-10

今日も来年の干支「猪図」色紙描きに専念しました。描けば描くほど難しくなっていくのも毎年経験する感覚ですが、描き続けていると或る日突然上手に描けるようになりますから頑張って参りましょう! 来年の立春頃まで、約五百枚ぐらい描かなければなりませんから、まだまだ始まったばかりです。

大工師の岩内さんと 室外機雪囲いの相談中

岩内さん、武藤設計事務所社長様と 倉庫の打ち合わせ中

今日の午前中には「ふれあいパーク霊苑倉庫」建設の為、卑山御用達の岩内大工師と武藤設計事務所社長様とともに現場打ち合わせをしましたが、何かと霊苑関係の備品が増えており、収納の為の倉庫が必要不可欠となっています。

卑山責任役員総代 須貝様御夫妻とともに

午後には卑山総代の須貝様ご夫妻が年末の挨拶に来寺されました。奥様手作りの「小布施の大栗 ワイン煮こみ」を御持参下さり、さっそく賞味させて頂きましたが、ワインと蜂蜜がたっぷりと浸み込んだ柔らかくてとっても美味しいスイーツに大満足でした! 御夫妻で小布施へ栗拾いに行かれたそうです。本当に御馳走様でした!

ふっくらとして上品な甘味・・ 御手製の小布施大栗スイーツを頂きました

月曜日と有って寺カフェもゆっくりとした時間が流れ、カフェ利用のお客様も貸し切り状態のお部屋で長時間寛いでいる姿が印象的でした。明日からは再び年末大掃除が予定されていますが、タイミングよく卑山職員の御友人がお掃除布巾を沢山御恵送下さいました。本当に助かります。この時期、多くの方々からのご厚情に心から感謝申し上げます。和尚が今お返しできるのは干支色紙ぐらいですが、出来上がり次第、年内にご送付申し上げたいと思っております。友峰和尚より

クリスマスローズ

第1939話

2018-12-09

秋から冬へ 寳勝寺 中庭の風景

屋根雪がドドドッ!と落ちて来て、夜中に目を覚ます始末! 朝方はどれほど積もったのかと心配しましたが、それ程でもなく安堵しました。終日冷たい小雨模様となりましたが、今日は皇太子妃 雅子様55歳のお誕生日という事で心からお祝い申し上げ、心を温かくしたものです。来年5月からは元号が替わり皇后陛下としての新たなご出発をされるわけですが、お身体のご健康を併せて祈念申し上げました。

一周忌法要のようす

午前中は一周忌法要が営まれましたが、年末大掃除を徹底した後の法要は流石に須弥壇始め堂内は澄み切っていて厳粛な雰囲気に包まれました。この時期は何をしていても年の終わりを感じてしまいます。時間の合間を見ながら干支色紙描きをしていますが、少しずつ猪図にも変化が現れ動きが出て来たようです。毎年繰り返される風物詩でも有る干支色紙描き、年末までまだまだ続きます。

どんどん変化しています 「猪図」

干支色紙描きを始めて20年以上が過ぎ、十二支図も2週目最後の干支「亥」を迎えています。来年は子年で元号も替わりますが、「子」は和尚の干支でも有ります。そういう意味合いでも、万感の思いを込めて干支12番目の「猪図」を描いているところです。友峰和尚より

第1938話

2018-12-08

今年一番の冷え込みとなり、時折あられ雪の交じる天候のなか午前中はお檀家の年忌法要に出掛けました。先日までの暖かい日和とは一変して手先が凍える程で、車に乗るにも降りるにももどかしい限りでした。思えば昨年の17日は突然の大雪となり、月例の木曜坐禅会終了後はブリザードのような横なぐりの暴風雪となったことを思い出しました。この時期は本当に油断出来ませんね。

昨年 12月17日の積雪の様子

じりじりと大晦日が近づいて来る感じですが、皆様にはお変わりなく元気にお過ごしでしょうか?昨年のブログを見ながら1か月の計画を立てているのですが、やはり12月は特別な月で、次々に新しい予定が入り息苦しさを感じるほどです。来年度の干支色紙描きも現在続行中です! 一人でも多くの方へ、日頃のご厚誼に感謝申し上げたいと願って描いています。

さて、大掃除明けの寺カフェは一年の名残を惜しむかのように観光客の旅を楽しむ会話が続いていました。まもなく寶勝寺山門前にも門松が登場します! 来年の5月より元号が替わるだけに、「平成」の締めくくりとして悔いのないように過ごして参りたいと念じています。友峰和尚より

第1937話

2018-12-07

年末大掃除!の一日となっています。金沢兼務寺院4ヶ寺のトップを切って昨日から寳勝寺よりスタートしていますが、寳勝寺はいつも徹底して掃除をしている為スムーズに進んでいます。今日は特にガラス拭きに専念しピカピカに磨いたものの、時折唸りをあげて吹きつける北陸特有の冷たい雨交じりの北風で一辺に汚れてしまいます。スタッフのお蔭で夕刻には順調に終了できました。

