2月, 2016年

第897話

2016-02-01

小雪の舞い散る寒い寒い朝を迎えましたが、雪が降る朝は流石に寝床の中にいても肌に冷たさが伝わって来るものです。暦の上ではまもなく立春を迎えますから、大雪の心配もなくなり何となくホッとしています。大安禅寺では2月3日の夜に行われる「節分会」の準備に追われているとか、一年の干支も立春を迎えて替わりますから、今はまだ年末ということになります。実に昔の人々は、日々のより良き生活の仕方について暦を中心に深く考え、知恵を絞って過ごして来ました。現代社会のようなスピードと効率を追い求める生活になると、一日一日の大切さが疎かになってしまう危険性が有ります。所謂心の整理がつかないまま、惰性の如く日々を過ごしてしまうという感覚です。

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古来からの祭事は、一年365日を人間の一生と心得て、十二ヶ月間をどのような心構えで過ごしていけば良いかを暦に添って教えてくれています。新年の「お正月」は「心を正す」という意味。一月は「睦月」で「仲睦まじく」の意味。節分は春夏秋冬の四節期をいい、特に2月3日は立春を迎える前日ということで「鬼やらい」として厄年を迎える方々の「厄払い祈祷祭」が古来より行われて来ました。このように、大晦日に始まり除夜の鐘-新年参賀-左義長祭り-大般若祈祷祭-節分会というふうに気分を一新させながら、新たな人生を歩む為の心の準備がなされていきます。禅語に「日々新たなり」と有りますように、「一期一会」の理(ことわり)を自覚する事の大事さを教えています。

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さて、かかる意味からも、今年は寶勝寺でも坐禅会を是非発足させたいと思い、卑山檀信徒で花園会長の北條直敬様と坐禅会立ち上げの相談をさせて頂きました。4月頃から開始したいと思っていますので、皆様是非ご参加ください。日時などはホームページでお知らせしたいと思っています。「坐禅に来たれ!!」友峰和尚より

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