11月, 2018年

第1930話

2018-11-30

何事もそうですが、最初から上手く描けるわけが有りません。悪戦苦闘しながら干支色紙を描いていますが、次第にそれらしくなってくる事を期待しながら頑張って描きましょう!

ジャズライブ 打ち合わせのようす

さて、明日午後1時より「宝勝寺ふれあいパーク霊苑ジャズライブ」が本堂で開催される為、本日はその準備に入りました。今回は霊苑にご縁を頂いた方々を招待する形で開催され、約80名のご参加となっています。また終活ミニ講座として「争族(あらそうぞく)をなくして笑顔かがやく相続を」と題して、柏野真吾氏がお話しされた後、「須藤雅彦カルテットwith末元紀子」の皆様によるジャズライブが行われます。

「笑顔になれる霊苑」をキャッチフレーズに、祖霊供養と共に多くの方々とのふれ合いを願っての企画でも有り、来年のお盆月には、ふれあいパーク霊苑内でのコンサートも開催したいと考えています。冠婚葬祭のすべてに於いて急速な変革の時期を迎えている現代社会、恐らくは少子高齢化社会の加速が大きな影響を与えているのだろうと思います。人生にとっての大切な節目でも有る「冠、婚、葬、祭」ついて、今いちどその重要性を感じ取って欲しいと願うばかりです。 愈々師走月に入りますが、大掃除をしながら心の掃除もして参りたいと思います。皆様、お元気にお過ごしください! 友峰和尚より

第1929話

2018-11-29

寳勝寺 中庭にて

穏やかな朝を迎えるとホッとするものです。この時期になると何処となく緊張するのは、きっと厳しい冬を迎えることへの緊張感なのだと思います。昨日フランス・パリより、来年4月20日より開催される「サンリス・アートサクレ展覧会」の作品出展招待状が届きました。今回で2度目となるフランスでの墨蹟禅画展ですが、今回は招待アーティストということで特別に展示場を設けてくれることになっています。

「サンリス・アートサクレ展覧会」の作品出展招待状

サン ピエール教会内(サンリス市)での展覧会ですが、世界各国のアーティストが出品する為、今までとは違った感じでの展覧会となりそうです。そろそろ作品制作に入らねばならないのですが、法務多忙の為なかなか思うように進まず、12月には集中して創作活動に取り組みたいものです。

 

さて「海晏河清」の本日は読経三昧の一日となり、午前午後ともふれあいパーク霊苑で開眼供養法要が営まれました。読経中には、冷たい風のなかに時折暖かい風も交じり、不思議な感覚を覚えたものでした。

これまでも何度も経験して来た感覚ですが、まるで故人の心模様が自然の営みの中に溶け込んで、和尚に話しかけて来るかのようでした。「風は息 虚空は心 陽(ひ)は眼(まなこ) 海山かけて 我が身なりけり」友峰和尚より

 

第1928話

2018-11-28

融雪用水の源 裏山の取水口にて

境内融雪装置の工事も無事終え、今度は坐禅修練道場「枯木堂」周辺の融雪装置点検の為、副住職と水道工事関係者とともに谷を登って取水口の点検に行きましたが、送水用のパイプが途中で断裂していたため早々に修復をお願いしました。本格的な降雪に対する準備が求められています。

 

そんな折、今年購入を決めた除雪機がタイミングよく本日納入され、副住職がさっそく試運転に臨みました。これまで使用していた除雪機は約30年前に導入したもので本当に良く活躍してきましたが、老朽化が進みこの度新調しました。やはりずいぶんと機能もアップしており、女性でも運転できるという優れ物となっています。

機能も操作方法も進化した 新しい除雪機

さて、午後からは宿題の「年賀状用干支・イノシシの図」を描き始めたものの、そう簡単に描けるものでは有りませんね。明日からは愈々毎年恒例となっている干支図描きが始まります! 師走を目前にしての創作活動、約500枚の挑戦です!頑張ってやりましょう! 友峰和尚より

第1927話

2018-11-27

大安禅寺 中庭にて

まるで春の陽気の一日となりました! 昨日に引き続き早朝より境内融雪装置の設置作業に入りましたが、この時期としては本当に暖かく外作業をするには随分と助かりました。歴史を有する重要建造物を、厳冬のしかも豪雪から守って行くのは至難の事です。これまでも多くの困難を乗り越え守って来た重要文化財を後世に引き継いでいく事は、住職としての大きな責務でも有ります。

山水を引く 融雪パイプをつなげているところ

実際に山水を通し 散水状況を確認

寸暇を惜しんでの作業ですが、これを怠ればもっともっと重労働が待ち受けている事は周知の如くです。仕事の合間には御来寺下さった方への応対も致しますが、こちらも大切で、年末も近づき日頃のご無沙汰を謝しながらの懇親の席となっています。

福邦銀行堀の宮支店 井土支店長と金森さんが 御挨拶に来て下さいました

 

渡辺社寺建築 の 渡辺社長とともに

 

