8月, 2016年

第1109話

2016-08-31

ここ三日間は初秋を感じさせる様な涼しい日和でしたが、台風一過!一変して今日は再び真夏日となりました。今後も残暑厳しい日々になるとの予報ですので、熱中症には十分に気をつけて頂きたいと思います。明日から9月「長月」を迎えますが、流石に金沢市内は夏休みを終えてランドセルを背負った子供達の姿が目立ちました。午前中は来客者対応となりましたが、いつもお世話になっているグリーン産商㈱の営業の方が来られ、卑山のお守りの新しいデザインなどについて検討されました。

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金沢市内の各観光名所にはおしゃれな名産品の小物が多く見受けられ、最近は若い女性の皆さんの買い物意欲も続いているようで、卑山のお守りもそういった女性を対象にした「縁結びお守り」に工夫を凝らし、可愛いくて小さめのものをお願いしました。今回新しくお願いしたお守りは、卑山・寺カフェのシンボルマークでも有る「ウサギ」をデザインした物や、無病息災を表す五色の房をデザインしたものとなりました。本格的な秋の観光シーズンをひかえ、観光客のニーズに合わせながら志納所の工夫もしていきたいと思っています。金沢においでの際は是非、寶勝寺・寺カフェにお立ち寄り頂き、色々な御利益いっぱいのお守りや志納所も楽しんで頂きたいと思っています。友峰和尚より

第1108話

2016-08-30

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明日の午後7時、MRO北陸放送「絶好調W」の番組の中で「寶勝寺・寺カフェ」が紹介されることになっていますので、時間のある方は是非6チャンネルを見て下されば幸いです。これだけ少子化が進む社会となれば当然の事乍ら未来への不安は高まるばかりで、今後ますます心やすらぐ場所が近場に求められていくと思います。しかしながら現実的には、寺院の門は固く閉ざされ、お寺を自由に出入りする状態には無いのが現状のようにも思われます。全国それぞれの寺院には色々な事情が有るだけに、すべてを開放する事は難しいのですが、寺院内の大きな空間をいかに身近な形で活用出来るかが課題となっています。そういった中で、明日の番組は「金沢市内の寺院活性化」に取り組んでいる色々な催しを紹介する内容だそうです。

fesMG_0700大安禅寺 「THE FES ザ・フェス」 9月11日(日)開催!

自坊の大安禅寺でも、新命副住職が若き視点で色々な角度から寺院活性化と有効利用の為の模索を続けているようです。仏教の素晴らしい根本理念やその実践に触れて頂くためには、まずはやはり寺院に集まって頂かねば何も始まりません。心の安心は「いちど立ち止まる」ことに有りますから、お寺の広々としたカフェでゆっくり時を過ごすのも一つの方法なのかも知れませんね。初秋を感じさせる山中の禅寺に有ってしばし、人生を哲学してみるのもなかなか風流なものでした。まもなく「長月」秋の夜長! 大いに人生を論じたいものですね。友峰和尚より

第1107話

2016-08-29

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笠原白翁

大安禅寺の裏山中腹に、福井藩幕末の藩医・笠原白翁(かさはらはくおう)の墳墓が有ります。白翁は日本で種痘を創始した功労者で、歌人・橘曙覽(たちばなのあけみ)とも親交のあった方です。本日は、その末裔の御家族が笠原家先祖墳墓のお参りに来られました。また卑山には橘曙覽の奥墓(おくつき)もあります。うっそうとした杉木立の中にお墓が有りますが、今なお御二人の恩徳を偲び多くの方々が参詣に訪れています。

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笠原家御法要 / 大安禅寺にて

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曙覧が生前に白翁に送った歌「雲のいる 松の下道 ふみ分けて 君も来て訪ね 我がおくつきを」が残されています。この歌は大安禅寺で詠まれた歌ですが、現在も御二人が会話を交わしているようにさえ思われる趣のある場所に墳墓が有ります。越前の高僧・泰澄大師が卑山の前身で有る「田谷寺(でんこくじ)」を約千二百年前に創建したと伝えられていますが、卑山の渓谷一帯にはその当時の四十八坊(修行祈祷場)の面影を見る事が出来ます。

