和尚のちょっといい話
境内の白梅 いっせいに開花しました
起床時の室外温度が15℃でその後みるみる上昇して20℃を超える暑さとなり、いつものように冬着をしていると汗ばんでしまいます。ここ数日間は良いお天気が続き、外掃除には絶好の気候でさっそく裏庭の雪囲い外しとお庭の掃除に入りました。
寳勝寺中庭の 雪囲いを片付けました
禅宗では作業のことを「作務(さむ)」と言いその際に着るものを作務衣(さむえ)と言いますが、最近では陶芸家や芸術家など色々な方が着用するようになって来ました。この「作務(さむ)」の言葉は中国唐代の禅僧・百丈懐海禅師の言葉「一日作(な)さざれば 一日食らわず」に端を発し、その意味は「食えなんだら食うな」とか「働かざる者食うべからず」とは意味が異なり“禅僧の日課としての労働は全て己事究明(こじきゅうめい)が目的であり、食べることの為の労働ではない!”との百丈禅師の戒めの言葉でも有り、この「作(な)す」は心を働かせ真理を追究する事を意味しています。禅僧に於ける日々の掃除や読経、坐禅なども同じく、一日何もせず心も働かさない時は食するに能わずという厳しい言葉でもあるかと思います。
枯れ枝や落葉を掃除し 綺麗になった中庭
さて雪囲いを片付け、お庭もすっかり元通りに綺麗になりました! 大安禅寺では妻を始めスタッフ皆さんの手によって薔薇園の整備が開始されたとの報告を受け、愈々春本番を迎えにわかに花の季節を迎えようとしています。「一日作さざれば 一日食らわず」の言葉通り、外作務(そとざむ)は本当に気分爽快!文句なし!お掃除最高! 「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」 元気いっぱい頑張って参りましょう!! 友峰和尚より