和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2866話 】
2021年 06月 22日 談

大安禅寺 鐘楼解体調査工事

昨晩はぐっすり休むことが出来たようです。加齢と共に睡眠が浅くなるとのことですが、和尚の特技では有りませんが途中で目が覚めても直ぐに眠りに就くことが出来るので、まだ幾分若いのだと思います。

鐘楼 / かつての庫裡玄関前

建物が解体され 石垣と礎石が残るようす

本日の外作務

自坊に戻れば当然の事ながら外掃除から一日が始まりますが、昔と違うのは同じ場所を掃除してもずいぶん時間が掛かってしまうことで流石に歳を取ったと実感します。しかし以前より丁寧さが増しているようにも思います。ただの掃除ではなく心の精進を兼ねての掃除で、仕上がりの風景を見て一人満足しています。誰に褒めてもらいたいでもなく、また見てもらいたいでもなく「掃除三昧」の境地を有難く思うのです。曹洞宗の開祖・道元禅師の言葉に「只管打坐(しかんたざ)」と有りますがまさにその境地で、「只管掃除」だと思います。

掃除の途中で孫がやって来ておもちゃの操作してみせる姿も愛らしく、禅語に「遊戯三昧(ゆげざんまい)」というのがありますが「童心は祖心に通ず」で心が和みます。一に掃除、二に笑顔 三四元気に おかげさま! 今日もお陰様の心で過ごすことが出来ました。南無観世音菩薩 友峰和尚より

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