和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4039話 】
2024年 09月 07日 談

風露草 フウロソウ / ふれあいパーク霊苑石垣

 

相変わらず残暑厳しい日々が続いています。午前中には池田家一周忌墓前法要が修業されましたが、時折涼しい風が霊苑内を吹き抜けて行きあまり暑さを感じることも無く有難く思いました。

 

池田家一周忌 墓前御供養諷経

 

午後からは田島家ならびに浦山家の墓前開眼納骨供養が修業されましたが、遠くは山形県、千葉県よりご参詣され最近は本当にご遠方よりお参りに来られるご家族が増えているように思うものです。田島様は山形県酒田市より自家用車で約6時間以上かけてご参詣くださったとの事ですから、故人の霊も嘸かしお喜びになられた事と察するものです。

 

午後より 田島家墳墓開眼納骨供養諷経

浦山家 墳墓開眼納骨供養諷経

 

 

本日の法務に御出頭賜りました 豊財院(羽咋市)御住職です

 

本日は和尚の法務遂行の都合上、豊財院ご住職に祖霊御供養諷経をお願いしましたが、ご供養の時間の合間には本堂で厳修される年忌法要修業のやり方など豊財院様と梵唄の打ち合わせをさせて頂きました。豊財院様のお経を唱える声が素晴らしく綺麗で今後法要修業にも御加担下さるようお願いした次第です。

 

寺カフェお手伝いの 坂野さん です

 

さて9月秋季彼岸会を目前にして祖霊供養を申し込まれる方も増えて参りました。大安禅寺の秋季彼岸会並びに放生会は9月22日(日)午前10時半より厳修予定となっております。どうぞ皆様には御家族お揃いでご参詣くださいますようお待ち申し上げております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4038話 】
2024年 09月 06日 談

柿の実 / 瑞光寺にて

 

大安禅寺の境内は今なお朝夕蝉しぐれの中にありましたが、宝勝寺ではすっかり秋の虫たちが主役となり夕刻ともなればいっせいに鈴虫やキリギリス、コオロギなどが鳴き始めいつの間にか蝉と入れ替わっています。それはそれは賑やかで秋の虫たちの縄張り争いは一昼夜に及びますから大変ご苦労様なことです。

 

朝一番に (株)ココ・プランニングの清野さんと懇談しました

 

昨日の夕刻に宝勝寺に帰山しましたが、あまりにも自坊で暮らす山中の佇まいと宝勝寺での街なかの佇まいの環境の違いには驚くばかりです。和尚さんはどちらが住みやすいですか!と問われれば甲乙つけ難しといったところですが、環境の変化に対応するのが難しく感じるようになって来ているのも歳のせいなのでしょうか。

 

午後より 瑞光寺墓域で除草剤散布作業中

 

午後より本多町・瑞光寺に所用で出向きましたが、先般散布した除草剤効果で墓域の雑草は綺麗に枯れており、本日は残っている部分に再び除草剤散布作業をしました。何事もそうですが「継続は力なり」で、懈怠の心ほど恐ろしいことはありませんね。

 

 

作業を終え宝勝寺に帰参してまもなく、卑山お檀家の稲場さんが来寺くださり曲録御寄進のご浄財を頂き感謝申し上げました。これまでにも檀信徒の皆様並びに卑山に御法縁を頂いている各企業の皆様方から温かいメッセージとともに過分なる御寄進を賜り心より深く御礼申し上げます。

 

 

この時期の和尚の大好きな一句に「秋なれや 月を追う雲 逃げる雲」という句があります。まさにその通りで足早に月日が過ぎて行きますが、名月だけはどっしりとして見事に輝いています。一体全体、雲が自分の心なのか、月が自分の心なのか、さてさてどちらでしょうか? 皆様!風流ならざるところまた風流です。月も良し!雲も良し!追いかけるも良し!逃げるも良し!さあ大変だ!さあ大変だ!和尚は駆けて行く!さあ今度こそ捕まえよう! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4037話 】
2024年 09月 05日 談

 

残暑厳しき日々が続いていますが、皆様にはお変わりなくお過ごしの事と大慶に存じ上げます。自坊で過ごす際の楽しみはと言えば朝の御来光を拝むことで、今日もアトリエ真正面、東の方向白山連峰より差し昇る神々しいまでの朝日を拝むことが出来ました。

 

 

写真の如く、あたり一面が少しずつ明るさを増していく情景には感動すら覚えます。しばしベランダに出て白湯を頂きながらゆっくり寛ぐ時ほどこころ安らぐものは有りません。

 

