和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第925話 】
2016年 02月 29日 談

今年は閏年。2月は29日までということで、いよいよ3月を迎えます。この2カ月間をかけて今年の心構えを準備してきましたが、気持ち的には明日からが今年の本番といった感じを抱いています。世の中でお仕事をされている方々も、おそらくは和尚と同じような感覚を持っておられる事と思います。3月のことを昔は「弥生月(やよいつき)」と称し、その意味は「いやおい・・新芽の吹き出るさま」を言い表すように、心機一転して新たな自己発見に向かって邁進して行きたいものです。

DSC07163 (375x500)

寳勝寺では、3月10日の午後6時半から初めての坐禅会を開催しますが、「禅宗寺院としての面目は坐禅に有り!」と心得ているので、今後は状況を見ながら徐々に坐禅会の回数を増やして行きたいと思っています。現在7名の方が参加を希望されていますが、このブログを御覧の皆様も大いに参加頂きたいと思います。そもそも卑山の歴史を振り返り見ますと、以前には仏教禅宗哲学者・鈴木大拙氏、西田幾多郎氏など多くの居士大姉方々が坐禅会に参加されていたそうですから、再び寳勝寺で開催されることを嬉しく思っています。

DSC07161 (500x375)

一般的に「気楽に・気さくに・気分よく」という心境を得たいと思ったら「坐禅」が一番の近道です。禅宗の「禅」の意味はサンスクリット語の「ジィヤーナ」が音写されて「ゼン」となったと言われていますように、その意味は「静慮する、閑に心を見つめる、落ち着く」ですから、いつの時代にも適合する心の瞑想法だと思います。最近では太極拳やヨーガなども人気ですが、坐禅は布団が1枚あればどこでも出来る瞑想法なので、まずは坐り方の基本を修得して頂きたいと思っています。

DSC07171 (375x500)

坐禅とは自己との新たな出会いの場でも有ります。清々しい自分の心と出会ってみませんか?3月は坐禅修練期でも有りますので、皆様の大いなるご参加をお待ちしております。今という 今こそ今が 大事なり 大事の今が 生涯の今! 坐禅に来たれ! 友峰和尚より

DSC07154 (385x500)

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870