引き続き、パイプ設置作業中

加工して長さを調節し、、

ジョイントで つなぎ合わせていきます

どうにもこうにも一つしかない身体! なにくそ!っと自分に言い聞かせながらの外作業ですが、身体を動かす喜びは「値千金」でやはり最近の運動不足を反省するばかりです。さて、どうやら作業も順調に進み「やれやれ」これで金沢に向かうことが出来そうです。「備えあれば患いなし」、まったくその通りです! 明日からは金沢兼務寺院の雪対策に入りましょう! 友峰和尚より

 

第1926話

2018-11-26

じりじりと師走月が近づいてきますが、毎年この時期に必ずやらねばならない事が一つあります。それは境内全域の融雪装置の整備で、これを怠ると必ずあとで後悔します。今年の春先には36年ぶりの大雪に見舞われた北陸地方! なんと約2メートルの積雪で生活道路は寸断され、卑山の諸堂にも大きな被害が出ました。和尚は金沢に滞在中で、兼務寺院の除雪に追われていた矢先に自坊からの緊急電話! 直ぐに帰省を試みたものの、頼みのJRも北陸自動車道も閉鎖状況が続き最早お手上げといった感じでした。

なにもかもが雪に埋もれた 初春の豪雪 / 2018年2月7日

大安禅寺 境内

除雪作業に明け暮れました

副住職の懸命の除雪でなんとか生活道路は回復したものの、肝心の融雪装置用頼みの谷水も大雪で干し上がり、なんともかんともこちらもお手上げ状態! 大雪には慣れているものの、現場を離れていては打つ手も有りません。今年こそ!今年こそ!万全を期して大雪に備えたいとの切なる思いで、今日は取水口を始め境内各所の融雪装置の設置作業をした次第です。日頃から「無事」を願うなら「先手必勝」だと和尚は思います。小気味よく吹き出る消雪水には、雪国ならではの安心感を覚えます。明日もまた作業が続きます。

和尚手作りの融雪パイプ 境内全体に巡らせ、散水の確認中

さて、大相撲九州場所で22歳の貴景勝が優勝しましたが、こんな「いい話」は最近お目にかかれませんでしたよ。元師匠の貴乃花親方との「師資相承」の瞬間でも有りました。貴乃花親方の真意が弟子を通して現れた結果だったと、和尚も本当に嬉しく感じた貴景勝の優勝でした。友峰和尚より

第1925話

2018-11-25

畑孝幸 県政報告会 にて

本日午前11時より「畑孝幸県議会議員・県政報告会」が福井市内で開催され、藤田総代と共に出席しました。「男は度胸!女は愛嬌!議員は選挙!」ということで、元号の替わる来年には福井県知事並びに県会議員選挙が有り、その準備が始まったようです。ちなみに和尚は「隠居!(いんきょ!)」と言いたいのですが、まだまだそういうわけにも行かないようです。

福井県議会議員 畑孝幸 氏

県政報告会でも御挨拶させて頂きましたが、今後は定年制が70歳まで延長されるとか? 70歳は古稀(こき)と言いますから、「こき使われて」人生おしまい!!とならないよう、県議会議員先生方にはしっかり退職後のフォローを願いたいものです。

 

大安禅寺 上田総代様の御宅にて 藤田総代様と

藤田総代 様 と 上田総代 様 です

帰寺途中には上田総代の御宅を訪ね、大安禅寺諸堂復興工事計画の進捗状況を報告させて頂きましたが、藤田総代も同席したため久しぶりの御対面でお話しも弾み、最後には共通のご趣味である蕎麦打ち談議に花が咲きました。帰り際には上田総代手作りの柚子を頂きました。またダリアも見事な開花を見せていました。寺に戻れば境内の萌ゆるような紅葉が見事でした!一日を通してみても、色々な方々が色々な思いを持って過ごされていることを実感するものです。

 

墨書談義中

お庭の樹から、もぎたての柚子を頂きました

ダリアの花

選挙の話、名士墨書の話、蕎麦打ちの話、孫の話等々、話題は尽きません! そして大相撲九州場所が千秋楽! 勝った!負けた!の世界ほど厳しい世界は有りませんね。やはり人生はそれぞれに、日々の色々な闘いからは逃れる事は出来ないように思う今日この頃です。友峰和尚より

第1924話

2018-11-24

大安禅寺 境内を囲む山々の紅葉

日本最南端 常夏の島石垣島での「臨済宗妙心寺派・宗務所長研修会」を終え金沢に戻った途端に気温が急激に下がり、今朝方の気温が5℃ですからとても身体が持ちません! また本日は大安禅寺での法務遂行の為、北陸自動車道で一路福井に戻りましたが、このところの冷え込みで高速道路脇の木々は見事な紅葉を見せ、わき見運転に注意しながらの走行となりました。勿論の事、大安禅寺の境内や山々は赤や黄色のまるで錦絵を見ているが如く美しく、思わず感嘆の声をあげてしまいました。

さて、滋賀北陸教区教化主事 無量寺様から来年度の教区花園会報「いもこぢ」の原稿と干支の図提出を求められており、近日には送付したいと現在頑張っているところです。一年を振り返ってみると、あまりの法務催事の多さに驚きます。原稿用紙2枚という制限の中での攻防です!

