和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第971話 】
2016年 04月 15日 談
良いお天気ながら肌寒い一日となりましたが、霊苑改葬工事着工を目前に今日は墓地の草引きと徹底したお掃除を業者さんにお願いしました。霊苑の工事に伴う山門かさ上げ工事の為、和尚は今まで植えられていた門前庭の草木の移植をしましたが、これまで素敵な花を咲かせて来たものばかりなので自坊の大安禅寺の庭に植え替えたいと思っています。
夕方、清掃が終わり綺麗になった霊苑
境内の坪庭には大変珍しいお茶花がたくさん植えられてますが、これらは以前、卑山にお住まいになっていた方が植えられたものです。その後も妻によって色々な品種の草木が植えられてきましたが、この度の霊苑改葬工事によって山門入口の庭を始め境内の坪庭なども作り直される計画の為、職員の手によって一つ一つ丁寧に掘り起こされ植木鉢に仮植えされています。
霊園内にも珍しい樹木が多くあり、これらも総べて別の場所に仮移植する予定です。寺カフェを利用されるお客様には坪庭に咲くお茶花を大変喜ばれてきました。改葬工事終了後はこれらの草花を再び植え戻したいと思っています。松尾芭蕉のこの一句が思い出されます、「よく見れば ナズナ花咲く 垣根かな」。どのような草花にも思いを寄せる芭蕉の優しい気持ちが伝わってきます。これからは花の季節です、大いに春の草花を楽しみたいものです。友峰和尚より