和尚は掃除の合間を見ながら干支色紙描きもしましたが、自坊からは再び志納所用色紙を要望されており寸暇を惜しんでの作業となっています。午前中には㈱豊蔵組の社長様並びに江川部長様が年末の挨拶に来られ、人生の余裕は笑顔にあると伝授しました! 相次いで木曜坐禅会会員の古田さんが挨拶に寄られましたがあっという間に戻られる始末。この時期は皆さま忙しいのです。

大掃除に年末のご挨拶!と、本当にこの一年が終わろうとしています。そこに副住職から年賀はがきの最終校正依頼があり益々実感が伴って来ました。身体は大休息を要求してくるのですが、現実は真逆の様相となっています。あっち拭く拭く(福福)ホイサッサ!こっち拭く拭く(福福)ホイサッサ!大掃除は福の神を運んでくれているようです!ピコ! 友峰和尚より

第1936話

2018-12-06

京都駅はすっかり年末の雰囲気で、大きなクリスマスツリーが賑わいに花を添えていました。今年は何度も京都を訪ねましたが、いつも学生時代を思い出し、加齢とともに郷愁さえ覚えるものです。妙心寺塔頭・雑華院 華隠窟老大師に年末のご挨拶を申し上げた後、学生時代にお世話になった東海庵にお参りしましたが、華隠窟老大師が手を振って見送って下さり、感謝の念でいっぱいになります。

JR京都駅にて クリスマスのイルミネーション

宝勝寺  年末大掃除が始まりました

一路金沢に戻りましたが、今日からは兼務寺院の大掃除! えっ!もう一年が過ぎるのかと驚きます。自坊では既に大掃除が始まっているとか。来年度より諸堂の本格的な全面修復工事が始る為、本堂の仏具や調度品なども一斉移転が求められ、整理整頓が大変です。

金沢兼務寺院では今後の方向性を探りながらの大掃除! 良き「知恵」は「掃除」の実践から生じることを幾度も経験してきました。掃除は自分の心をも掃除する近道なのかも知れません。さて刻刻と歳末が近づいて来ますが、皆様におかれましては呉々もご自愛くださいますようご祈念申し上げます。友峰和尚より

第1935話

2018-12-05

京都大本山妙心寺・宗務本所に来ています。今年最後の「僧侶育成審議会」出席のためですが、各寺院に於ける後継者育成が深刻な状況に有り特に少子高齢化が進む我が国にあって、悩ましい問題になっています。本格的僧侶育成機関の設立が急務となっており、毎回出席し論議を重ねていますが、寺院それぞれに立場が違うためなかなか難しいようです。昔の小僧制度が最も理想的とはいえ、寺を継ぐ御子息も減少傾向にあり、ますます無住寺院が増える気配の中での会議となっています。勿論一般在家者の出家も大歓迎ですから、和尚が提案している”魅力ある臨済宗僧侶専門学院”の新たな創設を願うばかりです。

ならば、いったい僧侶の魅力とは何処にあるか?ですが、言うまでもなく一回きりの人生ですから、己とはなんぞや? 心とはなんぞや? 黄泉の国とはなんぞや?と自分の心としっかり対峙するのも良いかと思います。「出家」と言うより「己事究明の道」と言ったほうが良いかも知れません。僧侶としての本分は真理を実践するところに有ると思います。一般在家者からのチャレンジを切に願うところです。明日からは金沢兼務寺院の年末大掃除が開始されます。さあさあお坊さんの修行基本は掃除です。はりきってやりましょう!友峰和尚より

第1934話

2018-12-04

生暖かい風が強く吹く一日となりました。気温は24℃! 天気予報では、一週間後には雪となるとか? とにかく異常な天気には違いありません。1日でも降雪が遅れるのは嬉しいことですが、このところの定まらない気候には不安がよぎるものです。今年の春は約2メートルにも及ぶ豪雪だっただけに、雪に対する備えは万全を期しています。

「吾道一以貫之」  平成己亥  大安渓仙 書

さて、自坊から依頼されている年賀状の干支図ですが、締め切りがじわじわと迫っています。焦れば焦るほど指先がこわばり、どうも思うように満足のいく猪の姿にならないのは「成り切り方」が足らないのかと、思わず四つん這いになって顔をしかめ両手で土を掻き出すようにイノシシを真似てみたものの、匙を投げる始末! エイ!と筆に水を浸し紙に垂らしてみたら、なんと!それらしい姿がにじみ出て来て思わず「これだ!」っと一気に描き上げてみました。

 

皆様!如何でしょうか? 来年のテーマは孔子 論語より「吾が道 一を以って之を貫く」です。最後に思い切って紙の真ん中にずぶりと穴を開けてやりましたぞ!おしまい。 友峰和尚より

