4月, 2015年
妙心寺専門道場の雲水様が御来山くださいました。
花冷えの春風に仏旗たなびく本日は、午前11時、京都・大本山妙心寺専門道場で厳しい修行をされている三名の雲水様が、托鉢にあわせて寳勝寺へ御来山下さいました。
式台玄関にて
雲水様はとても静かで、機敏な所作で行動されています。
御到着後、本堂にてお経をあげられているところです。
お経の大きな御声が堂内に響いています。
寳勝寺にて御参りをされた後、少林寺様(金沢市野町)へ向かわれました。
今日も観光客で賑わう寺町
御参りの後、寳勝寺にてしばし休息され、お迎えに来られた御寺院様とともに再び托鉢に出発されました。短いご滞在でしたが大変緊張してお迎え致し、とても清々しいひとときを与えて頂きました。御来山を賜り、厚く御礼を申し上げます。
外国からのお客さまと。
4月に入り、昨年も思ったことですが、外国からのお客様がとても多くなっています。今日は、ドイツから国際交流に来られているという団体の皆様が「寺カフェ」をご利用下さいました。
コーヒー、加賀棒茶、和菓子などなど…。さっそくに宝勝寺の英語パンフレットをご覧いただいていたところ、住職とお話ししたいとの御希望があり、住職も同席されることとなりました。仏教のことや、達磨大師や観音様のアクセサリーのことなど、あらゆる話題が飛び交っています。
フランクフルトにお住まいという日本人の方が、通訳されています。
日本文化や歴史、書に触れ、「素晴らしい!」「来てよかった!」を喜んで下さる皆様。このあとも日本の主要都市を巡られるそうです。そして午後には…。
ノルウェーから旅行に来られているという、クリスティン様ご夫妻が寺カフェにお立ち寄り下さり、御縁あって住職とお話しされることとなりました。
というのも、奥様が干支色紙をお求め下さり、「羊」の干支について説明されているうちにすっかり意気投合されていました。ご夫妻はこの後、京都へ行かれ、高山、箱根の温泉を巡り、再び東京からノルウェーへと帰国されるそうです。よいご旅行になりますように、祈念申し上げます。
松浦建設㈱の東野さまが、ご家族と一緒に御来山下さいました!
第596話
寺カフェ、温か~くなっています!
急用の法務のため昨日は寶勝寺に入りましたが、境内は一段と緑を濃くしており、レンギョウをはじめ木瓜や山吹など春を彩る可憐なお花が咲いていて、なんとも「あったか~い」雰囲気でいっぱいでした。寺カフェを訪れるお客様も多くおられ寺内は賑わいを見せていましたし、ときおり選挙カーから呼び掛ける候補者のお願いコールの声さえも何処となしか楽しそうにさえ聞こえて来るような長閑な寺町風景でした。
玄峰副住職はいま、京都・大本山妙心寺にて「高等布教師春季研修」に二週間という長丁場で参加しているわけですが、和尚はその間の留守寺を守りつつの寶勝寺の法務遂行、また、某県会議員選挙・後援会連合会会長の職務も兼ねながら現在頑張っているところですが、あまりにも仕事内容が異なる為、妙な緊張感が続いています。「三日見ぬ間の桜」じゃありませんが、桜の花をゆっくりと見物する間もないほどのハードなスケジュールに、自分でも驚いています。
あさって4月8日は御釈迦様の御誕生日ということで、山門前に五色の吹き流しを掲げました。所謂「仏旗」でもありますね。明日は京都妙心寺専門道場の雲水さんが托鉢に卑山・寳勝寺へ来られるそうですから、丁寧なお出迎えをしなければなりません。和尚も最近は、修行時代を懐かしく思い出す今日この頃です。さて、今日の寶勝寺カフェはドイツ、ノルウェーと外国人観光客デーでした。和尚も皆様と楽しく交流を図った一日となりました。友峰和尚より
第595話
