和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第1846話 】
2018年 09月 07日 談

芸術家 ソン・ドン氏をお迎えして

今月15日より始まる「東アジア文化都市2018金沢」展覧会を前に、少林寺にて作品展示をされる中国芸術家ソン・ドン氏が本日卑山を訪問されました。今回は日本・韓国・中国の芸術家22名が、金沢市の石引エリア・広坂エリア・寺町、野町、泉エリアの3か所の会場で作品展を開催することになっています。

 

この展覧会は、平成30年度「文化庁文化芸術創造拠点形成事業」の一環として、金沢21世紀美術館が共催して実施される大規模な芸術イベントです。少林寺を会場とするソン・ドン氏の作品展テーマは「在家・出家」で、寺全体に立体的な芸術作品を多数展示されます。

 

禅や書画のこと、芸術のお話しで盛り上がりました

 

映像作家のジョンさんが準備している プロモーションビデオを鑑賞

少林寺 本堂のようす

先日撮影した 展覧会に寄せる少林寺住職としてのメッセージビデオ

現在は作品を搬入、組み立て中で、今から開催を楽しみにしています。お寺全体がギャラリーとなるわけですから、ソン・ドン氏の作品とどのように建物が変容するかがポイントです。また寺町台重要伝統的建造物群保存地区の雰囲気とのコラボレーションも楽しみですね!

 

同じく重伝建に指定されている寳勝寺の最終修復工事打ち合わせの為、金沢市歴史建造物保存課担当職員の方と施行業者さんを交えて現場視察が行われましたが、最近の天地災害の多発に鑑み、重要建造物を後世に残していく為の懸命の努力が続けられています。今回の展覧会のテーマが「変容する家」となっていますが、創建当初の姿をそのまま後世に伝えていく事も大切な文化事業の一つであると自覚するものです。友峰和尚より

 

1966年北京(中国)生まれ、同地在住。1989年首都師範大学美術学部を卒業。パフォーマンス、ビデオから写真、演劇、彫刻と多岐にわたる制作を通じて、人間の努力の非永続性や儚さを明らかにする。2009年にMoMA(ニューヨーク)で個展開催。モスクワビエンナーレ、ドクメンタ、ヴェネチアビエンナーレ、リバプールビエンナーレ、光州ビエンナーレ、サンパウロビエンナーレ、イスタンブールビエンナーレ、アジア太平洋現代美術トリエンナーレ、広州トリエンナーレ、台北ビエンナーレを含む、数多くの国際展で作品を発表している。(ご本人の画像およびプロフィールは金沢21世紀美術館ホームページよりお借りしました)

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870