第1933話

2018-12-03

韋駄天(いだてん)さんに成りきっての日々の法務遂行です。午前中には大安禅寺お檀家の古賀家年忌法要に伺いましたが、孫の三上祐輔君は現在金沢にて、世界的に有名な辻口博啓(つじぐちひろのぶ)氏の運営するパティシエ養成学校に通っており、来年にはパティシエとして本格的にデビューするそうです。彼の幼少時からの法縁で本日はお祖父様の年忌法要を営みました。御家族お揃いでのお参りに、故人もきっと喜んでおられる事と嬉しく思いました。

三上祐輔 君 です

璃緒奈ちゃん 和尚の座布団に座ってお参りしました

自坊に戻ったものの急用で金沢に戻る事となり、急遽身支度をして家内に駅まで送ってもらいましたが、出発前には群馬県高崎市・於菊稲荷神社「崇敬会」事務局長の細田様が、先般依頼されていた格天井に飾る達磨図を受け取りに来られ、しばしお話させて頂きました。群馬県にはまだ一度も訪れたことがない為、この御縁を期に訪問したいと楽しみにしています。

於菊稲荷神社「崇敬会」事務局長の細田様とともに

 

大安禅寺境内 もみじの落葉

金沢に向かう折、境内の紅葉が和尚を見送ってくれました。嗚呼!余りの見事さに感嘆の声を発しました! なんて美しいんだろう!紅葉のじゅうたんを踏みつけるのが申し訳なく思う程でした。大安禅寺の御詠歌詠道部御婦人方々が午前中に練習に来られていましたが、帰り際に御婦人皆様と交わす言葉の中にもその美しさの喜びが伝わって来るようでした。さあ!さあ!愚図愚図していては紅葉さんに申し訳ありません!しっかり頑張って参りましょう! 友峰和尚より

12/1 ふれあいパーク霊苑ジャズライブ のご報告

2018-12-02

「宝勝寺ふれあいパーク霊苑ジャズライブ」 住職の開会ご挨拶

12月1日(土)、師走の快晴のもと午後1時より「宝勝寺ふれあいパーク霊苑ジャズライブ」が開催され、約80名の皆様が御来寺くださいました。この度のジャズライブは、ふれあいパーク霊苑関係者の皆様を御招待し開催されたもので、まず最初に住職より御挨拶がありました。

御挨拶とともに楽しい御法話をされ、開会から笑顔満載です!

一般社団法人かがやき相続センター 理事 柏野真吾氏

住職ご挨拶ののち「終活ミニ講座」として、一般社団法人かがやき相続センター理事の柏野真吾様より、「争族(あらそうぞく)を無くして 笑顔かがやく相続を」と題し、お話しを頂きました。

「須藤雅彦カルテッド with 末元紀子」の皆様

その後、午後2時頃より「須藤雅彦カルテッド with 末元紀子」の皆様によるジャズライブが開催されました。「須藤雅彦カルテッド」は、須藤雅彦様(ギター)、須藤慶子様(ピアノ)、河合翔平様(ベース)、弦牧潔様(ドラム)の4名から成るバンドで、石川県内や関西方面で広く活躍されています。また末元紀子様は、岡山県美作市のご出身で、幼少より音楽に親しみ、2008年頃から本格的にジャズを学ばれたシンガーで、大阪や神戸を中心に活躍されています。

トークを交えながら、和気藹々と進むライブ

「Fly me to the moon」や「枯葉」、「ムーンリバー」「蘇州夜曲」など、有名なナンバーを披露され、ご参加の皆様方もしっとりと聴き入っておられました。

ギター 須藤雅彦氏、キーボード 須藤慶子様の素晴らしい演奏

ベース 河合翔平氏、ドラム 弦牧潔氏 ソロでの美しい演奏をご披露下さいました

末元紀子様 の 伸びやかに響き渡る歌声 参加者皆様が絶賛されていました

約1時間30分に渡るライブ終了後は「アンコール!!」に湧き、再び一曲”Bye Bye Blackbird”をご披露下さいました。「須藤雅彦カルテッド with 末元紀子」の皆様には、素晴らしい歌声そして演奏をご披露頂き誠にありがとうございました。

 

全行事終了後には㈱ココ・プランニングの中本隆久会長より、「ふれあいパーク」という言葉の由来や「これからの霊苑」についてのお話しとともに、ふれあいパーク霊苑にご縁を頂いた皆様への感謝の御挨拶がありました。

今回、霊苑関係者の皆様をご招待し初めて開催された「宝勝寺ふれあいパーク霊苑ジャズライブ」ですが、冬の青空と穏やかな気候のなか多くの皆様のご参加を賜り、無事に円成することが出来ました。ご来場下さいました皆様、また関係者の皆様に心より厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

 

 

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