和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3475話 】
2023年 02月 21日 談

3月21日(春分の日)午前10時半より「大安禅寺春季彼岸・涅槃会」並びに「御像祭(ごぞうさい)」の行事が厳修予定ですが、行事遂行に当たり花園流御詠歌講員方々の練習が妻の指導のもと連日続けられています。

 

妙心寺花園流御詠歌無相教会・大安寺講員皆様の練習のようす / 大安禅寺 松雲の間にて

 

「御詠歌(ごえいか)」と聞けば若い世代の方々には普段なじみの無い言葉かも知れませんが、「ゴスペル」とか「スピリチュアル」またイタリア語では「アカペラ」と言えば「なるほど!」と合点がいくことと思います。

 

 

日本スタイルの御詠歌は鈴(れい)と鉦(しょう)、独鈷(とっこ)を用い独特なリズムと詠歌で荘厳な雰囲気を醸し出します。そもそも御詠歌の源流は巡礼歌で一般的には「大和流御詠歌」が有名ですが、花園流は岩田貞雲流祖が独自の所作を生みだし手振りで唱える実に柔らかくまろやかな動作によって幽玄な心の安心を伝え、また鈴鉦(れいしょう)によってその法悦を広く響かせています。

 

 

現在は花園流無相教会として全国27教区に約1万人以上の会員が活躍されています。大安禅寺の御詠歌は先代住職の寺庭で和尚の母が結成し、現在は妻が講員の指導に当たっています。年中行事には欠かさず出頭されており、日頃の練習成果を如何なく発揮し素晴らしい歌声を堂内に響かせ荘厳な雰囲気を醸し出しています。仏教伝道には欠かせない御詠歌ゆえに心から感謝する次第です。大安禅寺御詠歌講員の皆様、本当にご苦労様です。友峰和尚より

 

大安禅寺松雲院から望む 向春の花菖蒲園

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