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さて8月もあと2日となりました。夕暮れには鈴虫が啼き始めています。このところの涼しさが心地よく身体を癒してくれています。暑いの寒いのと、日々、心も翻弄されていくようです。友峰和尚より

 

第1106話

2016-08-28

連日の猛暑がウソのように、今朝方は初秋の到来を十分に感じさせてくれる涼しくて爽やかな気候となりました。本日は地元県議会議員・畑孝幸氏の県議会副議長就任祝賀会に出席しました。和尚は連合後援会会長をしているため、今回の「お祝い会」を発起人代表として開催しましたが、本当に多くの方々に御出席を頂き心から感謝の意を申し上げた次第です。

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大安禅寺の地元から議員が出るということは申すまでもなく地域の発展に大いに貢献されるわけですが、県議会議員ともなりますとその県政手腕が福井県全体にまで影響を及ぼす為、後援会としても議員へのより一層の応援が求められています。何事もそうでありますが、今回も多くの支援者方々とのコミュニケーションが重要と考え「県議会副議長就任祝賀会」を開催させて頂きました。和気藹藹のなか無事に円成することが出来、大変嬉しく思っています。昨日は宗教の世界、本日は政治の世界でした。日々、会合の内容も変わって行きますが、周りの方々に幸せな毎日を過ごして頂きたいとの思いは同じです。さて、まもなく9月「長月」を迎えようとしています。少しずつ日の暮れが早くなっているようですが、秋の夜長を十分に楽しみながら、心身共々鋭気を養っていきたいと願っています。友峰和尚より

第1105話

2016-08-27

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滋賀北陸教区・住職研修会  /  福井県小浜市にて

滋賀北陸教区・住職研修会が福井県小浜市「四季彩の宿 花椿」を会場に午後一時より開催されました。研修内容は、住職学必須の「漢詩」や則竹清節師の「妙心寺史講義」など色々で、二日間に渡って開催されます。各寺院の世代交代が進み若き青年僧も多く参加されて、活気に満ちた様相になって来ています。

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近年、全国の寺院に於いて寺離れや墓じまいが進み、先日メディアでも取り上げられた「アマゾンのお坊さん便」など、悩ましい問題が次々と生じています。その反面、寺ガール・仏ガール・歴女などと称して仏教に関心を寄せる現代女性が増加している事も話題を呼んでおり、住職研修会は僧侶間での色々な情報交換の大切な場ともなっています。どのような組織に於いても、時代の移り変わりのなかで如何にその時代に有った解決策が見いだされるかが共通の問題点のようです。

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さて、久しぶりに雨模様の一日となりました。今年の夏は記録的な猛暑となっただけにホッと一息ついています。八月も残り少なくなってきましたが、本当に光陰矢の如しで、一日一日を大切に過ごして参りたいと心から願う毎日です。友峰和尚より

第1104話

2016-08-26

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昨晩の午後6時半より開催された卑山木曜坐禅会には6名の居士(男性の参禅者)が参加されました。明治時代から昭和初期にかけては多くの方が坐禅をされていたそうで、当時の看板が今も残されています。禅寺に有っては教理の根本は坐禅が中心ですから、「坐禅無くして禅寺に有らず」と言っても過言ではありません。

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今年の4月から開始した寶勝寺木曜坐禅会、今後も続けて行きたいと念じています。昨晩は久しぶりに森川さんが参加されましたが、遅くまでの会社の仕事を終えてからの参加ですからその意気込みに敬意を表したものでした。「継続は力なり、力は慈愛なり、慈愛は勇気なり」です。何事も続けていく事が肝要かと思います。坐禅会レギュラーの中には富山県から参加されている方もおられます。「今と言う 今こそ今が 大事なり 大事の今が 生涯の今」の故事の如く、今を力いっぱい生きていきたいものです。

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さて、今日から寺カフェを再開しました。残り少なくなった夏休みを惜しむかのように金沢を訪れた観光客の方々がしばしの休息をカフェでゆっくりと楽しんでいる様子が印象的な一日でした。夕刻には地元テレビ局の取材を受けましたが、今日の収録は8月31日(水)の夜7時、MRO北陸放送「絶好調 W(ダブル)」の番組の中で放送されるそうです。

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取材のようす

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いつものリズムとは随分と違った、ゆったりした時間が流れた寶勝寺・寺カフェでした。友峰和尚より

