和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1578話 】
2017年 12月 13日 談

大雪警報が発令された北陸地方でしたが、一夜明けてみればそれほど大した積雪も無く、午前中は駐車場の融雪装置の整備をしました。少しでも油断をすると手の施しようがなくなるため、今ある雪はせっせと融かし次の降雪に備えなければなりません。ここ何十年も繰り返されて来た作業なれど、加齢とともに雪除けがずっしりと腰に来ます。明日は観光団体客も来寺予定のため、駐車場の除雪と境内の雪はねに時間がとられてしまいました。

妻が師走月のお茶席を催し次々にお客様が来られる中、昨日に引き続き片岡経営会計務所・片岡正明会長によって会計監査が行われました。今年最後の監査の為、始めに卑山・愈好亭(ゆこうてい)でお茶を頂きながら一年の労を謝しました。片岡会長とのご縁は約40年に及び、その間ずっと徹底した指導と監査を受けながら寺院運営をしてきたわけですが、会長の懇切丁寧なる寺院経営指導のお蔭で今日の大安禅寺の復興が成されて来ました。

経営とはまさにお経の「経」で経糸(たていと)が経営の主で有る為、TKC㈱ 創業者の故・飯塚毅(いいづかたけし)氏の禅思想の理念に基づき極めて綿密な経理を実施してきました。31年度から始める「重要文化財・大安禅寺諸堂修復工事」には大きな国家の修復補助金助成がなされる予定となっているだけに、より一層厳しい会計監査が今後も求められています。昔から「持つべきものは友」と言われるように、素晴らしい友と出会いながら復興事業を成就したいと念じています。

本日の妻からの師走茶席招待は、孫や妻のお友達との穏やかな心のひと時でした。辻保恵さんの奏でるオカリナの澄み切った音色がお茶席に花を添えていたようでした。友峰和尚より

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