10月, 2017年

第1525話

2017-10-21

山門・本堂・玄関に 御寄進頂いた大幕を吊りました

鬼に金棒 坊主に数珠! 数珠をじゃりじゃりすり合わせれば叶わぬものは無い!と言いたいのですが、世の中そんな甘いものでは有りません。やはり日々の努力が実を結んでいくと思います。今日は大勢の僧侶方々の加担で一気に最終の準備を終えることが出来ました。全体打ち合わせに始まり午後からはリハーサルとなりましたが、若き青年僧達の活躍は本当に有り難いことでした。和尚などはもうスクラップ寸前!されど老骨に鞭打って頑張りました!

全体打ち合わせ

文房流晴心会野口社中の皆様による 御真前の供花の生け込み

 

霊苑のお地蔵様 お手製のお帽子とよだれかけを寄進頂き 新しくお着替え

 

天に祈り地に感謝しての数週間を過ごして来ました。明日は愈々落慶法要本番です。晴れでも雨でも準備は整いました。多くの皆様方のおかげさまです。寳勝寺修復工事に始まったこの6年間はきっと今後の仏法興隆に大きな実りをもたらす事を願いたいと思います。明日は全身全霊で法要に臨みたいと思います。友峰和尚より

第1524話

2017-10-20

落慶法要当日の天気予報は台風の影響で雨になるという事で、今日はその対策に追われました。何としても稚児行列は無事成就したいという気持ちから、稚児援護のテントなど対応しましたが、それにしても何という事かこの時期にして、しかも落慶法要に向けて台風がやって来るとは! しっかり雨対策をしなさいというお告げですから、素直に受けとめて万全を期したいと思います。

さてそんなわけで、愈々あと2日を残すのみとなり最後の設えに入りました。飛騨高山から安国寺様そして寺町から桂岩寺様が加担して下さり本堂のお供物飾りや大般若祈祷会の準備が一気に進みました。明日は滋賀、京都、福井から大勢の僧侶が応援に来て下さるため、さらに吟味がなされる事と思います。13時半からは落慶法要のスケジュールに添って実際にリハーサルが行われる予定です。今日も一日無事に過ごすことが出来たことを感謝したいと思います。家内も稚児行列御詠歌先達の為、本日午後には寳勝寺に入りました。いよいよ本番を待つのみです。無事是貴人(ぶじこれきにん)の心境で精進あるのみです。友峰和尚より

第1523話

2017-10-19

午前4時には目が覚め、居ても立っても居れない心境で本堂の設えに入りました。頭の中のイメージに沿って出来る範囲で取り掛かったものの移動するのは重い物ばかりで、ここで腰を痛めてしまってはいけないと朝を待って㈱ココ・プランニングの男性スタッフ川面さんと久保さんに応援を依頼しました。百数名に及ぶ御来賓椅子席を本堂に並び終えると、落慶法要が実感となって伝わって来たものです。その他、今日は来賓用リボンネーム書きもしましたが、本当に細かい仕事が次々に出てくるものです。明後日には多くの僧侶が加担に来てくれますが、それまでに出来るだけ設えしておきたいと頑張っています。

午前中には野町・少林寺にも行ってきました。金沢市内のホテルはどこも満室で、兼務住職先の少林寺にも法要関係者が宿泊する事になっています。台風21号の本土接近がニュースで取り上げられていますが、今晩からは集中して天照大神様に落慶法要当日のお天気のお願いを申し上げたいと念じています。和尚の大好きな歌に「晴れて好し 曇りても好し 富士の山 もとの姿は変わらざりけり」というのが有りますが、やはりなんとか晴れて欲しいと願っています。稚児行列の可愛い子供たちの姿が目に浮かびます。どうか良いお天気に成りますように!どうか良いお天気に成りますように! 友峰和尚より

第1522話

2017-10-18

 

全国宗務所長会議も午前中に無事終了し、一路金沢に向かいました。落慶法要まで遂にあと4日となりましたが、台風の本土接近で当日の天候が心配です。和尚は晴れ男を自賛して来ましたが、参列者それぞれの主張を総合してみると、五分五分と言ったところでしょうか? 雨でも晴れでも、準備は怠りなく整えておきましょう。備えあれば憂いなしです。落慶法要挙行の最大の意義は「報恩謝徳」に有りますが、地鎮祭に始まったこの度の本堂修復工事とふれあいパーク霊苑改葬工事も感謝の心なくして成就し得ないものです。振り返ってみれば沢山の方々の法縁によって無事円成となるわけですから、落慶法要後の祝賀会は本当に大切な宴だと思っています。これまでの長きに渡って和尚を支援して下さっている御来賓方々には感謝の言葉もない程です。今と言う 今こそ今が 大事なり 大事の今が 生涯の今だと自覚しながら、落慶法要への最後の準備に入りましょう。