 

平成30年度発刊の「いもこぢ」

今年一番のニュースはやはり、卑山重要文化財諸堂修復工事がいよいよ来年度より12年間に渡って本格的に着手されるという事でしょうか。来る2020年東京オリンピック開催に引き続き2025年大阪国際博覧会決定を受け、我が国の高度成長にも大きな弾みとなり、12年後には諸堂復興工事が無事完了できることを心から願っています。友峰和尚より

第1923話

2018-11-23

11月最後の3連休を迎えています。今日は「勤労感謝の日」とともに先代実道和尚の30回忌祥月命日忌でもあり、追善法要を営みました。昨年は自坊・大安禅寺での法要でしたが、今年は法務遂行のため寳勝寺での報恩供養でした。元号「昭和」最期の年に遷化しましたが、あれからあっという間に30年が過ぎ、今では和尚も70歳を越え父親の歳に近づいてきました。本当に月日の過ぎゆく速さに驚くばかりです。

天気予報ではみぞれ模様になるとの事でしたが、北陸特有のどんよりとした曇り空に時折晴れ間の見えるなか、午前中には「ふれあいパーク霊苑」で開眼供養が行われました。1年の終わりを告げるかのように、苑内の薔薇樹や草木達も冬支度に入っています。寳勝寺庫裡玄関前には屋根雪除けの三角屋根が据え付けられ、寺カフェ利用の観光客の方々も不思議そうに眺めながらの入堂でした。大安禅寺からは毎年恒例の風物詩「門松」が立てられた写メールが届き、お正月を迎える準備が始まったようです。

大安禅寺 門松設置の風景 / 平成30年11月22日

地元メディアの取材を受ける 小森庭園の末政幸憲氏

今年も 素晴らしい門松が設置されました

和尚の「ちょっといい話」も1900話を超えてきました!元気でいればこその連載です。元号が替わる来年4月には当初の目標2000話に達しますが、「ちょっといい話」とは「無事なる日々」である事をつくづく思うものです。今日を無事に過ごせるのもこれ偏に両親の慈恩のお蔭と感謝する毎日です。友峰和尚より

第1922話

2018-11-22

宝勝寺にて ご供養を修行しました

西高東低の典型的な冬型の気圧配置となった北陸地方、昨日までの沖縄の26℃という暖かい気候から一変して今朝方の北陸の気温が5℃ですから、沖縄との20℃近い温度差には驚きます。北海道は雪模様という事と比較すれば、金沢はまだ暖かいほうなのかも知れません。一刻も早いスノータイヤへの交換が求められています。近年「ストレス」という言葉がよく使われますが、成る程!石垣島での宗務所長会を終え、何やらいつもと違って身も心もスッキリした感じがしました。きっと吾知らぬうちにストレスが蓄積していたのかも知れませんね。心地よい疲れはストレス解消の結果なのだと思います。

所長会に参加された全国からの住職との懇親の席は実に楽しいものでした。お互い、それぞれに自坊での寺院運営と布教活動に工夫と努力をされているのが懇親会を通じて伝わってきます。それは言葉ではなく、さりげない仕種や行為の中から伝わってきます。言い換えれば「参禅は須らく実践を要す」で、住職の思いは「以心伝心」という事でしょうか。さて、今日は亡き母の月命日忌! 心から感謝したいと思います。友峰和尚より

第1921話

2018-11-21

小松空港の上空より

午後2時40分、無事に石川県小松空港に着陸しました。行きはよいよい帰りは怖い~という歌が有りますが、なんと帰りの飛行機の速度は時速約1000キロだったとか。途中、眼下に島根県沿岸が見えたと思ったらあっという間に福井県若狭湾沿岸が見え始め、そのあまりの速さに2度びっくりしました。聴くところによると、8000メートル上空の偏西風に乗って飛行するので帰りは早くなるんだそうです。昨日は午後から2班に分かれて島内の観光に出掛け、夕刻よりはホテルで宗務所長意見交換会を行いましたが、難しい会議よりも懇親会の方がずっと胸襟を開いて忌憚のない意見が交わされるのはどの世界も同じように思います。普段、住職としてまた教区宗務所長としての務めをしっかりと遂行されている方々ばかりで、お互いの寺院運営の苦労は周知の事象です。

由布島にて 植物園見学

水牛に乗り 海の浅瀬を渡りました

夕刻 宗務所長意見交換会

 

さて、2日間に渡っての石垣島での意見交換会でしたが、実に有意義な時間を過ごすことが出来ました。石垣島・桃林寺ご夫妻には本当にお世話になりました。研修会の結論として、お二人の仲の良いお姿こそ我が宗門発展の範であり原点であると納得しました。参加下さいました各教区所長様には心より感謝申し上げます。本当にお疲れ様でした! 友峰和尚より

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