和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2881話 】
2021年 07月 07日 談

竹図 「誰が為に 葉々清風を起こす」大安七十四老衲 / 父の墨蹟

「若いときゃ2度ない!」とは、誠におっしゃる通りです。先代住職から耳にタコが出来るほど日々賜った有難い言葉でしたが、その忠言を座右の銘として半世紀あまり、「俺は誰よりも若いんだ!」「頑張らねば!」とひたすら今日まで闘い続けて来ましたが、さすがにその座右の銘も風化の一途をたどりつつあるようです。

日中友好の朝顔 / 宝勝寺山門

昨日も然りで花しょうぶの苗植え作業をなんとか終えたいと頑張ってみたものの、意思に反して身体がギブアップを宣言する始末。どうやら和尚の青年時代に終止符を打つ時が来たようです。齢73歳が若いのか若くないのかなどという戯言ではなく精神力の問題だと思うのですが、やはり肉体の老化現象には精神力も及ばないようです。悟りとはあるがままの心を自覚することゆえに、今後は“老いては子に従え”の格言を座右の銘として、陰徳の行へと方向転換したいと思うものです。

達磨図 渓仙 書

本日は、やり残した苗植え作業を無念に思いつつ法務遂行のため金沢に入りました。盂蘭盆会の行事が迫る中、つくづく健康の有り難さを感じ、今は亡き父母の一言一句を身に染みて想う今日この頃です。「有り難や 師の恩思う 如意のあと」友峰和尚より

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