さて、京都での三日間は大変気分転換になりました。落慶法要が間近に迫っている事など誰も知る由もありません。いつの時でも、関係者のみが緊張感の中に有るのかも知れません。その緊張感こそが自分の心を前進させるエネルギーで有る事を知るこの頃です。友峰和尚より

第1521話

2017-10-17

今日は京都大本山妙心寺宗務本所に全国宗務所長協議会に来ています。寳勝寺から刻々と状況連絡メールが入る中での所長会ですが、久しぶりに仲間と会える事に喜びを感じます。和尚ぐらいの年齢になるとお互いの情報交換が一番有り難く、特に会議後の会食などは胸襟を開いての充実した歓談の場となっています。寳勝寺では、落慶法要を目前にしてふれあいパーク霊苑の植栽が行われたそうですが、一年を通して花咲く霊苑がテーマとなっているだけに植栽は大切です。聞くところによれば中本会長と霊苑関係スタッフも加わっての植え込みだったそうで、本当に有り難く感じています。

 

ふれあいパーク霊苑 植栽作業のようす

 

落慶法要の22日は天気予報では小雨だそうですが、今から当日まで天晴れ(あっぱれ)祈願をして、何としても稚児行列が無事に円成できるよう全身全霊でご祈祷したいと念じています。今日の京都は流石に冷え込んでいて京都盆地特有の寒さを肌で感じるほどで、学生時代に妙心寺法堂で凍えながら坐禅をした時の事を思い出していました。さて寳勝寺落慶法要準備を気に掛けながらの所長会ですが、明日は早朝に全員で妙心寺開山堂に拝塔(はいとう)する為、心より感謝の真を捧げたいと念じています。「初心忘るるべからず」で、六年前、寳勝寺に初めて着任した時の事を思い出し、落慶法要の円成に向かって精進したいと思います。頑張りましょう!頑張りましょう!南無観世音菩薩 友峰和尚より

「寿 日々是好日」 渓仙 書

第1520話

2017-10-16

本日の生き生き法話 / 大安禅寺 本堂にて

12月上旬に匹敵する寒い一日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 気温の差が激しい昨今、風邪をひいておられる方が多く見受けられますので十分に気を付けて頂きたいと思います。和尚は自坊での法務に当たっていますが、今日も新命副住職が巡礼で留守の為、昨日に引き続き「生き生き法話」をしました。堂内が冷え込んでいたため、急きょ暖房器具を用いての法話となりました。それにしても最近の気温のアップダウンには驚きます。気温の格差が10℃以上あるのですから、高齢者の方々には大変厳しいかと思われます。兎に角健康管理には気を使って頂きたいものです。

地元の小学生に、坐禅指導をしました

法話後は、大本山妙心寺での全国宗務所長会議に出席のため一路京都に向かいましたが、何処も彼処も衆議院選挙一色で、どの党派の候補者も懸命に訴えていました。この寒さの中での演説は候補者のみならず聴衆者にも忍耐が求められているようです。和尚の掲げる理想的「党名」は「ありがとう」ですから、心から感謝できる候補者を選んで頂きたいものですね。さて、皆さん元気を出して頑張って参りましょう! 友峰和尚より

落慶法要の準備をしています

2017-10-15

寳勝寺落慶法要まであと一週間となりました。通常、日曜日は寺カフェのお客様で賑わっているところでありますが、今日は写真の如くカフェをお休みさせて頂き、静まりかえった中を大掃除と準備で東奔西走しています。

奥の御位牌壇を掃除中です

御内陣や堂内を磨き、御参列の皆様をお迎えする準備をしています! 

そして・・・

今年も 日中友好の朝顔 の 大きな種を収穫しています!

