和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2878話 】
2021年 07月 04日 談

大谷翔平選手が「一球一打入魂」ならば、和尚は「一経一読入魂」です。それぞれに進む「道」は違いますが、仕事を遂行する時の精神集中は同じだと思います。お盆月に入り連日読経三昧となっていますが、今日などは大雨注意報が発令されていたにも関わらず、墓前供養が始まる頃にはお日様が差し涼しい風が吹き抜けていく風情には不可思議な法悦を感ぜざるを得ません。

また昨日まで蕾だった玄関前の蓮の花も朝方には花弁を開き、色鮮やかな可憐な花を咲かせました。なんでもない事柄ですが、和尚にとっては大きな意義を成すものです。一日に生じるどのような小さな事象も我が心と無関係ではなく、常に自分の心の働きと捉えています。

ふれあいパーク霊苑にて 御供養の一日となりました

「一即一切(いっそくいっさい)」とは無心無我の境地を言いますが、無我の究極が一切なのだと思います。禅語に「一華五葉を開き 結果自然に成る」とあり、自然の現象は有るがままの姿を現じていきます。祖霊供養はそのまま自分の心の精進と成っていくようです。友峰和尚より

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