 

午前中に庫裡全体の拭き掃除をしたのち境内をぐるりと巡回し途中で本堂の修理工事現場を見学しましたが、いつものルーティンながらこちらも気持ちが落ち着くものです。京都大本山妙心寺の涅槃堂での法務遂行のため約1週間ほど出向いていた新命副住職が夕刻帰山するのに合わせ、和尚も留守番の役目を終え午後より宝勝寺へ戻りました。

 

 

お盆明けの休息を自坊で過ごしましたが、その間には日頃ご無沙汰していた地元の方々との交流を深める事が出来十分に寛ぐことが出来ました。明日よりは再び宝勝寺の法務遂行に専念して参りたく思っています。白隠禅師坐禅和讃の一説で「行くも帰るもよそならず 歌うも舞うも法の声」と遊戯三昧の心境で日々精進して参りましょう。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4036話 】
2024年 09月 04日 談

大安禅寺 愈好亭の庭に差し込む朝日

 

朝夕はずいぶん涼しくなりましたが今朝などは23℃と少し寒く感じるくらいでした。それでも日中気温は30℃を超え、まだまだ残暑厳しい日々が続きそうな気配です。大安禅寺の夜明けは実に幽玄でアトリエ正面に聳える白山連峰から差し上る朝日が自室を照らし出す様は神々しく、思わず合掌しつつ礼拝し感謝の念でいっぱいになります。

 

稲田朋美代議士が来寺されました

 

午後には衆議院議員・稲田朋美代議士が秘書の方と御挨拶に御来寺くださり、愈好亭にて久しく歓談しました。自民党総裁選に向け次々に候補者が名乗りを上げている最中での御来寺でしたが、都会の喧騒からは程遠く静寂な環境にある大安禅寺は全く別世界で中央の政局の話を聞かせて頂くのもなかなか勉強になるものです。稲田代議士の目指す国造りスローガンにもありますように、「強くて優しい国」“ふるさとにありがとう!!”そして「八風吹けども動ぜず」と不退転の志で国政に益々ご活躍して頂きたいと願っています。

 

 

さて自坊で過ごす時間も残り少なくなって来ましたが、本当にゆっくり寛ぐことが出来ました。故郷に感謝ですね!ふるさとにありがとうです!まもなく秋季お彼岸会を迎えます!再び祖霊の追善供養に専心して参りたく念じております。「暑さ寒さも彼岸まで」頑張って精進して参りましょう! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4035話 】
2024年 09月 03日 談

台風一過!本日は涼しく良い天気に恵まれた1日となりましたが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしでしょうか? 和尚は自坊での法務遂行となっていますが寺院を取り巻く環境は夜は特に閑かで本当によく眠れます。昔から“寝る子は育つ”と言いますからきっと益々成長するものと願っています。

 

大安禅寺のアトリエにて 表具師の斎藤さんと

 

午前中に表具師の斎藤公一さんが来寺されこの度の修復工事に関する御浄財御寄進くださった方々への奉謝品として和尚の墨蹟表具をお願いし、しばしアトリエで歓談しました。午後からは松浦建設(株)の中島現場監督の案内で本堂修理工事現場を視察しました。

 

 

本堂廊下の修復工事現場

 

 

 

これまでとは違いずいぶんと完成の形が整ってきた感じがしました。土壁も塗られ、先般子供達の現場見学会が開催された際に孫達も壁土塗りにチャレンジしましたが、その時の小さな手の平の跡が可愛らしく残っていました。地元新聞にその時の様子が掲載され永峰の写真が記事に載っており、良い記念になったようです。

 

 

 

修理工事現場は本堂廊下を含め実に細かい修理作業に入っていましたが、実に見事な完成度を見せていました。また夕刻には中島現場監督からアトリエで工事の進捗状況等報告を受けましたが、順調に進められているとのことでした。地元お檀家の皆様も完成に近づいた本堂の今の状況を是非視察頂きたいと願っています。

 

 

多発する地震に備え 耐震補強ブレースが至る所に設置されています

 

 

 

中島氏との打ち合わせ中 永峰が遊びに来ました

 

さて日々のんびり寛ぎながら自坊の初秋の風情を楽しんでいます。久しぶりの休息を充分に楽しんでいる今日この頃です。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4034話 】
2024年 09月 02日 談

大安禅寺 愈好亭にて

 

