和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第306話 】
2014年 06月 19日 談
この時期は花菖蒲園の整備に追われますが、早朝の園内は実に気分爽快で、仕事をしていてもまったく苦になりません。花菖蒲の苗一株一株を剪定していくのですが、すでに花の咲き終わった株にも気持ちを注いで剪定してやると俄然息を吹き返してきますから不思議なものです。思いやりほど大切なものは有りませんね。たかが株、されど株です。昨日はバラ園の土手の下草刈りをしましたが、さほど気にならないと思われる草も和尚にとっては生えっぱなしの髭のようで、特にアジサイの根元に生えた雑草などは、綺麗に刈り込むと花も引き立って全体的に美しく感じますから、見逃せない作業のひとつとなっています。
6月も中旬を過ぎ園内の草が急に伸びて目立ち始めたので、朝一番に草取りを目指して現場に行ったところ、すでに庭師の末政幸憲様が来ておられ草むしりされていたのには驚きでした。和尚の気持ちとピタリと一致し、相い通じている事を嬉しく思ったものです。何事もそうですが、思いをかけるほどに心は通じていくものですね。整備の済んだ園内にお客様が入ってこられる時が嬉しいですね。「何も言えねえ!!」心境になります。
今日も千客万来でした。
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飛騨高山から、僧堂時代の兄弟子である宗猷寺様ご夫妻はじめ檀信徒の皆様と、
奥飛騨温泉郷・平湯温泉「平湯館」の大女将様である沖本操子様。
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日頃お世話になっている、あわら温泉・グランディア芳泉の大女将様と女将様。
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岐阜から、武藤澄江様とお友達の皆様。
などなど 「友、遠方より来る。また楽しからずや」 ですね。
ブログをご覧頂いている皆様、儚い花の命です。一刻も早く見に来てくださいね。
このところ穏やかな天気が続いています。気温も低く爽やかです。
「六月清風を聞かば人間おそらく値なからん」
そうですね。この時期に吹く風は値千金です。最近見聞きするニュースは、心の葛藤が生む事件事故が多いようにも思います。こんなときこそのお花見ですよ。どうぞごゆっくりと心を和ませていただきますようお待ち申し上げております。友峰和尚より

 

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