和尚のちょっといい話
令和6年度「伝燈寺里芋収穫奉納祭並びに弁財天祈願祭」
台風21号が温帯低気圧に変わると同時に線状降水帯発生の影響を受けて地域によっては大雨となりましたが、午前中の金沢市内は比較的穏やかな朝を迎えました。
金沢市議会議員 清水邦彦氏の御挨拶
金澤伝燈寺里芋研究会会長・千田正智氏による 開式の辞
午前11時より御来賓の清水市議会議員、石川県農政関係者、教育機関関係者、地元里芋研究会関係者、一般参詣者がご出席くださる中、第4回「伝燈寺里芋収穫奉納祭並びに弁財天祈願祭」が開始されました。恒例の親子里芋掘り体験会は雨のため延期となりましたが、この日のために掘られたお供え用の伝燈寺里芋は真前に供えられ定刻通りに厳修されました。
導師入堂
伝燈寺に連なる山の畑で収穫された伝燈寺里芋が 奉納されました
伝燈寺里芋奉納之偈
参列者全員の皆様による 御焼香
行事の途中ではにわかに暗雲立ち込め、まるで弁財天の化身・白龍が現れるが如きに雨が勢いを増し打ち鳴らす祈祷太鼓の音と弁財天洞窟内での振鈴の音が交差しながらの読経となりました。
伝燈寺弁財天御祈祷会にて 雨の中、弁財天窟へ
寺内では祈祷太鼓と読経の声が響く中、鈴を鳴らしながら御祈願いたしました
奉賛各御名前を読み上げているところです
伝燈寺里芋と 弁財天化身の白蛇にちなみ生卵をお供えしました
今年は桂岩寺住職、桃雲寺住職の御出頭のもと約1時間半に渡って厳粛に法要が営まれ、無事に円成することが出来ました。この度も宝勝寺檀信徒始め奉賛会各社並びに大安禅寺奉賛各社のご浄財ご支援を得て洞窟内に祀られている弁財天の真前にて健康安心、商売繁盛、五穀豊穣、社運隆盛、家内安全などの御祈祷申し上げました。毎年少しずつですがご浄財を積み立てしながら弁財天洞窟前に赤門の社を建立したいと願っています。
曹洞宗 高徳山桃雲寺御住職 (金沢市野田町) 九万坊大権現 高徳山 桃雲寺
曹洞宗 天祥山桂岩寺御住職 (金沢市寺町) 金沢五百羅漢 桂岩寺
瑞應山傳燈寺住職としての 御挨拶
行事の全てが完了した午後3時頃には雨も上がり穏やかな空が戻って来ましたが、やはり仏教の守護神である天部のひとつ、ヒンズー教の女神・サラスバティ(水の神様)が降臨されたものと感得致しました。伝燈寺里芋は加賀野菜として仲間入りすべく昨年に商標登録され、今後は生産量を拡大する努力が続けられていくようです。
御来賓並びに御参列の皆様に 伝燈寺里芋の温かい芋煮汁が振舞われました
御参列くださった宝勝寺の須貝総代御夫妻と安田様、高倉様御夫妻です
さて季節は11月を迎え今年も残り2か月を切ってしまいました。自坊からは来年の干支「巳」の水墨画図を求められ驚くばかりです。ニュースでは年賀はがきが昨日より販売となったとか!驚き!桃の木!山椒の木!ですね。明日から頑張って来年の干支「巳(へび)」の図にトライして参りたく思います。頑張って参りましょう! 友峰和尚より