満開の桜の花も今日はあいにくの雨風にさらされて花吹雪となって散って行きますが、それはそれでまた風情があります。「散る桜 残る桜も 散る桜」という歌はいかにも無常観溢れる言葉なれど、その無常観こそがまた次の開花への希望を持たせてくれますから、古来より「さくら」は常に人々の心を引き寄せて止まないという事なのでしょうね。そんな桜の舞い散る姿を横目にしながらの供養日となりました。午前中に御先祖と家族動物の霊供養が行われましたが、読経が終わるころには雨も上がり、大安禅寺を取り巻くソメイヨシノの桜並木も供養に参加しているが如く散華(さんげ)を繰り返しているようでした。
四月八日は御釈迦様の御誕生日。仏教徒にとっては大切なお祝い日です。「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)とはあまりにも有名な、御誕生後に間もなく発した言葉ですが、和尚も常に原点回帰の日々を過ごして参りたいと思います。さてこれからは次々と色々な花を咲かせていく時節、大いに心の花も咲かせて参りましょうね。友峰和尚より
第594話
アトリエにて、色紙書き / 大安禅寺
暖かい陽気となった本日は、終日スケジュールが目白押しでした。早朝の菖蒲園整備に始まり、志納所に出すための色紙書き、そして県会議員選挙事務所での御挨拶、そのあとは浜町「香櫨園」での文房流晴心会野口翠智社中皆様の「ニューヨーク禅画墨蹟展・文房流茶華道展回顧写真パネル展」に行きました。足羽川沿いの千本桜も超満開で大勢の市民がお花見に来られており、「香櫨園」でも玄関に、桜花の生け鉢をはじめ野口社中皆様の見事な生け花が活けられていました。香櫨園様の伝統的建造物と相まって、素晴らしい雰囲気を醸し出しています。
足羽川の千本桜 / 福井市
香櫨園様にて
野口美智子先生をはじめ、社中の皆様
ニューヨークでの墨蹟展・茶華道展を振り返ってのパネル展示 見事に活けられた花々 ニューヨークの思い出の品々 香櫨園の御女将、中出さまと 和尚の墨書「遊戯三昧」とともに
今年は花見は出来ないかと思いましたが、素敵なご縁を頂き「和尚感激!!」の一日でした。選挙事務所では久しぶりに衆議院議員・自由民主党政調会長、稲田朋美先生とお会いすることが出来ましたし、お寺では藤田責任役員総代、中村修二社長、斎藤公一表具師、そして香櫨園では野口先生始め多くの社中の皆様とも久しぶりにお会いすることが出来ました。どうやら人とのご縁に融合した一日だったようです。
大安禅寺にて、藤田通麿総代様、中村修二社長様、斉藤公一表具師様と
昨日までの坐禅研修会の緊張感とは真逆の、ゆったりとした時の流れの中に心身を置きました。それにしても毎年思いますが、満開の桜並木を歩くのは、本当に心が和みますね。文句なしです。桜見物の人々の笑顔を見ていますと、尚更のこと嬉しい気分になるものです。「桜花春風に舞う」大いに堪能したいものですね。友峰和尚より
風の強い本日。
風の強い本日です。金沢ではいよいよ桜が咲き始めましたが、この強風と雨で花も耐えている様子。寳勝寺でもたくさんの春の花が咲き始めました。縦に横にと風に揺れている山吹の枝を摘まんで、写真を撮っています。
強い強い風で、となりのビル群から何か飛んでくるのでは!?と案じ境内の見廻りをしていたところ、なんと、山門の「寺カフェ」看板に付帯させていた「”軽食あります”」の発泡スチロール看板が吹き飛んで無くなっていました。あわてて四方を探しましたが、見当たらず…。風向きに従って、蛤坂の交差点まで出てみましたが、陰も形も無くなってしまいました…。
ユキヤナギが満開です。
どこかのお寺の庭先か、ベランダに引っ掛ってしまったかも知れません。本当に恥ずかしく、申し訳ないことです…。明日もう一度、ご近所を探してみたいと思います。
野菖蒲の緑
第593話
朝課のようす
新入社員坐禅研修も二日目。午前4時半の起床で、5時過ぎから行われる朝のお勤め(朝課)は実に気持ちの良いものです。朝方は気温もぐんと上がり暖かい風が吹き込む本堂で、研修生と共に読むお経はまた格別なものが有ります。読経後の坐禅、そして、鶯の声が響き渡る中での瞑想もまた「洗心」の一語に尽きますね。
