和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第492話 】
2014年 12月 23日 談

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大安禅寺 正面玄関にて

竹内真之栄‏氏、御歳94歳にしての門松作品です。今朝一番に小森庭園主・末政氏と共に来山され庫裡玄関に据えられました。この十数年間欠かさずお寺に寄贈されてきましたが、今年もまた元気な御姿で門松を立てられました。竹内氏とも約20年以上の御厚誼を頂いていますが、末政氏と共に大安禅寺の庭師として活躍されてきた方です。

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大安禅寺御用達の庭師 末政氏 (写真右) と 竹内氏

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94歳の方が御作りになった門松!これはもう無条件に目出度い門松ですからお正月のお参りの際はぜひ拝んで頂きたいものですね。‏午後からは、お天気の晴れ間を見計らって大晦日の除夜の鐘の準備作業に入りました。

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境内の掃き掃除や砂ならしなど仕事は盛りだくさんに有りますが、爆弾低気圧がいつ襲って来るか分かりませんから、黙々とやるのみですね。「陰徳」という言葉が有りますが、さすがに66歳にもなりますと陰徳を積む行いでもなく、また「徳」を期待する術も無く、「老骨」に鞭打っての必然的作業となって行きます。‏そんな折、妻よりの優しい声が掛かり職員との茶礼のひととき。話題はやはり「高齢化の問題!」「‏急激に襲って来る体の不調!」等々・・。それを、むなしいと感じ取るのか、ありのままを受け入れて歳をとることを楽しんで生きて行くのか、話は盛り上がる一方でした。‏そんな僅かの休憩時間も師走を感じさせてくれるに十分な和やかな一時でした。‏待ったなしの日々が過ぎて行きます。泣いても笑っても今年もあと8日を残すのみとなりました。友峰和尚より

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