4月, 2017年

第1325話

2017-04-04

「朝打三千 暮打八百(ちょうださんぜん ぼだはっぴゃく)」 この言葉を聞いて皆様はどのように感じますか? その意味は「朝には三千回、夕暮れには八百回、自分に鞭を打て!」 すなわち「自分を打って打って打ちまくれ!」ということです。別な言い方をすれば「鉄は熱いうちに打て」ということでしょうか? 昔の人はよく「若い時は二度無い、今やらねばいつ出来る」と若者に苦言を呈したものです。

今日は午後より「新入社員坐禅研修会」が行われています。今どきの新入社員方々にこのような言葉が通じるのか通じないのかは別として、明日の夕刻まで一泊二日の修練が続きます。和尚の青春時代は禅修行に明け暮れましたが、日々はまさに「朝打三千 暮打八百」そのもので、実に過酷なまでに厳しい修行の毎日を過ごしていました。その時の不屈の精神が今の自分を支えているように思います。

大安禅寺 本堂前庭

研修生を迎えるにあたって早朝より新命副住職とともに境内の掃き掃除をしましたが、ようするに研修の要は「掃除」に有ると思っています。これから新社会人として責任ある仕事を遂行していく為には、いちどすっかりと今までの自分を捨て切って頂きたいと願っています。いわゆるゼロベースからの新たな出発です。一にも二にも、徹底的に自己を粉砕して心機一転ピカピカの1年生として頑張って頂きたいものです。さて和尚は久しぶりの外掃除でしたが、心は晴れ晴れとして爽快な気分と成りました。エイ!この世の中は「掃除」が一番ですね。友峰和尚より

第1324話

2017-04-03

寳勝寺ふれあいパーク霊苑工事が順調に進んでいますが、本日は㈱ココ・プランニングの宮崎デザイナーと中部緑地㈱・中野氏と共に、園内植栽に使用する樹木や庭石を見に行きました。以前より寳勝寺境内に植えられていた花木も再び植え戻しをする為、その選定をしました。金沢市郊外のかなり奥深い山地に植木の仮置き場が有りましたが、移植されていたどの木も元気に育っていたので安心しました。

本堂前庭にあった 桜 の木

椿  むくげ 山椒など

不思議な話で、山に向かう途中にわかに雲が立ち込めて大粒の雨が降ってきましたが、現地に到着すると同時に雨も上がり「神ってる」感じでした。寺に戻る途中、庭材専門店に立ち寄り敷石や樹木も新たに注文しましたが、ここに来てより細やかな霊苑内の造形が始まったようです。和尚としても色々な想いが有りますが、これまで寳勝寺に植えられていた木々が再び戻されるのは有り難く嬉しい事です。

景石の選定

庭材専門店にて

垣根となる竹や庭木の選定

ふれあいパーク霊苑にも新しい木々が植栽されていますが、緑が増えるにつれより立体感を増していきます。和風庭園を意識しての霊苑工事が着実に進められており、一日も早い完成が待たれるところです。本当に青葉若葉が美しい好事節! 今日はお山を訪ねて春の匂いを満喫した一日となりました。友峰和尚より

第1323話

2017-04-02

とさみづき

桜の開花が待ち遠しいのですが、兼六園は桜お目当ての観光客で今大変な賑わいを見せているそうです。前情報では今年は4日頃が満開になるという予想だったので、旅行客にとってはガッカリといったところでしょうか。それと言うのもここに来て気温が上がらず毎日寒い日が続いている事が影響しているものと思われます。今年は全国的に「桜前線に異常あり」との報告がなされており、やはり今言われている異常気象の影響なのでしょうか? 日曜日の寳勝寺・寺カフェは好天気に恵まれながらも冷たい風が吹き抜ける気候のためか温かい飲み物を求めるお客様が多く見かけられました。「花冷え」という言葉が有るように、まだまだ春本番には時間がかかりそうですね。

バニラアイス と 珈琲ゼリー の パフェ 金粉入りです

さて昨日はエイプリルフールでしたが、和尚のブログ、読んで頂けましたか? 今日はワープしてあっという間に帰国出来ました。近未来には瞬間移動できる乗り物がきっと発明されるに違い有りません。でも、そのような時代が来たら旅行など何の面白味も無くなる事と思いますよ。なぜなら時間をかけて目的地に向かうからこそ旅の値打ちがあると思うからです。時代が便利になればなるほど、人間として生きている実感が失われていくように和尚は思うのですが、皆様はどうお考えでしょうか? 「旅ゆけば駿河の国に茶の香り・・ベンベン!!」って昔の旅はいいですね!ピコ! 友峰和尚より

第1322話

2017-04-01

今日はドイツ・ハンブルグに仕事で来ています。皆様、お元気にお過ごしでしょうか?  今日から4月、卯月に入りました。卯月とは卯の花の咲く月を意味するのだそうですから、とっても春の匂いを感じる月の名前でも有ります。また4月1日はエイプリルフール、少々の嘘も許されるとか。しかしいつも嘘ばかりついている人にとっては、今日ばかりはどうにもならない日となりそうです。そもそもエイプリルフールの意味は何なのかと調べてみれば、1564年、フランスの国王シャルル9世によって1月1日を新年とするグレゴリー暦に替えた際、これまでは4月1日を新年としていた、国民の慣習が戻らず、その事に反発して4月1日に馬鹿騒ぎをするようになったと有ります。そのような事が延々と受け継がれて来たとは驚きを感じますが、人間、人生のどこかで思い切ってとんでもない嘘をついてみたいのも本音なのかも知れませんね。

ところで皆さん! 本日どんな嘘をついてみましたか? このところのニュースは何が本当なのかはっきりしないものばかりなので、今日など嘘をついてみても誰も相手にしてくれないかも? 「正直者は馬鹿を見る」なんて諺がありますが、決してそのような事は有りませんぞ。正直で馬鹿を見たのならまだまだ本物の正直者じゃないのかも。要するに大馬鹿野郎に成り切っていれば心配なしです。また「馬鹿は死ななきゃ治らない」なんて言葉も有りますし、「馬鹿は風邪をひかない」っても言いますから、見方によっては風流な言葉です。大馬鹿人間に成り切っていれば「嘘」も通じないと思います。でも今日ぐらいは「エッ!ウッソ~」って、本気で騙されてみたいものです。誰かさん!和尚を騙してくださいませんか? お待ちしていますよ! ドイツ・ハンブルグにて 和尚より皆様へ

Newer Entries »

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870