第1103話

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北島康介さんでは有りませんが「なんもいえね~」強烈な猛暑日の一日となりました。朝顔の水やりの為に外に出たとたん熱風にさらされたものです。恐らく今年一番の気温を記録したのではないかと思います。熱帯低気圧(台風)の影響をもろに受けているのかも知れませんが、やはり異常気象が今後も心配されます。

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今日も工事が進んでいます

昨日に引き続き今日も休息日としましたが、今晩は6時半から坐禅会が予定されている為、本堂と庫裡の掃除をしました。禅寺の面目は坐禅に有り!で「心頭滅却すれば火もまた涼し」とまでは行きませんが、思い切って静かに瞑想してみると意外と暑さも気にならなくなるものです。思えば修行時代には額に汗をしながら坐禅三昧の日々を過ごしていたものです。クーラーも無ければ扇風機も無し、道場ではひたすら「忍の一字」でした。なるほど世の中の生活が快適になればなるほど「辛抱」という言葉からは遠ざかって行くようです。「忍の一字は一生安寧の護符なり」とは誰が言ったか知らねども、いつの時代にも適合する言葉のようです。それにしても今日の暑さにはほとほと参ってしまいました。忍ぶにも限界が有るようですね。「なんもいえね~」

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さて日頃よりご法縁を頂いている皆様! 一度坐禅にトライしてみませんか? 愚図愚図していると、人生あっという間に終わってしまいますぞ。慈愛に満ち溢れたもう一人の自分に出会いたいと思いませんか? 今こそ坐禅に来たれ!! 友峰和尚より

日中友好の朝顔、見頃が続いています。

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DSC09710 (1024x768)いよいよ満開となりました日中友好の朝顔です。お盆を過ぎ涼しくなってきたためか、連日大きな花を咲かせ夕方まで元気に咲いています。

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丸い鉢に植えた朝顔も、花を咲かせ始めました。山門の前や式台玄関など、あちこちに飾り、寺を訪れる皆様にもとても喜ばれています。七月下旬に植えたものはまだ咲き始めです。九月の中頃まで咲き続ける事と思います。

DSC09716 (768x1024)大きく咲いても小さく咲いてもとても可愛らしく、葉の形も魅力的で毎日楽しみに観賞しています。お近くへお越しの折には、ぜひお立ち寄りください。

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写真から飛び出してくるような、鮮明な紫紅色です!

霊苑工事の準備が進んでいます

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お盆休みも終了し、再び工事が進んでいます。車両用通路として整備された土地では現在、両隣家の壁の修繕が始まっています。

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DSC09732 (1024x768)霊苑内では、樹木の伐採や移植が始まりました。

まもなく始まる御骨上げに向けての準備が進んでいます。

 

第1102話

2016-08-24

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調理台製氷機の床下配管工事中

庫裡(台所)に調理台を設置するため寺カフェはお休みして休息日にしましたが、午前中に情報誌の取材を受けました。昨日はテレビ局と取材打ち合わせをし、今日は情報誌の取材と、最近は色々な活動面で寳勝寺を報道して下さり感謝しています。

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情報誌掲載の取材のようす

今日の取材は北信越5県のお散歩情報誌「RuraL」に寳勝寺を紹介して下さるという事でしたが、本当に嬉しく思いました。和尚の寺活コンセプトは寺離れや、墓じまい、直葬、寺院の後継者不足等の諸問題に対応していく為の寺院復興プロジェクトでも有ります。もっともっと多くの善男善女が寺院を気軽に訪れ、心のやすらぎの場所として活用して頂きたい為の試みでも有ります。それを皆さんに理解して頂くためにも、マスメディアや情報誌による広報は本当に助かります。未来の寺院活動の方向性を模索しながらの試みが続きます。

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調理台の搬入

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設置完了しました

庫裡の調理台設置も寺カフェ利用のお客様のニーズに応えんが為の工事ですが、台所も動きやすくする為のスリム化が求められているようです。それにしても和尚にとって久しぶりの休息日なれど、お寺の中は一日じゅう工事の音が響き渡っていました。「安眠は必ずしも山水を用いず 心頭滅却すれば騒音もまた安し」どこかで聞いたかな? 友峰和尚より

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