和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1841話 】
2018年 09月 02日 談

研修2日目は粟津温泉「のとや」を会場に開催されました。昨晩は住職始め講師を交えての懇親会となりましたが、一年に一度、食事をともにしての交流の場でもあり、大いにリラックスした時間となりました。

 

本日はのとやの会議室において、午前8時半より第一講『日本臨済宗の祖・栄西禅師」と題して大阪・寒山寺住職・滝瀬尚純氏により講義が有り、引き続き花園大学准教授・藤井渉先生による人権学習講義が行われ、午前11時半に2日間に渡る住職研修を終了致しました。

 

大阪・寒山寺住職   滝瀬尚純氏による講義

 

花園大学准教授・藤井渉先生による人権学習の講義

教区宗務所長として毎年参加していますが、会を重ねる毎に「なるほどそうだったのか」と新たな発見が有ります。どうやら禅宗の世界では「ほぼ」わかったでは済まされないところがありますから、わからないことは充分合点がいくまで質疑応答が不可欠のようです。今回の法式梵唄(ほっしきぼんばい)の講義中においても、大安禅寺に昔より伝授されている数珠が「維納司(いのうす・お経を唱える役)」専用のものと知り驚きました。知らないというのは本当に恐ろしいことです。礼儀作法や威儀についても言えることですが、必ず約束事の中に成り立ってきた経緯があることを知る大切さなのかもしれません。

 

さて、住職研修会も無事円成し一安心といったところでしょうか。尽きることなく学ばねばならないことが山ほど有りますね。学べば学ぶほど味わい深くなっていくことも年のせいでしょうか? もういちど大学に戻って一から勉強したいと強く思った住職研修会でした。参加されたご住職の皆様、大変お疲れ様でした! 友峰和尚より

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