以前フランス・パリ市内の「ギャラリー・メタノイア」での墨蹟展とポンピドゥセンター広場での墨蹟大書の際に通訳として大変お世話になったピアニストの広田裕子さんとパリ郊外に在住の画伯・荒木芳栄さんが来日され、本日大安禅寺にご挨拶に来てくださいました。当時一緒に同行され現地で華展と御茶会を開催された文房流晴心会・野口翠智先生も丸岡より来寺くださり、久しく愈好亭での歓談の席となりました。

 

 

広田裕子さん と 荒木芳栄さん   <右側から>

野口翠智先生 と 野口ゆかりさん

 

和尚にとって初めての海外での墨蹟禅画展開催がパリとなったのも荒木画伯のご縁でしたが、パリ滞在中には多くの方々に大変お世話になりました。あれから約15年の月日が過ぎ、今でも当時の出来事が印象深く残っています。

 

修復工事現場を見学されました

開基堂を拝観されているところ

 

広田さんはこの度の能登半島地震被災者子供支援ピアノリサイタルに参加されるために来日されており、9月5日に開催されるとのことでした。能登半島地震発生から丸8ヶ月が過ぎましたが、地元では災害復興のために全国より多くの方々が支援活動に当たっている様子が毎日ニュースで報道されています。御挨拶後には福井市内のレストランで歓迎昼食会を催しましたが、その際にはお店の奥様と広田さんがピアノ演奏を披露してくださり大変感動的でした。

 

福井市内のレストランで

お店の奥様と広田さんが ピアノ演奏をご披露くださいました

 

 

 

さて自坊での日課は掃除と来客応対ですが、静寂の中に包まれた大安禅寺の環境は金沢と異なりまるで別世界で、和尚にとっては本当の意味でのお盆休みとなっています。すぐに秋季彼岸会がやって来ますが、今は9月“長月(ながつき)”ですから秋の夜長を充分に満喫して参りたいと思います。「名月や 池をめぐりて 夜もすがら」の松尾芭蕉の一句とともに、のんびりゆっくり身も心も休めたいと願っています。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4033話 】
2024年 09月 01日 談

早朝の気温がずいぶんと低くなり掛け布団が恋しく思うほどです。これまで寝る時はエアコンが不可欠でしたが、うっかりすると部屋が冷えすぎて体調を壊しますから気温への十分な注意が必要です。

 

(株)ココ・プランニング 川面専務と清野さんとの会合

 

午前中はふれあいパーク霊苑幹部スタッフの方と会合を持ちましたが、今日から9月を迎えたこともあり和合の茶礼をして暫し歓談しました。7月8月のお盆月を振り返る時期に入ったわけですが、今年も昨年同様に老体に鞭打ってなんとか全ての法務を滞りなく遂行出来たことに感謝するばかりです。

 

大安禅寺 愈好亭からの晩夏の風景

 

「来年の話をすると鬼が笑う」とはまさに今の和尚の状態を指している言葉だと納得します。もちろん自分の心の中では今からもこれからも変わりなく頑張ってやり遂げようと思っていますが、流石に最近は日々身体の調子との相談になっています。

 

 

和尚の提唱する「人生、命には“宿命と運命と天命”の3つの使命がある」という持論ですが、不思議なことに和尚は人生最後の「天命を知る」段階に入って来たものと自覚しています。なにしろ人生は自分で創造していくものですから、「人事を尽くして天命を待つ」という中国の故事に習って健康も行動も含め自分の事は自分で責任をもって天命に従って歩んでいきたいと念じています。

 

 

さて本日は移動日になりましたが、自坊の大安禅寺の山々はすっかり初秋の風情の中にありました。いいですね!素晴らしいですね!「故郷は 遠きにありて 思うもの」とは詩人・室生犀星の歌ですが、遠くで無くとも故郷は故郷です。いつも心の中に故郷があるのも嬉しく有難く思う今日この頃です。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4032話 】
2024年 08月 31日 談

北の大地、北海道函館市にお住まいの藤本様から「日中友好の朝顔」の見事な開花便りを写真と一緒に送信頂きました。藤本様は卑山お檀家・分部(わけべ)家の御子孫で、江戸時代より続く加賀藩の名家でもあります。今回北海道から日中友好の朝顔開花のお便りを頂くのは初めてで本当に嬉しく思ったものでした。

 

第2110話 より 「分部家ご子孫の方々が宝勝寺を参詣されました」

 

寳勝寺の朝顔は現在は名残となっていますが、いまなお花を咲かせています。今年も栃木県、東京都、福井県、岐阜県などからも開花状況とともに写真を送信くださり有難く感謝申し上げました。藤本様も朝顔を開花させるには大変苦労されたとのことでしたが、とても綺麗に咲かせて頂き有難う御座いました。今年も寳勝寺山門前と玄関入口そして中庭に長い期間大輪の花を咲かせ、寺カフェ利用の観光客の眼を楽しませてくれたようです。