 

第1519話

2017-10-15

本日の「生き生き法話」にて

現在約七万坪の寺領を有する大安禅寺、創建当初は一里四方が寺領として越前藩主より安堵されたと言いますから、その維持の苦労を思います。自然に囲まれた境内には珍しい野鳥が生息し、また小動物も多く生息しています。近年は全国的にイノシシやサルなど野生動物の被害が深刻さを増していますが、境内を取り巻く渓谷一帯は「特別鳥獣保護区」となっているため、卑山でも昼夜を問わずうり坊を従えたイノシシ親子が自由に闊歩しています。今日は卑山家族動物霊堂で毎月の総供養祭が行われましたが、ここに眠る多くの家族動物御霊の安らかなことを感じ取る事が出来ます。

新命副住職が富山地方に団体を引率しての巡礼に出向いている為、午後からは和尚が「生き生き法話」をしました。大安禅寺での法話は本当に気持ちの良いものです。紅葉の始まった峰々の雑木が雲間から差し込む淡い光に冴え、初秋の風情を際立たせていました。「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」という良寛和尚の有名な辞世の一句が有りますが、実に「あるがまま」に、自然の有り様には限りない美しさを感じます。時折、選挙カーから流れ聞こえてくる候補者の甲高い声すら紅葉の谷間に吸い取られてしまいそうでした。静かに、しかもゆっくりと流れて行く時間の中に過ごすことが出来ました。そうそう、午前中には「幕末の歌人・橘曙覧(たちばなのあけみ)の史跡を巡る会」の地元団体様が来られ御挨拶いたしましたが、その、橘曙覧先生が大安禅寺で詠んだこの時季の歌、「入相(いりあい)の 鐘の音響く 杉むらの 下道ふかく かおる秋の香(か)」 昔は松茸山で超有名だった大安禅寺。和尚の子供の頃は、足の踏み場も無いほど松茸が生えていたことを思い出していました。友峰和尚より

第1518話

2017-10-14

昔、地元福井のテレビ番組に「いやはや何とも金曜日」というのが有りましたが、今日はまったくに「いやはや何とも土曜日」といった感じで、内孫の「七五三祝い」で急遽大安禅寺に戻りました。本来なら十一月が御祝い月なのですが、新命副住職の都合で前倒しのお祝いと成りました。落慶法要まで余り時間が無い中での移動となった為、早朝から精力的に寳勝寺の後片付けをし、来賓者を迎えるための部屋の設え準備に専念しました。この度、九月より野町・少林寺も兼務住職として赴任したため、落慶法要時には寺院関係者の駐車場として利用することとしました。少林寺は現在、前住職の奥様が留守番をして下さっていますが、大変ご高齢のため寳勝寺の落慶法要が終わり次第、寺院運営の計画を立てたいと思っています。

それにしましても孫達のはしゃぐ姿を見ていますと心が休まるものですね。七五三の衣装がよほど気に入ったのか、おどけてみせる変顔が愛らしく「孫は眼に入れても痛くない」とは実に上手く言ったものだと感心します。家族愛を意識する瞬間でも有ります。故郷に戻ると流石に疲れがどっと出て来ます。現在は金沢・寳勝寺が宗教活動の中心になっていますが、丸六年を経た今も緊張感を持って法務に当たっているだけに、普段の疲れも意識出来ないほど集中した状態なのかも知れません。自坊に戻る時は決まって自己を省みる大切な時間のようです。

さて、落慶法要の成就を願って更に吟味をしていきたいと念じていますが、昨日の地元新聞に新命玄峰副住職の布教活動が大きな写真と共に掲載されていました。父として師匠としてそんなに嬉しいことは有りません。「天知る 地知る 我知る」の格言をあらためて自覚する毎日です。友峰和尚より

 

第1517話

2017-10-13

成せば成る程!成さねば泣くほど!でしょうか? 今日は集中して頑張りました!「段取り八分」という言葉が有ったか無かったか忘れましたが、綿密な段取りが大切です。されど世の中は何が起こるか分かりませんから、段取りしていても予定通りに進むとは限っていません。何を頑張ったかと言いますと、祝賀会に引出物に考えていた和尚直筆の色紙です。今日は調子よく筆が走ったので全く予定通りに書き終えることが出来ました。勿論シュミレーション済みでしたが、今日のようにスムーズに進みますと実に爽快そのもので、「やったで~」と声を上げたくなる心境でした。いやはや昔から宿題ほど辛いものは有りませんが、ギリギリのところでクリア出来ました。明日は内孫の七五三お祝いという事で一旦自坊に戻りますが、気持ちよく戻れそうです。

さて衆議院総選挙の速報からは目が離せない状況に有ります。平成27年6月から満18歳以上の方も投票できますから、候補者の皆様には分かりやすい演説を願いたいものです。男は度胸! 女は愛嬌! 議員は選挙!和尚は隠居??いやいや大変です! 落慶法要まであと一週間余り、隠居もいいが今少し頑張って参りましょう! 友峰和尚より

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