華蔵寺副住職による、早朝の坐禅 / 枯木堂にて
斎坐(昼食)で「食事五観の偈」を唱和しているようす
新入社員の皆さんに向けての法話
新入社員の皆さんにとっては全てが初体験だと思いますが、一所懸命に精進している姿はなんとも初々しく頼もしく思ったものです。毎年繰り返される研修会では有りますが、和尚もまた新入りで入門した時の心境に戻れることを嬉しく思います。皆様も是非いちど、大安禅寺で坐禅研修に参加してみませんか? 結構、世界観が変わりますよ! そういえば「自分が変われば世界が変わる」なんて言葉を見たことが有ります。
この季節はまた人事異動の時期のため多くの方がご挨拶に来てくださいます。今日も地元の学校の新任先生や銀行支店長様のご挨拶を受けました。四月はやはり新しい風が吹く季節のようです。
今、福井市浜町「香櫨園」にて、昨年ニューヨークで開催された「禅文化墨蹟展・文房流華展回顧写真パネル展」が桜まつりに合わせて開かれています。和尚も一度お訪ねしたいと思っています。前に進むもよし。過去を振り返るもよし、自分を見つめるもよし。四月は心の季節と心得て、大いに「遊戯三昧」と行きたいものですね。友峰和尚より
第592話
髙橋友峰和尚の「楽く楽く法話」、スタートです!
このたび、宝勝寺兼務住職・髙橋友峰和尚が、当寺にて法話をスタートすることと
なりました。永年ご好評いただいた大安禅寺での「大安和尚の生き生き法話」終了後、
約5年の充電期間を経て、満を持してスタートする法話は「髙橋友峰和尚の楽く楽く
法話(らくらくほうわ)」と題し、ご来寺下さった皆様の心に残る、楽しいお話しを
お聞きいただけることと存じます。聴いて笑って、心の底からリラックスしてください!
希望が湧いた!元気になった!と評判の法話です。
|
【法話について】 ※完全予約制です
開始時刻:午前10時より(ご希望の時刻がありましたらお気軽にお問合せください。)
所要時間:約40~60分
最少催行人数: 20名様以上(個人でご希望の方も、どうぞお気軽にお問合せください。)
|
【法話写真のご紹介】 ■公民館の研修会で・・・ ■心がほっとして、思わず「あははっ」と笑い声!
■会社のご旅行で。この日は全員、椅子席にて。 ■参加者の皆様との楽しい掛け合い! ■金沢市寺町・宝勝寺にて、元気の御利益!お受け取りください!
第591話
和尚には孫が四人いますが、すべて女の子です。春休みということで大阪に住む外孫を預かっていますが、これはもう言うまでも無く、可愛くて可愛くてついつい甘やかしてしまいますが、本当にどうしようもない事です。法務から離れて、今日は妻の助けを得て孫サービスに外出しましたが、和尚は4時間ほどでダウンしてしまいました。孫を持つ者なら誰もが経験する気配り疲れ!ですね。我が子の子育ての時にはそれほど子供に気を使った覚えもありませんが、孫となると極めて気を張るものです。仏法の世界はあるがままですから、「いい爺ちゃん」をそのままに、あるがままに演じきった感があり満足しています。
このことは和尚の家族のみならず、春休みとあってさすがにショッピングモールは「じいじ・ばあば、孫組」のラッシュで、この組み合わせが多数を占める様相でしたから「やっぱりね!」って感じでした。いつもの和尚の生活リズムとは全くかけ離れた異次元の行動パターンでしたが、なかなかどうして楽しいものでした。
そんなわけで、終日雨模様となった4月1日はエイプリルフールでしたが、誰に騙されるわけでもなく平穏な一日でした。臨済録中に「無事是貴人」の言葉が有りますが、真にその通りにて、「無事」の二字ほど心安らぐ言葉は他に有りません。「汝求むることなかれ、ただあるがままで有れ」、そんな「無事」の心境と「孫守り」の心境は、仏の悟りの心境そのものですね。明日から新入社員研修会が始まります。あるがままに、研修指導に臨みたいと思います。友峰和尚より