 

 

さて本日未明に飛騨高山市国府町・安国寺第五十一世英信大雄和尚が遷化され、午前中に大悲呪一巻を読誦し故人のご冥福をお祈り申し上げました。故・英信和尚とは大学時代そして修行時代を経て今日までの長きに渡る親友でもあり先般お見舞いに参上したばかりでした。ここに謹んで哀悼の意を表します。高橋友峰 合掌

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4031話 】
2024年 08月 30日 談

今朝方は気温25℃、ずいぶんと涼しい朝を迎え知らぬ間に掛け布団をしていましたが、確実に秋の気配を感じました。されどもそののち気温はどんどん上がり午前中には32℃を超えてしまい、なんとも体調の管理に気を遣うものです。

 

最近は時間の合間を見て身体全体の筋トレに精を出し、特に足の筋力を重点に鍛えています。足の脹脛(ふくらはぎ)は第二の心臓と言われるくらいですから猶更のことで、筋肉だけは自分で鍛錬するしか方法は有りません。精神力・腕力・脚力・腹筋背筋力などの鍛錬が不可欠で何を実行するにも力が必要ですから、日頃から筋力低下を防ぐ努力が必要かと実感します。

 

福邦銀行金沢支店の堀口さん 体力作りに励まれているそうです

 

先般久しぶりに8キロウオーキングに出掛けましたが、翌日には即効果が現れ歩行が実に楽になりました。もちろんウオーキング後には筋肉がこわばらないよう丁寧なメンテナンスが必要です。立派な志や理論を持っていても実行力が無ければ意義をなしませんから、やはり和尚の持論でも有ります「気力、体力、決断力」「元気、根気、やる気」の原動力となるのは身体全体の筋力強化がキーワードであると理解するものです。

 

 

本当に“歳を取らなきゃ分からない”肉体の筋力低下は避けられない現実ながら、誰も加勢してもらえないのも筋肉ですから皆様も頑張って日頃より筋トレに励んで頂きたいと思います。人生健康100歳まで!のスローガンを目標に頑張って参りましょう!!さて本日も事務整理に専念しながら筋トレも併せて励行しました。筋肉は金肉なり!まもなく9月、健康の秋!を迎えますが、食欲より先に健康体作りを目指して日々筋トレに励んでましりましょう。あくまで食欲は後ですよ!ご用心!ご用心! 「楽しみは 朝寝昼寝に夜起きて 旨いものを食べて寝るとき」  読み人知らず

友峰和尚のちょっといい話 【 第4030話 】
2024年 08月 29日 談

台風10号の進路が迷走状態にありますが今のところゆっくりと日本本土を北上中とか、北陸地方は月明けの1日頃に通過するとの予報で今回は雨風ともに強く各所に大きな被害をもたらしているという情報ですから猶更心配です。

 

高橋ナオミさんのガラス作品

 

本日の金沢市内は実に穏やかで、気温も26℃と随分と低くなりました。本日は寺カフェはお休みして事務整理に当たりましたが、今月を振り返りますとお盆月ということも有り多くの祖霊供養を修業して来たものだと実感しました。

 

8月から9月期間中、金沢駅構内に展示されています

本日午後、ご挨拶に来寺くださいました

 

最近は喉の調子も良く、読経後の喉の具合に十分配慮してきたことも功を奏し本当に安堵しています。「坊主はお経!」とは今は亡き師匠の言葉なれど、過去には声の使い過ぎから喉を傷め遂には声が出なくなった時期もあり大変苦しんだだけに、声を出す事は僧侶の命と捉え常々喉のメンテナンスには気配りをしているところです。

 

 

 

令和6年8月15日 永峰得度式にて

 

 

大安禅寺御詠歌講員の皆様

 

先般の孫・永峰の得度式の入堂の際、大安禅寺御詠歌講員皆様が御奉詠くださいましたが実に荘厳で素晴らしく、息の合った歌声が堂内の隅々にまで広がり感動を覚えました。これまで長年に渡り並々ならぬ練習を積み重ねた末の透き通った声での合唱には法悦を感じたものです。声はその人の心を表わすとも言われますから、喉を傷めないように修練を続けて参りたく思うものです。さて午後からは接客に当たりましたが、いつもより余裕のあるゆっくりとした時間が流れていくように感じた1日となったようです。友峰和尚より

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