和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第463話 】
2014年 11月 24日 談

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10月29日の朝を迎え、最後まで残ってお手伝い頂いた方々とのお別れでした。ロビーで何度も何度も別れを惜しみながらの御見送り、グリフィス教授が手配してくれた大学のバンに乗車して、間もなく出発しました。

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とうとう和尚と妻の二人っきりとなってしまいましたが、和尚たちにはこの後も‏まだまだ大切な訪問先並びにグリフィス教授の友人達との交流会や、最後の大学生との授業が残っていました。‏アメリカでの全ての予定を終了した頃にはすっかり紅葉も進み、朝の氷点下の冷え込みなどは冬がもうすぐそこまでやって来ているといった感じでした。‏

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ミシガンにある仁さんのお家を訪問、真理子さんに会いしました。

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ニューハンプシャーで、グリフィス教授のご両親とお会いしました。

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ベルモントで、グリフィス教授の妹のベッキーさんと会いました。

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コネチカットで、メアリーさんと会いました。

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ニューヨークで、グリフィス教授のご友人・和子さんのお家へご招待頂きました。

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サラ・ローレンス大学での最後の授業

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帰国に向けて出発の朝、JFK空港でグリフィス教授とともに

11月10日午後2時に成田空港に到着した翌日、ニュースでアメリカ北部が大雪になったとの報道を見て本当に驚きました。‏日本はこれから本格的な紅葉シーズンを迎えようとしており、まるでビデオの逆回しを見ているような感じでしたね。‏成田空港で小松行便を待つ時間には「幸せ感」に浸っていました。此の「幸せ感」は、夫婦では全く違っていました。妻は、綺麗な空港ロビーやウェイトレスの丁寧な対応そして、綺麗な綺麗な御トイレに感激していました。‏和尚はひたすら長椅子に腰を掛けて、誰を見るともなくボーッとのんびりムード。不思議なくらいゆったりした時間が流れていく感じでした。‏母国という言葉が有りますが全くにその通りで、小さきとき母親に抱かれているような安心感とでも申しましょうか。‏有りがたいですね!‏しかしながら心はまだアメリカにあったようにも思います。‏スピード感のあるアメリカ社会、それに比べて、時間が止まっているかのようなゆったりとした空港の風景。‏あれから一週間が過ぎ、時差ボケに悩まされての毎日。何かを考えようにも睡魔が突然襲ってきて、時間の感覚が全くに掴めない日々が続きました。‏不思議なことに、帰国から12日を過ぎて、夫婦とも同時に時差ボケが解消されました。人間の体はなんとも不可思議ですね。時差ボケが解消された途端、今度は不眠症と夜更かしが始まる始末、どうやらアメリカでの夢の続きがこれから夢の中で始まっていくようです。おわり

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