和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第845話 】
2015年 12月 11日 談

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全国的に大荒れの天気との予報で大変心配しましたが、金沢市内は雨こそは降れ風もそれほどでもなく安堵したものでした。流石に師走月、観光客も激減して静かな寺カフェとなっています。ポツリポツリと来られるお客様も時間をゆっくりと過ごされているようでした。

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昨日揮毫した「六字名号」の落款捺しをしましたが、今までは職員の方がしていましたが最近は自分で捺すことしています。この「落款」の意味ですが、「落成款識」(らくせいかんし)の略語で作品の作者を証明する為の印でも有りますから、やはり自分で捺すのが一番かと思います。落款の位置などが少し違うだけで作品の雰囲気ががらりと変わってしまうので、極めて重要な仕事だと思います。関心がなければ普通にはあまり気が付きませんが、和尚などは人の作品を見て、その作品を本人が捺したか他人が捺したか想像できますから、落款はその作品の生命線ともいえるものです。

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「萬松山主 渓仙」

落款に替わるものとしては、古くは花押(かおう)が有ります。昔の古文書などで、武将が最後にサインする特有の字体の事ですが、和尚も時々、落款の持ち合わせがない時は花押を書く事にしています。六字名号だけに、「一心一印」の気持ちで捺しました。勿論、南無阿弥陀仏と唱えながらの作業でしたが、楽観できない程の集中力でした。

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さて、こちらも昨日に引き続き干支の色紙を描き続けました、少しずつお猿さんらしく、表情も豊かになって来たようですよ。

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もうチョットでござるです。さようでござるか。友峰和尚より

 

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